熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

小沢一郎「正に異次元の物価高」

2024年12月22日 | 経営・ビジネス
   インターネットを叩いていたら、日刊スポーツ新聞社の
「小沢一郎氏「クリスマスだというのにケーキは異様に高い…正に異次元の物価高」と私見」と言う記事が出てきた。
   「・・・都内や京都など観光地のホテル代も異様に値上がり。ラーメンなども相当値上がりしていると聞く。正に異次元の物価高」と記述。そして「アベノミクス=異次元緩和が元凶。円安で物価高は加速し、生活を破壊。賃上げだけでは追いつかない。政治を変えないと生活できなくなる」 と言う。
   アベノミクス論議はともかく、最近の値上げラッシュ、インフレの異常さについては、小沢一郎の論を待つまでもなく、日本社会の深刻な緊急課題である。
 
   さて、口絵の写真は、某グルメショップの日本酒の広告
しぼりたて新酒純米大吟醸生原酒飲みくらべ一升瓶3本組
日本酒最高種別の「純米大吟醸×生×原酒」のみ!
店頭では入手できない、プレミアムな3本組!◆限定2,000セット
   その価格が、◆21,470円 税込が、販売価格13,189円 税込
   なぜ、一気にこれだけ安くなるのか分からないのだが、同ショップの日本酒では一番上等であったので、新年にと思ってオーダーした。品数も豊富で選択肢も多いし、これまでにも買った店なので信用はしている。

   私がここで言いたいのは、庶民は如何にして、この不幸なインフレを少しでも回避することができるのか言うことである。
   私の一つの対策は、ネットサーフィングと言うか、安いものを探してネットを検索することだと思っている。丹念に渉猟すれば、同じものが、かなり安く買えることがある。
   この場合、留意すべきは、得体の知れない怪しい宣伝や広告が結構多いので、必ず、信頼出来る店なり商品を選ぶことである。

   一つの例は、
   MIZUNO(ミズノ) ノルディック・ウォーク 4段折りたたみウォーキングポールLITE 2本1組 ユニセックス
   を買おうと思って、ミズノのHPの後、アマゾンを検索すると、
   参考価格: ¥17,600が、-21% ¥13,834 税込 と安くなっている。
   普段はミズノ直販でしか買わないのだが、ディスカウントがないので、今回は、これでかなり安く買えたのである。

   アマゾンの価格は、絶えず変動していて注意が必要だが、まず、ほぼ押し並べて一般よりも低価格なので、価格コムなどと併用しながら、安値の基準と考えて参考にしている。値がさ商品を買うときには、良い方法だと思う。

   量販店に行っても、これらのネット情報の拡散のお陰で安く買えるようだし、実店舗なので実物を見て買える上に、アフターケアを考えれば、そこそこの値段であれば、この方が良いかも知れない。

   いずれにしろ、日用雑貨品や食品など、身近な商品とは違って、結構値が張る耐久消費財などの高額商品を買うときには、インターネット情報の活用が必須だと言うことである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホンダと日産が経営統合を検討

2024年12月18日 | 経営・ビジネス
   ホンダと日産自動車が経営統合を検討しているというニュースがメディアを駆け巡っている。
   産経の記事は、「ホンダと日産、苦境の統合協議 「助け舟」か「どろ船」か、難しい損得勘定」と言うタイトルで、現状の問題点を如実に示している。
   持ち株会社を設立し、それぞれの会社を傘下におさめる形で経営統合する想定で協議を進めるもようだ。両社は8月に次世代の電気自動車(EV)などの技術開発の協業で合意しており、統合でより大きな相乗効果を発揮できないかを探る。ただ、販売低迷による日産の業績悪化で統合協議の行方は予断を許さない。 と言う。

   これを反映して、株式市場は、後場寄り付きで、日産は「ストップ高」で、417.6円、ホンダは、一気に値を下げて、1,242.5円(-3.19%)
   トヨタは値を上げて、2,718.5円(+1.72%)

   窮地に陥った日産が、ルノーに救われたのはずっと昔の話、
   自動車王国のドイツでさえ、フォルクスワーゲンが経営不振にあえいでいる状態であるから、欧米先進国からの白馬の王子は期待できず、ハゲタカの餌食になる不安さえあったのであるから、ホンダのアプローチは千載一遇のチャンスである。
   問題は、日産を統合して新会社を順調に経営して行ける能力と体力がホンダにあるかどうかであろう。

   私は、建設会社のオランダ現法の社長であったので、幸い、日産の欧州本社や倉庫などの建設に携わったので、当時、破竹の勢いでヨーロッパに進出して盛業を謳歌していた日産をよく知っている。
   その後、日産を良くしたのも悪くしたのも、カルロス・ゴーン。
   サウジアラビアで仕事をしていたので、レバシリ・オリジンのビジネスマンが如何に熾烈で利に敏いか、ブラジルにも長かったので、ラテン資質のビジネスのモラル軽視や無軌道さなどもよく知っているのだが、ゴーンは謂わばこのレバノンとブラジル両因子の申し子。
   技術技術で、最高の自動車を追求し続けてきた日産には、このような異分子の経営には免疫がなかったと言うことか。

   全く私事ながら、日産のファンで、20年以上も持ち続けていた塩漬けの日産株を、先日、泣く泣く節税にと思って損切売却した。
   今日のストップ高で、2割ほど損をした勘定だが、これも、人生、面白いものである。
    ついでながら、大暴落を続けているホンダ株を、まだ下がると思ったが、2単位買い増した。日産への応援である。ホンダが傾くようなら、日本はもう終わりだと思っている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本製鐵に対するトランプの横車

2024年12月05日 | 経営・ビジネス
   トランプ次期大統領は、自身のSNSに投稿し、
「かつて偉大で力強かったUSスチールが外国企業に買収されることに私は完全に反対だ」。 「一連の税制優遇措置や関税政策によって、USスチールを再び強く偉大にする。速やかにやる」「私は買収計画を阻止する。買収者は注意することだ」」。と大統領として買収の実現を阻止すると警告した。 
   また、全米鉄鋼労組(USW)のマッコール会長は3日、トランプ次期米大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収を阻止すると明言したことを歓迎する声明を出し、国内経済や安全保障上のリスクになるとして、「全員が未来に目を向けられるよう、今こそ買収を拒否する時だ」と訴えた。

   これに対して、日本製鉄は3日、トランプ次期米大統領が同社によるUSスチール買収に反対する投稿をしたことを受け「買収はUSスチールを支え成長させるとともに、アメリカ産業界並びにアメリカ国内のサプライチェーンの強靭化、そしてアメリカの国家安全保障を強化するものと考えている」 とのコメントを出し、買収の意義を改めて強調し、さらに、USスチールの製鉄所などに計27億ドル(約4千億円)以上の投資を行う方針を重ねて表明した上で、USスチールの米国人従業員が米国の顧客に最先端の鉄鋼製品を提供するために日本製鉄の世界トップクラスの技術を導入し、雇用を守る」と約束した。
   また、森高弘副会長兼副社長は、トランプ次期米大統領が阻止する考えを表明したUSスチール買収について、バイデン政権の間に正式な手続きにのっとって買収が承認されれば、トランプ氏でも覆せないなどとして年内の実現について改めて意欲を示した。と言う。石破総理のバイデン大統領への嘆願書が功を奏するであろうか。
   日鐵の方が正論だが、アメリカは聞く耳を持たない。

   さて、このブログの口絵写真は、USスチールのHPの冒頭のページである。
   日本製鐵とUSスチールのロゴマークと社名を併記して
   MOVING FORWARD TOGETHER AS THE 
   BEST STEELMAKER
   WITH WORLD-LEADING CAPABILITES
   と大書されている。次のページからは、両社の合併によって如何にUSスチールが甦るか明るい未来が展望されている。
   両社の合併決議はすでに完了済みで、その価値の重要さを、死ぬか生きるか、誰よりも、沈みつつあるUSスチールの経営者は、痛いほど熟知している筈なのである。
   何も知らない部外者が、なぜ、茶々をいれ横車を押すのか。

   トランプが言うように、USスチールは、「かつて偉大で力強かった」が、既に時代遅れの衰退企業で、「一連の税制優遇措置や関税政策によって、USスチールを再び強く偉大にする」など、アメリカの実力では、不可能である。
   鯛は腐っても鯛、誇り高きヤンキー気質も分かるが、最先端を行く製鉄業のテクノロジーは遥かにアメリカを凌駕しており、自力再生に拘れば拘るほど墓穴を掘ることになる。

    ラストベルトの衰退企業はその典型だが、アメリカのオールド製造工業が在来の業態で再興する可能性はゼロに等しい。
   優良企業であったインテルやボーイングでさえ窮地に立つほど、技術革新や国際競争力の進化は激しく、一たび経営に失敗すれば一気に命運が傾く。レッドオーシャンの世界で、後塵を拝しているような企業には明日がない。

   いずれにしろ、トランプが日本製鐵の買収を妨げてUSスチール再生の千載一遇のチャンスを失すれば、USスチールの更なる落日は明白となり、外資参入に対するトランプ政策の晩鐘となろう。
   「MAGA」が、アメリカの衰退を加速する。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国切手を「福ちゃん」に売ってみたら

2024年11月26日 | 経営・ビジネス
   インターネットを開けば、毎日のように、飛び込んでくる「切手高価買取の"福ちゃん”」の広告。
   書棚の影に眠っていた切手アルバムを引き出したら古い切手が残っている。大半は、中国など外国の切手である。
   知らない取引だと、何を信用するかだが、
   派手な広告の場合は、特別値打ちがあるのか、羊頭を掲げて狗肉を売る類なのか、とにかく、
   至れり尽くせり、懇切丁寧な広告を信頼して、
   宅配買取を選んで、指示通り切手を梱包して福ちゃんに送った。

   送られてきた査定結果は、次のとおり。
査定価格について
この度は弊社の宅配査定をご利用いただき誠にありがとうございます。 お客様の大切なお品物、しっかりと拝見させていただきました。 切手一式 27,741円(日本切手:2,741円,中国切手:25,000円) 査定価格は現在の中古相場や弊社の在庫状況を鑑みての評価となります。 何卒よろしくお願い申し上げます。

   中国切手は、40年前1983年に上海の専門店で買った切手を100数十枚、
   バルク価格の表示だから、1枚200円と言う査定。
   日本切手は、長女が集めていたこれも古い記念切手など100枚近く、現役切手なのに、額面価格の合計、すなわち、原価の半分にもならない。
   そのほかは、取扱品目に、その他の切手とあるので、数百枚の外国切手を送った。前世紀に、海外出張の度に買っていたニューヨークの国連やスペインやオランダやパラグアイなどの雑多な外国切手だったが、査定が、ゼロであるから紙屑扱いなのであろう。

   参考のために、中国切手の一部の写真を添付しておく。




   










   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

老化防止に新ISAを活用しようと思う

2024年11月25日 | 経営・ビジネス
   最近、新NISAを活用しながら、少し、株式投資の勉強をしようと、インターネットを叩き始めた。
   傘寿を超えてボケ防止もないのだが、まだ、経営分析くらいは出来そうなので、80歳の手習いである。

   手慰みの泡沫株主として株を所有し始めて20年以上経つので、投資歴は長いのだが、一時、多少勉強したことはあるものの、殆ど無関心を続けてきた。
   株のことは良く分からなくても、大学で経済学を専攻し、大学院で経営学を勉強したMBAなので、企業経営や株式投資の解説などは理解できるのだが、結果的には、これが邪魔して上手く行かず、失敗ばかり重ねてきた。

   したがって、今回は、株への投資と言うのではなく、久しぶりに、さび付いた知識を呼び戻して、頭の活性化と言うか老化防止のために、新NISAを活用しながら、改めて企業経営の勉強をしてみようと思ったのである。
   新NIISAを使えば、取引は無税であるし手数料もノーロードなので、株の上り下りだけ注意すればよく、どうせ少額の運用だし、気楽なのである。
   とりあえず、塩漬けの特定口座の損切から始めて特定口座を、そして、旧NISAを処分して、新NISAに切り替えることだと思っている。
   新NISAには2枠あるのだが、歳なので「つみたて投資枠」は無理ゆえ、「成長投資枠」だけの運用となる。

   さて、株の売買だけなのだが、どうして、勉強するのか。
   株関連や企業情報を開くと、色々な指標が表示されている。
   まず、株取引の基本としては、
   企業の成長力などに期待する長期投資にはファンダメンタルズ分析が、値上がり・値下がりのタイミングを重視した短期売買にはテクニカル分析が向いているので、この両者を併用し、ファンダメンタルズ分析で企業の実力をチェック、そこで有望と思われる銘柄の売買タイミングをテクニカル分析でチェックするという形が理想的かも知れない。
   と言うことなのだが、これが難しい。
   以前に、チャート分析に取り組んだのだが信用できなくなり、それに、私には、数値分析と言うか、グラフを使ったり傾向線を分析したりするのが苦手であり、どうしても、企業の経営や経済動向などの分析に主体が行って、焦点がぼやけ勝ちにはなる。
   この経営分析が、突然の社会情勢の変化や経営の蹉跌などで、瞬時に暗転したりするので、予測は難しい。

   しかし、いずれにしても、基礎として、もう一度、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の手法を復習。 問題は、その使い方、活用の仕方なのである。

   まず、ケーススタディとして、USS買収問題で話題になっている日本製鐵をチェックしてみようと思った。
   「日本製鐵の業績」を検索すると、沢山の記述の中で、注目したのは、
   つばめ投資顧問の「【日本製鉄】2024年度大幅減益予想!株は売るべき?」と言う銘柄分析。詳細に日本製鐵の経営について分析していて、youtube動画もあり、勉強になった。
   もう一つは、東洋経済の「日本製鉄とJFE、なぜ業績で明暗が分かれたのかJFEホールディングス副社長に今後の展望を聞く」と言う記事である。

   JFE副社長の見解では、その業績の差は、
   大きいのはグループ会社、特に海外の収益力の差。日本製鉄は、われわれにはない資源権益も持っている。加えて、鉄鋼事業そのものの収益力でも見劣りするのは否めない。これは構造改革の進捗に差がある。減価償却費や補修費の違いに加えて、一足先に(国内高炉の休止で)量を減らしたことで販売構成の改善が進んでいる。と述べており、
   つばさの栫井 駿介氏も、
   日本製鉄は世界的にも高い技術を持っていて、その技術に応じた高いマージンをかけていくというのが今の日本製鉄の戦略で、また、取引価格の値上げ要求 を成功させ、高炉を休止するなどして固定費も下がっているので、基本的には利益を出しやすい体質にもなっている。と指摘している。日本製鐵は、「量から質への転換」を推進して経営体質を改善しているので、逆風には曝されてはいるが、「株は売るべき?」ではないと示唆していて、インドへの進出やUSスティール買収問題にも言及していて面白い。

   私の関心事は、このような経営分析なので、要するに、テクニカル分析やチャート分析には縁がないのである。
   さて、日本製鐵株を買うべきかどうか。栫井氏指南の指標では、バリュー株なのだが、現在株価は、業績の下方修正で、ダウン基調である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

株式相場に少し関心を持ち始めた

2024年11月20日 | 経営・ビジネス
   最近、書斎に籠ることが多くなった所為もあって、自分の株式投資のポートフォリオのページを開くようになった。
   正式には、野村證券のホームトレードなのだが、簡便法で、Yahoo!ファイナンスのページを開いている。
   
   長い間、投資ページを開かなかったのは、もう、20年以上も前に買った銀行株が、その後の暴落で大きく原価を割り、目も当てられない状況であったので、見るのも嫌であったのである。
   最近、三井住友が買価を超えたので、どうにか、3分の2を売却して現金化した。これ以上暴落することはなかろうと思って、残りの3分の1は化石として残している。
   しかし、興銀が隆盛だったころに買ったみずほ株は、いまだに、買価の半分くらいで、永遠の塩漬け株である。
   後で買った三菱UFJがかなりの黒字なので、一部抱き合わせ売却で償却するのも手かもしれないと思っている。 

   もう一つ、誤った投資は、日産株。
   カルロス・ゴーンの電気自動車構想に真っ先に期待して買ったのだが、その後の経営の蹉跌や破綻で惨憺たる状態。塩漬けにしても、配当さえ期待できない。

   ところで、先の株の暴落の時期に、旧NISA株の期間満了で処分した三井物産株の資金で、ホンダとトヨタの株に期待して買ったのだが、予想もしなかったトランプの勝利で、自動車関税のために先行きが怪しくなってきた。

   とにかく、私のような零細投資家にとっては無税の新NISAは有難いので、残っている特定口座の株を処分して、NISAに切り替えたいと思っている。
   しかし、気の多い所為か、次の株価の暴落まで待って、次の投資を考えればよいのに、ついつい、同時に有望株を探って買ってしまう。
   今日も、何となく底値だと思って、三菱商事株を衝動買いしたのだが、どうだったであろうか。

   随分前に、時々、証券会社の投資説明会に出かけて勉強していたことがあるが、聴講者の大半は極めて広範な投資に興味を持っていたが、私の場合は、新規優良企業など新しい投資には関心も知識もなく、老舗の大企業ばかりを追いかけている感じである。
      
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「読書難民」の孤独と言うのだが

2024年10月22日 | 経営・ビジネス
   昨日の日経朝刊が、”「読書難民」の孤独 1日1店消える書店、30年後7割減も  1億人の未来図”を掲載した。
   デジタル化の進展などでECで本を購入するのは当たり前となり、電子書籍の市場は8年で4倍に拡大しており、図書館も増加傾向にある一方、書店が1店もない「書店ゼロ」自治体は約28%に達 していて、このペースが続いた場合、人口が1億人を切る50年代には約3000店まで落ち込む可能性がある。
   書店が減っている背景には品ぞろえが画一化し、地元ニーズに応えられなかった面もあるとして、その危機的な状況に対処するために、住民との絆を強める地域密着の姿勢で生き残りをめざす書店の試みなどを紹介している。
 
    文化庁調査では69%が「読書量が減った」と回答 してり、23年度では、1か月に本を読む冊数で、1冊も読まない人が62.1%も居て、全く読まないか1~2冊しか読まない人の総数は90%をはるかに超えている。本の質には触れていないので、質の高い本の読者は、学者や学生など限られていて、一般人の読書はお粗末極まりないのであろう。

   しかし、興味深いのは、「読書量が減った理由」で、近くに本屋や図書館がないというのは6%であって、スマホなど情報機器で時間がとられるが43.6%で、仕事や勉強が忙しいや視力など健康上の理由が夫々30%以上で、ほかに、テレビの方が魅力的だとか読書の必要を感じないとか魅力的な本が減っているとかが上位に挙げられていて、書店の減少の影響は少ない。
   尤も、身近に本屋がなければ、本に接する機会がてきめんになくなるので、影響は深刻であることには間違いない。

   活字離れや書店の退潮など本に関することについては、このブログで随分書いてきたので、今回は蛇足は避ける。
   最近では、体力的に遠出が無理になってきたので、書店に出かけることは殆どなく、書籍との交流はネットショッピングとなっている。
   世界中歩いていても、時間があれば、どこかの書店に潜り込んで、何時間も沈没していたし、東京や大阪などの大書店をはしごしたり、神田神保町に通い詰めたことなど、暇さえあれば、書店に入りびたっていたのを思うと、今昔の感である。
   私にとっては、小学生のころから本浸りであり、読書そのものが私の生活そのものであり、人生そのものであったから、この新聞記事とは殆ど縁がない。

   さて、私の考えだが、地方の文化発信基地を期待するのなら、本屋を公営にして、図書館や市役所や公民館などの公営施設に併設すればよい。
   少なくとも、書店が1店もない「書店ゼロ」自治体約28%には、効果があり、その他書店のある自治体では、経営委託なども含めて既存の書店との共存共栄など協業の綿密な調整などが必要だが、書店産業も、公共財の色彩を帯び始めており、私企業の公営化を考えるべき時期に来ていると思う。
   尤も、書店の衰退は、政治経済社会の潮流の変化で、急速な需要の減退を受けての現象であり、産業構造の蹉跌でも経営の失敗でもない。
   したがって、書店産業には、歴史と伝統に培われてきた文化財的な貴重な経営のノウハウなどの遺産が蓄積されているので、この文化を維持するのは当然であり、従来の公営化とは違ったキメの細かいかつ積極的な民活が必要であることは言うまでもない。

   最近は、移動しなくなったので分からないが、現役時代に監査役として出張で全国を回っていたので、地方の商店街のこじんんまりした本屋さんを見つけると、必ず立ち寄って本を手に取っていた。
   その後、地方都市の疲弊で、シャッター通りが続出したので、その多くが消えてしまったのであろうが、地方を歩きながら、しみじみと味わったその地方独特の田舎の文化の香りを思い出しながら、寂しさに耐えている。
   このような文化こそ大切にすべきなのである。
   しかし、後戻りはできない。
   時代にマッチした現代的な書店復活の道を編み出さなければならない。
   
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久しぶりに日本の株を買ってみた

2024年08月01日 | 経営・ビジネス
   今日は、日本株が大幅に下落した。
   日経は午後、「東証14時 日経平均は3万8000円挟んで一進一退 トヨタは一段安」と報じたので、トヨタの株を調べてみると、年初来安値2,572(24/01/04)よりは大分高いが、アナリスト評価では、PER基準でもPBR基準でも割安で、レーティングもやや強気である。ROEも、(連)15.81%とまずまずである。
   トヨタが13時25分に発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は営業利益が市場予想を下回った。25年3月期の業績見通しも据え置き、同社株は決算発表後に売りに押されて一段安となった。円相場の先高観が広がっているなか、今後の事業環境の厳しさが意識されたとの見方が多い。と言うことだが、不祥事の後でもあり、今日は8%近く下落している。

   以前に、トヨタ株を持っていたが、少し利益が出たところで手放した経験がある。
   昔、自社株を、「ドルコスト平均法」で運用して、住宅建設資金調達に重宝したことがあったので、一時この方法でトヨタ株を買い続けようと思ったことがあり、これをやっておけば良かったと、今になって後悔している。

   ところで、何も考えずに、買い時だと思って、試みに1単位だけ トヨタ株を買った。その後、さらに値が下がって終値では、多少評価損が出た。
   こんな調子で、少し前に、PBRが1を切って割安だと思って、年初来安値に近づいたり更新したホンダ株とパナソニック株を2単位ずつ買っていたのだが、今日の暴落で、かなりの評価損となった。
   大体、史上最高値圏を行っているときに、優良株といえども株を買うのが得策とは思えないが、やってしまった以上仕方がない。
   日本株の大暴落を囃す予測筋もあるようだが、まず、当分は、現状のまま、アップダウンを繰り返すであろうし、どうせ、新NISAの成長投資枠で買ったのだからという気がしている。

   ところで、株歴は結構古い。
   まず、何も考えずに、付き合いがあったので、興銀株を最高値の時に買ったのが失敗のもと。その後暴落したので塩漬けのまま維持しているみずほ株だが、いまだに50%以上の評価損であって、動くに動けない。
   もう一つの失敗は、日産株で、EVに期待して買ったが、カルロス・ゴーンでガタガタ、これも、評価損50%以上。
   他の株を動かして、それなりに運用してきて、どうにか息をついているが、株で成功した覚えはない。

   偉そうな理屈だけは言うので、大学で経済学を専攻して、アメリカのビジネススクールで経営学を学んだのに、なぜ、株で儲けられないのかと家族は笑っているが、これとそれとでは、全く話が違うと逃げている。

   とにかく、気が向いた時に株をいじり、それも、よく考えずに行き当たりばったり。
   先のトヨタ株の衝動買いが、どう推移するかというところだが、日銀の金利アップとFRBの金利切り下げ、アメリカの大統領選挙、ウクライナと中東の戦争の推移等々、予断を許さない世界情勢の中で、日本株だけが上昇基調だとは思えないが、株は魔物だというから、どう動くか分からない。

(追記)翌日の今日2日も、日経平均は更なる大暴落。史上第2の大暴落だというのだが、日本企業のファンダメンタルはそれほど悪くないので、惰性で更に悪化するであろうが、大事には至らないような気がする。
わが株のポートフォリオの評価損も、一気に上昇して悪化した感じだが、今までが良かったと思えば、まあまあか。どうせ塩漬けであるからペーパー上の数字で、とにかく、どこまで行くか、興味津々である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旧NISAの非課税期間終了時の対応

2024年07月04日 | 経営・ビジネス
  新NISAで、システムが変わった。 
  2023年までの旧NISA(一般NISA)での非課税期間満了時の対応については、非課税期間には期限があり、その期間は5年なので、投資してから5年経ってそのままにしておくと、非課税期間終了後に保有商品は課税口座へ移管される。しかし、非課税期間終了前には非課税扱いで売却できる。
   年内に売却しなければ、NISA口座ではなくなり課税されるが、年内に売却すれば、売却益が非課税で受け取れる
   というのである。

   株価が急騰しても、バブル時に買った銀行株が大幅な赤字のままなので、動くに動けず、野村のホームトレードのページを開くこともほとんどなかった。
   しかし、何の気なしに久しぶりに、マイページを開いて、預かり証券を見ると、NISA預かりの銘柄の某株欄に「本年末NISA期間満了預かりあり」という赤字の囲い表示がなされている。

   この株が、前述の非課税機関満了前の株で、年内に売却しなければ、免税の特典を受けられなくなる持ち株なのだが、最初は何をどうすれば良いのかわからなかった。
   インターネットを叩いて、旧NISA(一般NISA)での非課税期間満了時の対応について検索してみたら、冒頭のような情報が出て、年内に売らねばならないことが分かったのである。

   株価はともかく、評価損益はプラスであり、現在日経株価はほぼ頂点にあって、株価を詮索しても意味がない。
   気付いた時が幸いと、「取引」をクリックして、即刻、成り行き任せで売却した。
   免税されていて手数料を取られただけで、泡沫少数株主なので、損益は僅かではあったが、多少助かったという思いである。
   その株を維持したければ、株価が少し下がったときに、新NISAで買い戻せばよいのである。 

   これまでは、旧NISA株は、証券会社の指示でロールオーバーを続けていて心配なかったのだが、新旧入れ替え時にはそうはいかない。
   何でもそうだが、歳を取ると、変化について行くのが難しくなる。
  



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LIVE配信の株主総会を見た

2024年06月28日 | 経営・ビジネス
   LIVEで放映の株主総会を見て、久しぶりに株主総会の雰囲気を味わった。
   開催日が月末に集中していて重なっているので、見たのは、日産とみずほと三菱UFJであった。
   それぞれ不祥事があったり業績が悪かったり問題があるのだが、全く無風状態で、平穏無事に終わった。  
   株主総会に出かけて行って、それなりに楽しんでこのブログでも感想を書いたりしていたのは、カルロス・ゴーンの頃であったから、随分、離れている。

   あの頃は、専攻がビジネスであった所為もあって、会社経営に興味があったので、その方面からかなり真面目に見ていたが、その後、徐々に娯楽と言った感じで見るようになって行った。
   そういう意味では、今回の株主総会は、特に面白くも楽しくもなく、途中で、中継を切ったりしていた。

   新聞やテレビでは、アクティビストの活躍が報道されていた。
   メガバンクでは、環境問題に対して定款変更が、株主提案として議題に提起されていたが、これなどは会社の経営方針の一部であって、定款には無関係で、あっさりと否決された。
   
   銀行株で問題なのは、PBRが、1に達していないこと。
   みずほなど、興銀絶頂期に買ったので、いまだに、時価が、購買時の半分にも達していないので、何十年も塩漬けである。
   レッド・オーシャンの最たる業界で、その中でも業績が思わしくなく競争力のない銀行なので、株価がもっと上昇して、日本経済なり銀行業が浮揚するのを待つ以外はなさそうであるが、ほかで相殺できれば、損切も考えている。

   日産は、いち早くEVに先行したので買ったのだが、EVも後塵を拝する状態で推移して、カルロス・ゴーンで、無茶苦茶。
   この会社も、みずほ同様に、ブルー・オーシャン戦略もないので、期待など出来そうにない。

   監査役をやっていたのは、総会屋の全盛時代。
   今のように、企業倫理もコンプライアンスも問題にさえならなかった時代であり、どんなに優良な企業でも、脛に傷を持つ身であり叩けば埃のでる状態であったから、総会屋の餌食になれば、株主総会も大荒れに荒れて、その日に終わらず翌朝まで延々と引き延ばされた大企業もあったほど。
   各企業とも、総会時期が近づくと、弁護士や信託会社のベテランアドバイザーの助力を得て、想定問答集を作って、リハーサルに明け暮れていた。

   バランスシートを読めるかなりの経営知識を持った総会屋もいたが、殆どはあることないこと口から出まかせで、恫喝脅し口調で経営陣を攻め続けるのであるから、真面な経営論の埒外で、どんどん、株主総会が暗礁に乗り上げてゆく。
   そんな時代であった。

   そう考えれば、今日のアクティビストや機関投資家などの株主総会に対する陳述や株主提案も、会社にとっては、脅威かもしれないが、しかし、経営論としては、かなり正鵠を得た要求もあって、脆弱な経営には良い薬になっている場合もあるのが興味深い。
   日本のトップ企業でも、株主の過半が外国人株主で占められている会社もあり、グローバルベースでの経営が求められる。
   国際的アクティビストの標的になる危険があるということである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江ノ電バス:待ち客無視の停留場通過

2023年12月10日 | 経営・ビジネス
   先週、午後のコンサートに東京へ行くために、江ノ島ー大船路線の最寄りの江ノ電バスの停留場で、バスを待っていた。私を無視して、バスは走り去ろうとしたのである。

   停留場の標識は、歩道ギリギリに立っているのだが、保育園の玄関口に面していて、人通りや自転車の往来が激しいので、歩道に並ばずに、2㍍ほど車道からセットバックした保育園前の歩道の外れに立ってバスを待っていた。いつもバス待ちの客は、歩道ではなく、保育園の玄関前の空地に待機していて、バスが近づくと歩道に出て、標識横まで進んで乗車する習わしになっていて、私もそうしていたのである。
   バスに乗るので、マスクをかけようとして(杖をついていて、その杖を足で支えて、自分自身が倒れないように立っているのがやっとで、マスクかけに時間がかかった)、ようようかけ終わったら、右手10㍍先にバスが近づいて来ているのに気付いた。何時もなら、5分や10分は遅れるのだが、何故かその日だけは時間ピッタリであった。
   その時、何時ものように、バスの運転手の顔を見ていたのだが、何故か不思議にも、停車場の標識の方を見ずに、反対方向の右手に顔を向けたままで、こっちを見ておらず、嫌な予感がしたが、急いで、歩道に出て標識の前に立った。いくら、右向きであっても、停留所手前100㍍くらいは、バス道路が右側に湾曲してカーブしているので、私の存在は視野に入っていたはずであり、完全に無視したとしか思えない。
   通常通り待ったが、バスは2㍍ほどまでに近づいて来て、バスの鼻先が標識を通過しても止まらずに通過し始めた。声をかけたが聞こえないのか進み続けたので、ついていた杖を伸して、バスのドアーをコツコツとたたいた。
   数㍍先に信号機があり、その手前少し進んだところで止まって、ドアーが開いたので乗り込んだ。1時間に、3本しか便がないので、おくれれば困るので、内心ホッとした。

   しかし、どう考えても、このバス停通過は、故意としか思えない。
   バスの停留場ポストから、正面少し離れたところで、うつむき加減で苦労してマスクかけしていたので、待ち客と思わなかったのかも分からないが、運転手なら誰でも知っている筈のいつもの待機位置である。私が運転手の顔を見続けていた限り、一度も顔を右手前方から変えずに、視線も合わせない。停留場の方を全く見ずに通過しようとしたことは間違いない。いくら不注意でも、バス停方向を見ていなくても、普通に正面を向いておれば、私の存在は視界に入るはずであり、その時は、私以外にその場には誰もいなかったし、無為にバス停前で立っているはずがない。
   大概のバスは、こんな時には、必ず止まってドアを開けて、客の意志を確認して出発してくれている。それに、このバス停は、藤沢行きも通過するので、必ず停車して確認してくれるのが常である。

   私は、杖をついてよろよろ歩いている状態であり、通過するバスを追いかけて杖を叩く芸当など出来ないし、現に、バスストップの標識の前に立って、1㍍すこしの長さの杖で、この小型バスのドアーを叩いているのであるから、バスが通解しようとする時点で、私自身は確実にバス停に立っていた。それを無視して通過しようとしたが、ドアーを叩かれたので、やむを得ず停車させたのであろう。

   念のために、運転手の名前を覚えておこう思って、運転席周辺を見たが名札も何の記載もない。
   大船で下車の時に、「運転手さんの名前は何処に書いてあるのでしょうか」と聞いたら、気色ばったので「名前を教えて下さい」と言った。何故だと怒気を含めて返答したので、このバスストップでの一件だと悟ったのか怒りだしたので、「止まらなかったじゃないですか」と言うと、「止まった」と言う。
   「私が杖で叩いたから止まったのでしょう」と言うと、「叩かないで下さい」と返事する。畳みかけて、「止まらないから杖で叩いたのだ」と言うと、「叩かないで下さい」と答えるだけで、この繰り返しで埓が開かず、下り客の邪魔になるので、車から離れた。名前に触れただけで、何も言っていないしこの件に触れてもいないのに、怒気を帯びた気色ばんだ態度を取ったので、故意に私を無視して走り去ろうとしたのだと分かった。

   確か、タクシーに乗ったときには、ハッキリと運転手の名前が記されていたのだが、多数の乗客の命を預かるバスの運転手の名前を表記せずに許されるのであろうか。
   乗客無視は、これだけではなく、最終便の発車時間に十数秒遅れて、停留所前の階段を夢中で下りて急いだにも拘わらず、バス停からほんの数メートル先の目の前を通過されたこともあったし、結構問題もあったが、運転免許証を返却したので、このバス路線は日常の足であるから、口には出していない。

   この江ノ電バス、「江ノ電グループの経営理念」として実に見上げた理念を掲げている。
   ⾏動指針=Enoden Value“価値”として社会に誓いますとして、
    私たちは感謝の気持ちで「おもてなし」することを誓います。
    私たちは熱意を持って仕事に取り組むことを誓います。
    私たちは素直な⼼で⽇々鍛錬することを誓います。と宣言している。

   悪く考えれば、虫の居所が悪かったので、その腹いせに、弱者を虐めて溜飲を下げ様とする類いの迷惑行為かも知れないが、こんな態度で、公共バスの運転をされたら誰もが困るので、注意を喚起するために、あえてレポートすることにした。
   江ノ電や運輸局にクレームすれば、運転手が特定されるので避けたのである。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHKプラス:非常に便利なサービス

2023年11月19日 | 経営・ビジネス
   NHKで、何の気なしに「どーも」を見ていたら、「NHKプラス」の視聴方法について説明していた。
   地デジ放送だけだが、1週間の放映番組を、オンディマンド形式で、無料で視聴できるという。
   少し前に、NHKの名を騙るフィッシング詐欺にかかったので、気が重いのだが、NHKTVの指摘なので、指示に従ってパソコンを操作して、アプリを取り込んだ。
   説明は、最近何でもそうであるように、スマホの操作なのだが、殆どスマホなど使っていないし、TVは、パソコン内蔵のTVを使っているので、パソコンで視聴できるようにした。

   間単に設定できたので、NHK+を開いた。
   登場したのは、口絵写真の画面である。
   一番上には、今放映中の番組が表示されているが、その下に「番組まとめリスト」の表示があって、それ以下に、
   #イスラエル・パレスチナ情勢、#見られていますで、大相撲やプラタモリect. #どうする家康、#ブギウギ と、1週間の番組をジャンル毎に表示されていて、簡単に、見たい番組を検索できる。
   放映中の番組、そして、放映直後の番組から過去1週間分の番組まで、いつでも、クリック一つで視聴できるのである。
   私が毎日見ている「キャッチ!世界のトップニュース」や「国際報道2023」など、録画をミスっても心配ない。謂わば、NHKが、代わって録画してくれているようなものであり、好き勝手な時に、見られるのが良い。
   クラシック音楽も、視聴をミスった「クラシック音楽館ジョン・ウィリアムズinセイジオザワ松本フェスティバル2023」を楽しむことが出来た。ドキュメンタリーで、「究極ガイド 2時間でまわる大英博物館」を見たが、
   とにかく、「番組まとめリスト」を順繰りに見ていると、1週間分のNHKの地デジ放送のプログラムが殆ど表示されるので、チェックするだけでも楽しい。それに、興味がありながら見逃していた番組などを探し当てると嬉しくなる。
   大分前に、NHKのテレビ番組雑誌「アエラ」が廃刊になったので、事前にNHKの番組をチェックできなくなって困っていたのだが、後追いながら助かる。

  願わくは、NHK+に、BS放送番組を組み込んで頂きたいことである。


   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NHK世界トップニュース:英国パブが廃業続出危機に

2023年09月19日 | 経営・ビジネス
   NHKが、今日の世界のトップニュースで、「英国パブ 1日に2軒のペースで廃業」と報じた。
   パブ(Pub)とは、パブリック・ハウス(Public House)。イギリスでは、何処の街角にもある酒場のことで、ビールなどの酒類や簡単な軽食などをサーブする気軽な居酒屋である。
   最近10年くらいは英国に行っていないので、今様事情は分からないが、在英5年間には随分お世話になった。
   ロンドン市内でも、昼食時やアフター5などには、街路狭しとサラリーマンがジョッキ片手にひしめき合って憩いの時を過ごす貴重な出会いの場でもある。
   このパブが、英国経済不況の煽りであろう、経営難と人手不足で、ここ数年、半年に400店ペースで廃業しているというのである。
   
   

   ロンドンのシティの開発案件を実施したので良く覚えているが、パブは、存続を旨としており、余程のことがない限り潰せない。どんなに素晴らしい近代ビルに再開発しようとも、元あったパブは、消滅させることは罷りならない、必ず地下か一階に収容する必要があり、ペパーコーンレイト(殆ど名目程度の安い家賃)で貸すこととされている。
   これがイギリスの文化であり知性でもあり、イギリス文化の華であったはずにも拘らず、この公序良俗が廃れようとしているというのである。

  ところで、私の旅とパブの関係は極めて密接で、特に求めてレストランに行くことがなければ、気侭な旅だと昼食時と余暇の大半はパブで過ごしていた。まともにランチを取ろうとすると、正式なレストランで、あまり美味しいとは言えない料理に、長い時間とカネを費やすだけとなり、とにかく、無駄。かと言って、ファーストフッドや日本料理店も味気ないので、気楽気ままに、何時でも食事が出来ビール等を飲んで憩えるパブが、私には恰好の休憩所であった。
   ロンドンに居た頃は、昼には、事務所に近いパブに出かけて、何かメインの一皿を取ってギネスのビターを1パインで昼食を終えることが多かった。イギリス人など、ビールだけで昼食を済ます人も多い。アムステルダムにいた時には、ホテルオークラまで出かけたが、ロンドンでは和食堂には馴染めなかった。
   
   コベントガーデンやストランドなどで、観劇を楽しんだ後、独りの時は、良く、チェアリングクロス駅の近くにあるシャーロック・ホームズ・パブに行った。シャーロック・ホームズなど実在しないが、熱烈なファンが作ったパブで、シャーロック・ホームズ縁と思しきグッズが壁面に所狭しと飾られており、2階には、「シャロック・ホームズの部屋」まである懲りよう。別に、料理が美味い訳でもなく、特色がある訳でもないが、イギリスそのものの雰囲気を楽しめるので、11時の閉店間際だが、小休止の為に良く出かけた。
   
   
   

   イギリス国内を車であっちこっち走ったり旅をしたが、鄙びた田舎などで、歴史的な建造物や骨董品のような綺麗なパブに出会うと嬉しくなって、沈没して、何時間も過ごすことがあった。 田舎だけでなく、ロンドンのストランドやソーホー辺りのパブでも、暇な時などパブの主人やカンバン娘と話していると実に楽しい。
   カンタベリーのトマス・ベケット・パブでは、バーカウンターの女主人が実にチャーミングな美人で優しく、それに、主人の気の利いたサービスなど印象的だったが、豊かなイギリスの文化に触れる憩いの時間が旅の疲れを癒してくれる。

   古いパブには、入り口が2つある。階級制度の名残とかで、昔は、中産階級のサロンと労働者階級のパブリックバーとに区別されていて、真ん中のカウンターは共通だが、入り口と部屋が分離されていた。
   もう、40年も前になるが、日産のイギリス工場のプロジェクトで出かけた時、米国初代大統領ワシントンの故郷ワシントンの片田舎で、完全に2つに分離された歴史の名残を止めたパブに行ったことがある。仕切りなどは取り外され行き来自由になっていたが、イギリスの歴史を見た思いがしたので良く覚えている。
   客が場違いな場所に入ったら、主人はどうするのだとジムに聞いたら、「あちらの方が、貴方には、もっと気楽に楽しんでもらえると思うのですが。」と言うのだと言った。

   とにかく、私には、パブには色々な思い出がある。そのパブが、バタバタ消えていくなどと聞くと、文化の退化を感じて悲しい。
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

株主総会の季節がやって来た

2023年06月03日 | 経営・ビジネス
   細やかな少数株主だが、人並みに株を持っているので、株主総会招集通知が送られてくる。
   以前は、興味を持って、株主総会にも出て、このブログでも経営雑感を書いていたが、最近では、招集通知さえ見ないし、勿論、総会にも行かなくなった。

   私も、一部上場企業の監査役を務めていたので、株主総会が何たるかは、曲がりなりにも知っているつもりだが、株主総会を取り巻く経営環境の大変化には驚いている。

   今日の日経一面には、「株主提案、最多の32社 セコムなど 還元・統治改善求める」
   株主は資本効率の改善や脱酸素への取り組みなどはば広く改善を迫る。機関投資家は、株主提案であっても内容次第で賛成投票を投じるようになっており、企業価値向上を巡る攻防が激しくなっている。テーマは資本効率だ。と言う。

   一方、先行するアメリカでは、
   「株主提案最高水準 両派が「乱発」米社総会、ESG是非争う」
   企業に気候変動や人種格差などへの対応を求めるESG関連の提案が隆盛を極めて企業に経営改善を迫っていると思っていたら、今や、逆に、米国社会で広がる社会の価値観の対立「文化戦争」の流れが株主総会にも反映されて、「反ESG」の提案が出てきたと言うのである。
   SEC委員長が交代して、株主提案のハードルを低くして、かっては、企業が社会的影響などが小さいと判断した提案については委任状から除外できたが、今年から基本的に企業は提出された提案を総べて株主の投票にかける必要がでた。乱発される株主提案に迫られる企業の「株主提案疲れ」が出ており、「提案の内容を審査し、対応を協議するなど、取締役会や経営陣は多くの時間とコストを費やすこととなる」と言うことである。

   私が、株主総会を取り巻く経営環境の大変化だと言うのは、私が現役であった頃、すなわち、世紀末から21世紀初年頃にかけては、株主対策は、「総会屋対策」が、その殆どであった。と言うことである。
   どんなに優秀な企業でも、叩けば埃が出ることもあれば、不祥事に見舞われることもあるのだが、そんな企業の弱点を論って、時には、あることないことお構いなしにスキャンダルをでっち上げて、株主総会を大混乱させる。ある大企業など、朝10時にスタートした総会が深夜になっても終らないこともあった。
   普通は、脅し揺すり専門の総会屋が主体であったが、多少経営知識がありバランスシートの初歩くらい分かるインテリ(?)総会屋に荒らされると手が付けられない。私など、米国製MBAの知識で論破すればと思っても、そんな次元の話ではない。
   それ以前は、事前に裏側で各企業とも総会屋対策を講じて収めていたが法制度が厳しくなり、金づるを絶たれたので、総会の場での熾烈な闘いとなった。
   弁護士事務所や信託銀行のベテランの指導を仰いで、想定問答集を一生懸命勉強して、何度もリハーサルを続けた。

   まったく、ナンセンスであった当時の総会対策を思えば、まだ、理論的にも正論であり納得のいく株主提案も出ており、今の方が、少し進歩したのではないかと思っている。
   プロの高度な経営理論によって企業に迫る機関投資家などの存在は貴重であって、経営効率の向上に資すれば、社会の進歩発展にも繋がる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本酒はなぜ4合瓶なのか?

2023年01月15日 | 経営・ビジネス
   日経のNIKKEIプラス1に、「日本酒なぜ4合瓶? 一升の半分にしなかった理由と歴史」と言う記事が掲載された。

   先日、渡辺 順子著”「家飲み」で身につける 語れるワイン”のブックレビューで、
   ワインボトルが750㎜lなのはギリシャ戯曲が由来だという逸話を紹介した。ので、まず、ワインボトルから始めたい。
   詩人エウブロスが書いた戯曲の一説で、ディオニュソスに、節度を保つためにはグラスに3杯まで、1杯目は健康に、2杯目は愛と喜びに、3杯目は良い眠りに、賢い客はここで家に帰る。(それ以上は、きちがい水?)と言わしめていて、これは、二人で3杯ずつ飲める適量であり、それが750㎜lだと言うのである。
   ところが、この記事では、仏ボルドー地方から多くのワインが英国に輸出されていたが、容量の単位はフランスがリットル、英国はガロン。英国の1ガロンは約4.5リットル。1本750ミリリットルなら、1ダース(12本)輸出する場合はちょうど2ガロン(約9リットル)となる。ボルドー地方のワインだるは225リットルで、750㍉㍑のボトルが300本製造可能。計算や取引も楽だ。もう一つは職人の肺活量に関係する。米メディアによると、かつて吹きガラス職人が手作業でボトルをつくっていた際、一般的な職人がひと吹きで吹ける大きさが750㍉㍑前後だったという。のである。
   ガラス職人の肺活量は兎も角、英仏の実利的な貿易だから、この説の方が現実的だと思うが、これは近代の話であって、それでは、ギリシャ時代からそれまではどうだったのかと言うことで、ギリシャ説の方が味があって面白いと思っている。
   ヨーロッパでいくらか買い揃えたデカンターも、すべてワインボトル1本分なので、いずれにしろ、750㎜lは、デファクトスタンダードなのであろう。

   それでは、「日本酒はなぜ4合瓶なのか」である。
   日経の図表を借用すると次の通りである。
   

   酒文化研究所(東京・千代田)の狩野卓也さんは「売り手の都合が大きいのでは」とみる。一つは価格。酒蔵からすれば、小さい商品の販売にはコストがかかり、一升瓶の半分の容量を半値に設定するのは難しい。消費者にとって分かりやすい半値で売るためには「4合瓶がちょうどよかった」。と言うことであるが、
   私は、これに、信長以降頻繁に入っていたワインの750㎜l瓶に倣って、720㎜lの瓶が標準化したのではないかと思っている。
   先日気づいたのだが、日本のワインの瓶が日本酒に倣ったのか、720㎜lの瓶になっているのが、日本気質を表しているようで興味深いと思った。


   私は、家飲みはワインから始まったので、日本酒もこの720㎜lの小瓶の方で、重宝している。
   ワインも同じように、一回、200cc程度に抑えているので、晩酌と言えるほどの量ではないのだが、気分転換にはなっている。

   萩や備前のぐい飲みを愛用しているが、冷酒で飲むことが多くなったので、ボヘミアンやフレンチのグラスに代えることもあって、ワインやコーヒー同様に、器を代えて雰囲気を楽しんでいる。  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする