NTT Com. 2007 Forumの二日目、特別講演は、「ウィキノミクス時代のICTが作るメガコラボレーション」と言うテーマで、アクセンチュアの程近智社長、NTT Com.野村雅行副社長の講演後に、日経ビジネス寺山正一副編集長の司会で、座談が行われた。
結論から言うと、先日このブログで書いたように、和才社長にウィキノミクスやオープンビジネスモデルに対する認識がないのであるから、
野村副社長に至っては、ウィキノミクスのウも分かっていない感じで、「外部の情報や意見は、これまでも十分に受け入れていたが、もっと積極的に取り入れよということであろう」と、情報の共有を促進し協力会社間のコラボレーションを高めるべく努力をしているとか、オフイスワークの生産性アップの為に自律協創を促進すべく、ワイガヤの雰囲気を促進するなど事務所を模様替えしてスムーズなコミュニケーションに意を用いたいとか等々、全くナンセンスな議論を展開していた。
程社長も、ウィキノミクス時代での自律協創ネットワークの典型的な組織として、シャープの堺の21世紀型コンビナートをあげていたが、協創を例示していただけでウィキノミクスを全く無視した議論を展開し、寺山氏も冒頭に、ウィキノミクスを「小が大を食う」ビジネスモデルだと言った紹介をするなど、スタートから迷走状態であった。
尤も、私自身は、ウィキノミクスがどうと言うことではなく、正しい方向に向かったビジネスモデルなり、成長理論であれば何でも良いと思うのだが、ウィキノミクスと言った新しい概念をテーマにして議論を展開するのなら、その言葉なり概念を十分に認識した上で俎上に載せるべきだと言いたいのである。
少なくとも、この3人とも、ウィキノミクスの造語を世に問うた、ドン・タプスコットとアンソニー・D・ウィリアムスの著書「ウィキノミクス」(この本、500ページの大著だが非常に面白い)を、まともに読んで理解していないことは事実で、世の中には、こんないい加減な識者(?)や専門家(?)の講演があまりにも多すぎる。
昔、ピーター・ドラッカーの著書「断絶の時代」が一世を風靡した事があるが、大銀行の頭取が、親子の断絶について語ったというマンガのような話があるが、この類である。
ウィキノミクスは、WIKIPEDEIAのウイキと同じ概念でハワイ語の速いと言う意味の言葉WIKIとECONOMICSと合わせた造語で、デジタル化とインターネット等のITC革命による創造破壊によって、根本的に変貌を遂げたフラット化した経済社会の特質を如実に示している。
これまでのような階層型の社会ではなくて、インターネットで繋がった世界中の何処からでも誰でもが平等にものづくりに参加できるピア・ツー・ピアのマスコラボレーション、このピアプロダクションの真髄がウィキノミクスなのである。
世界中の人々の自由参画によるボランティア活動で出来上がっている、そして、秒単位で、どんどん高度化してバージョンアップしている事典ウイキペディアは、人類の叡智の結晶であった大事典エンサイクロペディア・ブリタニカを遥かに凌駕してしまったし、
会社組織も何にもなく世界中のプロのボランティアが結集して日進月歩で進歩し続けて、ビル・ゲイツのWINDOWSを脅かしているピアプロダクションによRINUXなどは、このウィキノミクスの典型的な産物である。
タプスコットがウィキノミクスの基本原理として列記しているのは、次の4本柱だが、これこそがウィキノミクスのウィキノミクスたる由縁である。
オープン性…オープンソース、オープンシステム、情報公開
ピアリング…組織を超えた個人の自由参加、階層構造なしの自発的秩序形成
共有…知財、ノウハウ等の開放、
グローバルな行動…フラット化した新しいグローバリゼーション
このようなバックグラウンドを背負ったウィキノミクス時代において、どのようにICTがメガコラボレーションを促進して経済社会を創造的破壊に導くかが論題であった筈なのである。
この概念からも、程社長が例示したブラックボックス尽くめのシャープの液晶21世紀型コンビナートが、ウィキノミクスの産物でないことは自明である。
余談だが、学生時代に一緒になって京都の河原町で安保反対デモに明け暮れ、宇治や京都で安酒とすき焼きのコンパで米帝国主義を語り合ったNTTの和田会長が、来週のNECのC&Cユーザーフォーラムで特別講演「NGNの目指すもの」をやるようだが、部下のようにおかしな講演をしないように祈りたいと思っている。
結論から言うと、先日このブログで書いたように、和才社長にウィキノミクスやオープンビジネスモデルに対する認識がないのであるから、
野村副社長に至っては、ウィキノミクスのウも分かっていない感じで、「外部の情報や意見は、これまでも十分に受け入れていたが、もっと積極的に取り入れよということであろう」と、情報の共有を促進し協力会社間のコラボレーションを高めるべく努力をしているとか、オフイスワークの生産性アップの為に自律協創を促進すべく、ワイガヤの雰囲気を促進するなど事務所を模様替えしてスムーズなコミュニケーションに意を用いたいとか等々、全くナンセンスな議論を展開していた。
程社長も、ウィキノミクス時代での自律協創ネットワークの典型的な組織として、シャープの堺の21世紀型コンビナートをあげていたが、協創を例示していただけでウィキノミクスを全く無視した議論を展開し、寺山氏も冒頭に、ウィキノミクスを「小が大を食う」ビジネスモデルだと言った紹介をするなど、スタートから迷走状態であった。
尤も、私自身は、ウィキノミクスがどうと言うことではなく、正しい方向に向かったビジネスモデルなり、成長理論であれば何でも良いと思うのだが、ウィキノミクスと言った新しい概念をテーマにして議論を展開するのなら、その言葉なり概念を十分に認識した上で俎上に載せるべきだと言いたいのである。
少なくとも、この3人とも、ウィキノミクスの造語を世に問うた、ドン・タプスコットとアンソニー・D・ウィリアムスの著書「ウィキノミクス」(この本、500ページの大著だが非常に面白い)を、まともに読んで理解していないことは事実で、世の中には、こんないい加減な識者(?)や専門家(?)の講演があまりにも多すぎる。
昔、ピーター・ドラッカーの著書「断絶の時代」が一世を風靡した事があるが、大銀行の頭取が、親子の断絶について語ったというマンガのような話があるが、この類である。
ウィキノミクスは、WIKIPEDEIAのウイキと同じ概念でハワイ語の速いと言う意味の言葉WIKIとECONOMICSと合わせた造語で、デジタル化とインターネット等のITC革命による創造破壊によって、根本的に変貌を遂げたフラット化した経済社会の特質を如実に示している。
これまでのような階層型の社会ではなくて、インターネットで繋がった世界中の何処からでも誰でもが平等にものづくりに参加できるピア・ツー・ピアのマスコラボレーション、このピアプロダクションの真髄がウィキノミクスなのである。
世界中の人々の自由参画によるボランティア活動で出来上がっている、そして、秒単位で、どんどん高度化してバージョンアップしている事典ウイキペディアは、人類の叡智の結晶であった大事典エンサイクロペディア・ブリタニカを遥かに凌駕してしまったし、
会社組織も何にもなく世界中のプロのボランティアが結集して日進月歩で進歩し続けて、ビル・ゲイツのWINDOWSを脅かしているピアプロダクションによRINUXなどは、このウィキノミクスの典型的な産物である。
タプスコットがウィキノミクスの基本原理として列記しているのは、次の4本柱だが、これこそがウィキノミクスのウィキノミクスたる由縁である。
オープン性…オープンソース、オープンシステム、情報公開
ピアリング…組織を超えた個人の自由参加、階層構造なしの自発的秩序形成
共有…知財、ノウハウ等の開放、
グローバルな行動…フラット化した新しいグローバリゼーション
このようなバックグラウンドを背負ったウィキノミクス時代において、どのようにICTがメガコラボレーションを促進して経済社会を創造的破壊に導くかが論題であった筈なのである。
この概念からも、程社長が例示したブラックボックス尽くめのシャープの液晶21世紀型コンビナートが、ウィキノミクスの産物でないことは自明である。
余談だが、学生時代に一緒になって京都の河原町で安保反対デモに明け暮れ、宇治や京都で安酒とすき焼きのコンパで米帝国主義を語り合ったNTTの和田会長が、来週のNECのC&Cユーザーフォーラムで特別講演「NGNの目指すもの」をやるようだが、部下のようにおかしな講演をしないように祈りたいと思っている。