昨夜、トリフォニーホールで、今年度最後の定期演奏会を楽しんだ。
プログラムは、アルミンクの肝いりで、現代音楽ばかりの意欲的な演目であり、コダーイの「ハーリ・ヤーノッシュ」はどこかで聴いた記憶があるが、他の二曲は初めて聴く曲でもあり、いずれにしろなじみの薄い曲だったが、非常に楽しいコンサートであった。
現代曲については、クラシック音楽が趣味となった学生時代など若い頃には、極めて拒絶反応が強かったのだが、アムステルダムに居た頃、3年ほど、コンセルトヘボーの3シリーズ全定期公演のシーズンメンバー・チケットを買っていたので、Cシリーズの現代曲演奏会にも、出来るだけ通ったので、少しずつ慣れるように成って来ていた。
尤も、馴染めないという意味では、シュトックハウゼンなどは、今でも苦痛ではある。
世代から言っても、あるいは、オーストリア人と言う位置から言っても、指揮者のアルミンクは、今回のプログラムのリゲティやヴェレッシュやコダーイの曲には、何のためらいもなく極めて親近感があるのであろうか、非常にぶれのないオーソドックスな演奏のように感じて聴いていた。
人気を博していたのは、最初のリゲティのヴァイオリン協奏曲を弾いたモルドヴァ出身のパトリツィア・コパチンスカヤで、超絶技巧と言うか、緩急自在、凄い演奏で、その音色もそうだがテクニックの確かさは格別であった。
現代曲には珍しいと言うカデンツァの凄さも目を見張る(?)ばかりで、楽譜にあるのかないのか知らないが、声が聞こえると思ったら彼女が歌っていた。
弦楽部が小編成なのだが、オカリナや木琴など変わった楽器が共演する一寸異様な小オーケストラ編成だが、現代音楽のオンパレードのような曲を奏する面白い演奏であった。
ところで、このコンサートを最後に、新日本フィルの定期公演の更新をしないことにしたので、あとは都響だけになる。
元々、この新日本フィルの定期は、海外ではボストン響などのコンサートを追っかければ良かったのだが、日本で、小澤征爾のコンサートを確実に聞きたいために始めた。
東京文化会館での定期からだから、既に20年近く続いており、名残惜しいが、アルミンクに変わってからは、小澤征爾のタクトは、2回が1回に成り、数年前から定期から完全に消えてしまっていた。
アルミンクのコンサート・オペラや外人客演指揮者の質など、アルミンクの音楽つくりには文句はないし、次年度などハーディングの客演や、プログラムにも魅力はあるが、定期は一つで良いと思ったのである。
トリスタンやイゾルデやバッハのロ短調ミサ曲には魅力があるが、バイロイトやMET,カール・リヒターとミュンヘン・バッハなどで極め付きを聴いており、それに、ヴェルディのレクイエムも、ロンドンで凄いのを聞いており、そのまま封印すれば良い。
歳の所為か、昔ほど、クラシック音楽の鑑賞に興味がなくなっていると言うのが正直なところで、若かりし時は、ウィーンやベルリンが来日すると言えば、無理をしてでもチケットを手に入れて演奏会に出かけた。
ジョージ・セルとクリーブランド、シャルル・ミュンシュとボストン、エルネスト・アンセルメとスイス・ロマンドなども聴きに行った。
海外に居た時には、フィラデルフィア菅、ロイヤル・コンセルトヘボー菅、ロンドン響、フィルハーモニア菅の定期会員券を持っていたし、目ぼしい音楽家のオペラやコンサート、リサイタルに通い詰めていたが、日本に帰ってからは、まず、異常な高額チケットに嫌気がさして、だんだん疎遠になって行き、何故か、CDやDVD鑑賞からも遠ざかってしまっている。
有り難いことに、HNK BShiが、時々、珠玉のように素晴らしいオペラやコンサートのプログラムを放映してくれている。
これも、DVD録画をしても、観ないものが多くなってきたが、芸術鑑賞は、私の最も重要な趣味でもあり、一寸、LDやビデオやDVDなど、もう一度古い作品から整理をして、ゆっくり楽しみたいと思っているのだが、何時のことになるであろうか。
プログラムは、アルミンクの肝いりで、現代音楽ばかりの意欲的な演目であり、コダーイの「ハーリ・ヤーノッシュ」はどこかで聴いた記憶があるが、他の二曲は初めて聴く曲でもあり、いずれにしろなじみの薄い曲だったが、非常に楽しいコンサートであった。
現代曲については、クラシック音楽が趣味となった学生時代など若い頃には、極めて拒絶反応が強かったのだが、アムステルダムに居た頃、3年ほど、コンセルトヘボーの3シリーズ全定期公演のシーズンメンバー・チケットを買っていたので、Cシリーズの現代曲演奏会にも、出来るだけ通ったので、少しずつ慣れるように成って来ていた。
尤も、馴染めないという意味では、シュトックハウゼンなどは、今でも苦痛ではある。
世代から言っても、あるいは、オーストリア人と言う位置から言っても、指揮者のアルミンクは、今回のプログラムのリゲティやヴェレッシュやコダーイの曲には、何のためらいもなく極めて親近感があるのであろうか、非常にぶれのないオーソドックスな演奏のように感じて聴いていた。
人気を博していたのは、最初のリゲティのヴァイオリン協奏曲を弾いたモルドヴァ出身のパトリツィア・コパチンスカヤで、超絶技巧と言うか、緩急自在、凄い演奏で、その音色もそうだがテクニックの確かさは格別であった。
現代曲には珍しいと言うカデンツァの凄さも目を見張る(?)ばかりで、楽譜にあるのかないのか知らないが、声が聞こえると思ったら彼女が歌っていた。
弦楽部が小編成なのだが、オカリナや木琴など変わった楽器が共演する一寸異様な小オーケストラ編成だが、現代音楽のオンパレードのような曲を奏する面白い演奏であった。
ところで、このコンサートを最後に、新日本フィルの定期公演の更新をしないことにしたので、あとは都響だけになる。
元々、この新日本フィルの定期は、海外ではボストン響などのコンサートを追っかければ良かったのだが、日本で、小澤征爾のコンサートを確実に聞きたいために始めた。
東京文化会館での定期からだから、既に20年近く続いており、名残惜しいが、アルミンクに変わってからは、小澤征爾のタクトは、2回が1回に成り、数年前から定期から完全に消えてしまっていた。
アルミンクのコンサート・オペラや外人客演指揮者の質など、アルミンクの音楽つくりには文句はないし、次年度などハーディングの客演や、プログラムにも魅力はあるが、定期は一つで良いと思ったのである。
トリスタンやイゾルデやバッハのロ短調ミサ曲には魅力があるが、バイロイトやMET,カール・リヒターとミュンヘン・バッハなどで極め付きを聴いており、それに、ヴェルディのレクイエムも、ロンドンで凄いのを聞いており、そのまま封印すれば良い。
歳の所為か、昔ほど、クラシック音楽の鑑賞に興味がなくなっていると言うのが正直なところで、若かりし時は、ウィーンやベルリンが来日すると言えば、無理をしてでもチケットを手に入れて演奏会に出かけた。
ジョージ・セルとクリーブランド、シャルル・ミュンシュとボストン、エルネスト・アンセルメとスイス・ロマンドなども聴きに行った。
海外に居た時には、フィラデルフィア菅、ロイヤル・コンセルトヘボー菅、ロンドン響、フィルハーモニア菅の定期会員券を持っていたし、目ぼしい音楽家のオペラやコンサート、リサイタルに通い詰めていたが、日本に帰ってからは、まず、異常な高額チケットに嫌気がさして、だんだん疎遠になって行き、何故か、CDやDVD鑑賞からも遠ざかってしまっている。
有り難いことに、HNK BShiが、時々、珠玉のように素晴らしいオペラやコンサートのプログラムを放映してくれている。
これも、DVD録画をしても、観ないものが多くなってきたが、芸術鑑賞は、私の最も重要な趣味でもあり、一寸、LDやビデオやDVDなど、もう一度古い作品から整理をして、ゆっくり楽しみたいと思っているのだが、何時のことになるであろうか。