紅葉には一週間ほど早いが、今、秋色に染まった新宿御苑は実に美しい。
穏やかなやや傾いた夕日に浮かび上がる落葉樹の輝きは、正に秋そのもの。広葉樹の黄色い落ち葉を踏みしめて夕日の温かさを感じながら散策する清々しさは、何事にも変えがたい午後の至福の時間でもあろうか。
イギリス生活が懐かしくなるとこの新宿御苑に来る。
近くに住んでいて、良くカメラをぶら下げて散策に通ったキューガーデンの雰囲気に似ているからである。
もっとも、キューガーデンの方はもっと野性的で自然環境に近く、新宿御苑は手入れが行き届いていて綺麗いなのだが、巨大な大木が随所にあり、鬱蒼とした林があったり広々とした空間があったり、そして、野鳥が群れている、そんなところが良く似ている。
3時少し前に入園して、広い芝生のイギリス風景庭園を横切って、中の池と下の池の周りを散策して、その後、フランス式庭園のプラタナス並木のベンチで夕日を浴びながら読書を楽しんでから帰った。
桜の葉が殆ど散りかけていて、その下は、黄色、赤、茶色等の入り混じった鮮やかな色の落ち葉の絨毯、それに、フランス式成型庭園のプラタナスの豊かな黄色の落ち葉はかなりボリュームがあって歩き難いが、サクサクと踏みながら秋を楽しめるのが楽しい。
プラタナスの下のベンチで寄り添って微動だにしない若いカップル、落ち葉を蹴散らせながらボール遊びに興ずる少女達、手を繋ぎながら黄色い落ち葉の絨毯を歩む初老の夫婦、遠くの方までずっと続くプラタナス並木の風景は、どこかパリのセーヌの流れを思い出させてくれる。
もう数日すれば殆どの落葉樹は葉を落とすのであろうが、今、落ち葉の絨毯が地面をびっしりと敷き詰めていて一番綺麗な時かも知れない。
気の遠くなる様な厳しい冬が、もうそこまで来ている。
下の池からフランス庭園に向かう途中の林間に、巨大なモミジバスズカケノキ(早く言えばプラタナス)が聳えている。
殆ど葉を落としているので上空が透けて見えて明るくなっている。
フランス庭園のプラタナスは、街路樹仕立てなので刈り込まれて整形されているので程ほどの大きさだが、こちらは自然に任せて育てられているので、枝も広がり背も高く圧倒的な巨大さである。
ヨーロッパの森や林には、このような広葉樹の大木が沢山あって、秋には黄色一色になって黄金色に光り輝く。
池の水際のタムケヤマモミジだけが鮮やかな朱色に紅葉していて、夕日を浴びると見違えるように美しく輝く。
切れ込みの深いギザギザのついたスマートな形をした葉のモミジで、枝垂れなので、こんもりとしていて実に優雅である。
木陰に入ってモミジ葉を逆光で見上げると、真っ赤に染まった鮮やかな葉陰が微かな風に踊っている。
イギリス庭園には、まだ、バラの花が残っていて、最後の妍を競っている。 心なしか、強い芳香が誘っている。
御苑の花で気がついたのは、赤い寒椿と、池畔に一面に咲いていた白い水仙。
ヨーロッパでは、サフランが咲いている頃であろうか、秋の新宿御苑は、菊が終わると花が寂しくなるが、鮮やかな紅葉がそれを補って余りある。
公園センターでは、野鳥の写真展をしていた。
(追)写真は、中の池畔の紅葉。Canon IXY.
穏やかなやや傾いた夕日に浮かび上がる落葉樹の輝きは、正に秋そのもの。広葉樹の黄色い落ち葉を踏みしめて夕日の温かさを感じながら散策する清々しさは、何事にも変えがたい午後の至福の時間でもあろうか。
イギリス生活が懐かしくなるとこの新宿御苑に来る。
近くに住んでいて、良くカメラをぶら下げて散策に通ったキューガーデンの雰囲気に似ているからである。
もっとも、キューガーデンの方はもっと野性的で自然環境に近く、新宿御苑は手入れが行き届いていて綺麗いなのだが、巨大な大木が随所にあり、鬱蒼とした林があったり広々とした空間があったり、そして、野鳥が群れている、そんなところが良く似ている。
3時少し前に入園して、広い芝生のイギリス風景庭園を横切って、中の池と下の池の周りを散策して、その後、フランス式庭園のプラタナス並木のベンチで夕日を浴びながら読書を楽しんでから帰った。
桜の葉が殆ど散りかけていて、その下は、黄色、赤、茶色等の入り混じった鮮やかな色の落ち葉の絨毯、それに、フランス式成型庭園のプラタナスの豊かな黄色の落ち葉はかなりボリュームがあって歩き難いが、サクサクと踏みながら秋を楽しめるのが楽しい。
プラタナスの下のベンチで寄り添って微動だにしない若いカップル、落ち葉を蹴散らせながらボール遊びに興ずる少女達、手を繋ぎながら黄色い落ち葉の絨毯を歩む初老の夫婦、遠くの方までずっと続くプラタナス並木の風景は、どこかパリのセーヌの流れを思い出させてくれる。
もう数日すれば殆どの落葉樹は葉を落とすのであろうが、今、落ち葉の絨毯が地面をびっしりと敷き詰めていて一番綺麗な時かも知れない。
気の遠くなる様な厳しい冬が、もうそこまで来ている。
下の池からフランス庭園に向かう途中の林間に、巨大なモミジバスズカケノキ(早く言えばプラタナス)が聳えている。
殆ど葉を落としているので上空が透けて見えて明るくなっている。
フランス庭園のプラタナスは、街路樹仕立てなので刈り込まれて整形されているので程ほどの大きさだが、こちらは自然に任せて育てられているので、枝も広がり背も高く圧倒的な巨大さである。
ヨーロッパの森や林には、このような広葉樹の大木が沢山あって、秋には黄色一色になって黄金色に光り輝く。
池の水際のタムケヤマモミジだけが鮮やかな朱色に紅葉していて、夕日を浴びると見違えるように美しく輝く。
切れ込みの深いギザギザのついたスマートな形をした葉のモミジで、枝垂れなので、こんもりとしていて実に優雅である。
木陰に入ってモミジ葉を逆光で見上げると、真っ赤に染まった鮮やかな葉陰が微かな風に踊っている。
イギリス庭園には、まだ、バラの花が残っていて、最後の妍を競っている。 心なしか、強い芳香が誘っている。
御苑の花で気がついたのは、赤い寒椿と、池畔に一面に咲いていた白い水仙。
ヨーロッパでは、サフランが咲いている頃であろうか、秋の新宿御苑は、菊が終わると花が寂しくなるが、鮮やかな紅葉がそれを補って余りある。
公園センターでは、野鳥の写真展をしていた。
(追)写真は、中の池畔の紅葉。Canon IXY.