第2日目は、旅館「花の木」をゆっくり出て、宿根木集落に向かった。
回船業で栄えた江戸時代の街並みが残っていると言う、石畳の小径に沿って、分厚い船板張りの家屋が肩を寄せ合うように密集する港町である。
観光ガイドを引用させて貰うと、
中世から回船の寄港地として繁栄し「佐渡の富の3分の1を集めた」と伝わる宿根木。江戸時代に小木港が整備されると、千石船で全国各地へ交易を展開。舟乗りや船大工など、120戸500人で賑わう千石船の里として、佐渡の中心的集落として発展した。
しかし、動力船や鉄道の時代に入って一気に衰退、当時の面影をそのまま残した化石のような街並みが郷愁を誘う。
波打ち際は、既に、港の面影は微塵も残ってはいない。
尚、集落内の郵便局は閉鎖されていて、近くの高台に現役の郵便局があるが、コンビニも店もない集落であるから、金融など多くの機能を担っているのであろう、板葺きの屋根には石が積まれているのが面白い。
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現存するのは、ほんの数十軒だと思うのだが、この集落には、神社もあり、公会堂もあり、郵便局もあり、場違いな感じのような回船主の邸宅も存在する。
私が興味を持ったのは、集落の端に位置する世捨小径と称する百㍍弱のシックな小径。
何故、この名前がついたのか不明だと言うのだが、私は、ベニスのドウカーレ宮殿の溜息の橋・嘆きの橋が脳裏をかすめた。罪人が完全に外界から遮断された真っ暗な牢獄へ送り込まれるときに、最後にベニスの青い海を見収める橋である。
それとも、北海の鄙びた小さな漁港、ここから木っ端のような小舟に乗ってバタビアまで航海して世界を制覇したオランダ人の心意気、
宿根木の船乗り達は、今生の別れ、世捨て人の心境で、この小径を歩いて、日本海の荒波に乗込んでいったのではないかと、一人感慨に耽っていた。
日本各地を歩いていると、この緑色の郵便局のようなレトロな木造のこじんまりした公共建物が残っていて、無性に懐かしさ郷愁を感じて嬉しくなる。石や煉瓦造りの古建築ではあるが、そんな雰囲気を求めて、随分ヨーロッパの古い街角や路地を彷徨い歩いていた頃を思い出した。
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次に訪れたのは、東に向かって、小木海岸の矢島・経島。
この入江は、海女のたらい船で有名だが、頼政がヌエ退治に使った矢竹はここの産で、日蓮大聖人の赦免状を携えて日朗が漂着したのもこの島、
浪曲佐渡情話の「お光の碑」が、赤い太鼓橋の左の小高い岩の上(赤いたらい船の左上)に立っている。
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回船業で栄えた江戸時代の街並みが残っていると言う、石畳の小径に沿って、分厚い船板張りの家屋が肩を寄せ合うように密集する港町である。
観光ガイドを引用させて貰うと、
中世から回船の寄港地として繁栄し「佐渡の富の3分の1を集めた」と伝わる宿根木。江戸時代に小木港が整備されると、千石船で全国各地へ交易を展開。舟乗りや船大工など、120戸500人で賑わう千石船の里として、佐渡の中心的集落として発展した。
しかし、動力船や鉄道の時代に入って一気に衰退、当時の面影をそのまま残した化石のような街並みが郷愁を誘う。
波打ち際は、既に、港の面影は微塵も残ってはいない。
尚、集落内の郵便局は閉鎖されていて、近くの高台に現役の郵便局があるが、コンビニも店もない集落であるから、金融など多くの機能を担っているのであろう、板葺きの屋根には石が積まれているのが面白い。
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現存するのは、ほんの数十軒だと思うのだが、この集落には、神社もあり、公会堂もあり、郵便局もあり、場違いな感じのような回船主の邸宅も存在する。
私が興味を持ったのは、集落の端に位置する世捨小径と称する百㍍弱のシックな小径。
何故、この名前がついたのか不明だと言うのだが、私は、ベニスのドウカーレ宮殿の溜息の橋・嘆きの橋が脳裏をかすめた。罪人が完全に外界から遮断された真っ暗な牢獄へ送り込まれるときに、最後にベニスの青い海を見収める橋である。
それとも、北海の鄙びた小さな漁港、ここから木っ端のような小舟に乗ってバタビアまで航海して世界を制覇したオランダ人の心意気、
宿根木の船乗り達は、今生の別れ、世捨て人の心境で、この小径を歩いて、日本海の荒波に乗込んでいったのではないかと、一人感慨に耽っていた。
日本各地を歩いていると、この緑色の郵便局のようなレトロな木造のこじんまりした公共建物が残っていて、無性に懐かしさ郷愁を感じて嬉しくなる。石や煉瓦造りの古建築ではあるが、そんな雰囲気を求めて、随分ヨーロッパの古い街角や路地を彷徨い歩いていた頃を思い出した。
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次に訪れたのは、東に向かって、小木海岸の矢島・経島。
この入江は、海女のたらい船で有名だが、頼政がヌエ退治に使った矢竹はここの産で、日蓮大聖人の赦免状を携えて日朗が漂着したのもこの島、
浪曲佐渡情話の「お光の碑」が、赤い太鼓橋の左の小高い岩の上(赤いたらい船の左上)に立っている。
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