熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

「読書難民」の孤独と言うのだが

2024年10月22日 | 経営・ビジネス
   昨日の日経朝刊が、”「読書難民」の孤独 1日1店消える書店、30年後7割減も  1億人の未来図”を掲載した。
   デジタル化の進展などでECで本を購入するのは当たり前となり、電子書籍の市場は8年で4倍に拡大しており、図書館も増加傾向にある一方、書店が1店もない「書店ゼロ」自治体は約28%に達 していて、このペースが続いた場合、人口が1億人を切る50年代には約3000店まで落ち込む可能性がある。
   書店が減っている背景には品ぞろえが画一化し、地元ニーズに応えられなかった面もあるとして、その危機的な状況に対処するために、住民との絆を強める地域密着の姿勢で生き残りをめざす書店の試みなどを紹介している。
 
    文化庁調査では69%が「読書量が減った」と回答 してり、23年度では、1か月に本を読む冊数で、1冊も読まない人が62.1%も居て、全く読まないか1~2冊しか読まない人の総数は90%をはるかに超えている。本の質には触れていないので、質の高い本の読者は、学者や学生など限られていて、一般人の読書はお粗末極まりないのであろう。

   しかし、興味深いのは、「読書量が減った理由」で、近くに本屋や図書館がないというのは6%であって、スマホなど情報機器で時間がとられるが43.6%で、仕事や勉強が忙しいや視力など健康上の理由が夫々30%以上で、ほかに、テレビの方が魅力的だとか読書の必要を感じないとか魅力的な本が減っているとかが上位に挙げられていて、書店の減少の影響は少ない。
   尤も、身近に本屋がなければ、本に接する機会がてきめんになくなるので、影響は深刻であることには間違いない。

   活字離れや書店の退潮など本に関することについては、このブログで随分書いてきたので、今回は蛇足は避ける。
   最近では、体力的に遠出が無理になってきたので、書店に出かけることは殆どなく、書籍との交流はネットショッピングとなっている。
   世界中歩いていても、時間があれば、どこかの書店に潜り込んで、何時間も沈没していたし、東京や大阪などの大書店をはしごしたり、神田神保町に通い詰めたことなど、暇さえあれば、書店に入りびたっていたのを思うと、今昔の感である。
   私にとっては、小学生のころから本浸りであり、読書そのものが私の生活そのものであり、人生そのものであったから、この新聞記事とは殆ど縁がない。

   さて、私の考えだが、地方の文化発信基地を期待するのなら、本屋を公営にして、図書館や市役所や公民館などの公営施設に併設すればよい。
   少なくとも、書店が1店もない「書店ゼロ」自治体約28%には、効果があり、その他書店のある自治体では、経営委託なども含めて既存の書店との共存共栄など協業の綿密な調整などが必要だが、書店産業も、公共財の色彩を帯び始めており、私企業の公営化を考えるべき時期に来ていると思う。
   尤も、書店の衰退は、政治経済社会の潮流の変化で、急速な需要の減退を受けての現象であり、産業構造の蹉跌でも経営の失敗でもない。
   したがって、書店産業には、歴史と伝統に培われてきた文化財的な貴重な経営のノウハウなどの遺産が蓄積されているので、この文化を維持するのは当然であり、従来の公営化とは違ったキメの細かいかつ積極的な民活が必要であることは言うまでもない。

   最近は、移動しなくなったので分からないが、現役時代に監査役として出張で全国を回っていたので、地方の商店街のこじんんまりした本屋さんを見つけると、必ず立ち寄って本を手に取っていた。
   その後、地方都市の疲弊で、シャッター通りが続出したので、その多くが消えてしまったのであろうが、地方を歩きながら、しみじみと味わったその地方独特の田舎の文化の香りを思い出しながら、寂しさに耐えている。
   このような文化こそ大切にすべきなのである。
   しかし、後戻りはできない。
   時代にマッチした現代的な書店復活の道を編み出さなければならない。
   
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久しぶりに日本の株を買ってみた

2024年08月01日 | 経営・ビジネス
   今日は、日本株が大幅に下落した。
   日経は午後、「東証14時 日経平均は3万8000円挟んで一進一退 トヨタは一段安」と報じたので、トヨタの株を調べてみると、年初来安値2,572(24/01/04)よりは大分高いが、アナリスト評価では、PER基準でもPBR基準でも割安で、レーティングもやや強気である。ROEも、(連)15.81%とまずまずである。
   トヨタが13時25分に発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は営業利益が市場予想を下回った。25年3月期の業績見通しも据え置き、同社株は決算発表後に売りに押されて一段安となった。円相場の先高観が広がっているなか、今後の事業環境の厳しさが意識されたとの見方が多い。と言うことだが、不祥事の後でもあり、今日は8%近く下落している。

   以前に、トヨタ株を持っていたが、少し利益が出たところで手放した経験がある。
   昔、自社株を、「ドルコスト平均法」で運用して、住宅建設資金調達に重宝したことがあったので、一時この方法でトヨタ株を買い続けようと思ったことがあり、これをやっておけば良かったと、今になって後悔している。

   ところで、何も考えずに、買い時だと思って、試みに1単位だけ トヨタ株を買った。その後、さらに値が下がって終値では、多少評価損が出た。
   こんな調子で、少し前に、PBRが1を切って割安だと思って、年初来安値に近づいたり更新したホンダ株とパナソニック株を2単位ずつ買っていたのだが、今日の暴落で、かなりの評価損となった。
   大体、史上最高値圏を行っているときに、優良株といえども株を買うのが得策とは思えないが、やってしまった以上仕方がない。
   日本株の大暴落を囃す予測筋もあるようだが、まず、当分は、現状のまま、アップダウンを繰り返すであろうし、どうせ、新NISAの成長投資枠で買ったのだからという気がしている。

   ところで、株歴は結構古い。
   まず、何も考えずに、付き合いがあったので、興銀株を最高値の時に買ったのが失敗のもと。その後暴落したので塩漬けのまま維持しているみずほ株だが、いまだに50%以上の評価損であって、動くに動けない。
   もう一つの失敗は、日産株で、EVに期待して買ったが、カルロス・ゴーンでガタガタ、これも、評価損50%以上。
   他の株を動かして、それなりに運用してきて、どうにか息をついているが、株で成功した覚えはない。

   偉そうな理屈だけは言うので、大学で経済学を専攻して、アメリカのビジネススクールで経営学を学んだのに、なぜ、株で儲けられないのかと家族は笑っているが、これとそれとでは、全く話が違うと逃げている。

   とにかく、気が向いた時に株をいじり、それも、よく考えずに行き当たりばったり。
   先のトヨタ株の衝動買いが、どう推移するかというところだが、日銀の金利アップとFRBの金利切り下げ、アメリカの大統領選挙、ウクライナと中東の戦争の推移等々、予断を許さない世界情勢の中で、日本株だけが上昇基調だとは思えないが、株は魔物だというから、どう動くか分からない。

(追記)翌日の今日2日も、日経平均は更なる大暴落。史上第2の大暴落だというのだが、日本企業のファンダメンタルはそれほど悪くないので、惰性で更に悪化するであろうが、大事には至らないような気がする。
わが株のポートフォリオの評価損も、一気に上昇して悪化した感じだが、今までが良かったと思えば、まあまあか。どうせ塩漬けであるからペーパー上の数字で、とにかく、どこまで行くか、興味津々である。
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旧NISAの非課税期間終了時の対応

2024年07月04日 | 経営・ビジネス
  新NISAで、システムが変わった。 
  2023年までの旧NISA(一般NISA)での非課税期間満了時の対応については、非課税期間には期限があり、その期間は5年なので、投資してから5年経ってそのままにしておくと、非課税期間終了後に保有商品は課税口座へ移管される。しかし、非課税期間終了前には非課税扱いで売却できる。
   年内に売却しなければ、NISA口座ではなくなり課税されるが、年内に売却すれば、売却益が非課税で受け取れる
   というのである。

   株価が急騰しても、バブル時に買った銀行株が大幅な赤字のままなので、動くに動けず、野村のホームトレードのページを開くこともほとんどなかった。
   しかし、何の気なしに久しぶりに、マイページを開いて、預かり証券を見ると、NISA預かりの銘柄の某株欄に「本年末NISA期間満了預かりあり」という赤字の囲い表示がなされている。

   この株が、前述の非課税機関満了前の株で、年内に売却しなければ、免税の特典を受けられなくなる持ち株なのだが、最初は何をどうすれば良いのかわからなかった。
   インターネットを叩いて、旧NISA(一般NISA)での非課税期間満了時の対応について検索してみたら、冒頭のような情報が出て、年内に売らねばならないことが分かったのである。

   株価はともかく、評価損益はプラスであり、現在日経株価はほぼ頂点にあって、株価を詮索しても意味がない。
   気付いた時が幸いと、「取引」をクリックして、即刻、成り行き任せで売却した。
   免税されていて手数料を取られただけで、泡沫少数株主なので、損益は僅かではあったが、多少助かったという思いである。
   その株を維持したければ、株価が少し下がったときに、新NISAで買い戻せばよいのである。 

   これまでは、旧NISA株は、証券会社の指示でロールオーバーを続けていて心配なかったのだが、新旧入れ替え時にはそうはいかない。
   何でもそうだが、歳を取ると、変化について行くのが難しくなる。
  



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LIVE配信の株主総会を見た

2024年06月28日 | 経営・ビジネス
   LIVEで放映の株主総会を見て、久しぶりに株主総会の雰囲気を味わった。
   開催日が月末に集中していて重なっているので、見たのは、日産とみずほと三菱UFJであった。
   それぞれ不祥事があったり業績が悪かったり問題があるのだが、全く無風状態で、平穏無事に終わった。  
   株主総会に出かけて行って、それなりに楽しんでこのブログでも感想を書いたりしていたのは、カルロス・ゴーンの頃であったから、随分、離れている。

   あの頃は、専攻がビジネスであった所為もあって、会社経営に興味があったので、その方面からかなり真面目に見ていたが、その後、徐々に娯楽と言った感じで見るようになって行った。
   そういう意味では、今回の株主総会は、特に面白くも楽しくもなく、途中で、中継を切ったりしていた。

   新聞やテレビでは、アクティビストの活躍が報道されていた。
   メガバンクでは、環境問題に対して定款変更が、株主提案として議題に提起されていたが、これなどは会社の経営方針の一部であって、定款には無関係で、あっさりと否決された。
   
   銀行株で問題なのは、PBRが、1に達していないこと。
   みずほなど、興銀絶頂期に買ったので、いまだに、時価が、購買時の半分にも達していないので、何十年も塩漬けである。
   レッド・オーシャンの最たる業界で、その中でも業績が思わしくなく競争力のない銀行なので、株価がもっと上昇して、日本経済なり銀行業が浮揚するのを待つ以外はなさそうであるが、ほかで相殺できれば、損切も考えている。

   日産は、いち早くEVに先行したので買ったのだが、EVも後塵を拝する状態で推移して、カルロス・ゴーンで、無茶苦茶。
   この会社も、みずほ同様に、ブルー・オーシャン戦略もないので、期待など出来そうにない。

   監査役をやっていたのは、総会屋の全盛時代。
   今のように、企業倫理もコンプライアンスも問題にさえならなかった時代であり、どんなに優良な企業でも、脛に傷を持つ身であり叩けば埃のでる状態であったから、総会屋の餌食になれば、株主総会も大荒れに荒れて、その日に終わらず翌朝まで延々と引き延ばされた大企業もあったほど。
   各企業とも、総会時期が近づくと、弁護士や信託会社のベテランアドバイザーの助力を得て、想定問答集を作って、リハーサルに明け暮れていた。

   バランスシートを読めるかなりの経営知識を持った総会屋もいたが、殆どはあることないこと口から出まかせで、恫喝脅し口調で経営陣を攻め続けるのであるから、真面な経営論の埒外で、どんどん、株主総会が暗礁に乗り上げてゆく。
   そんな時代であった。

   そう考えれば、今日のアクティビストや機関投資家などの株主総会に対する陳述や株主提案も、会社にとっては、脅威かもしれないが、しかし、経営論としては、かなり正鵠を得た要求もあって、脆弱な経営には良い薬になっている場合もあるのが興味深い。
   日本のトップ企業でも、株主の過半が外国人株主で占められている会社もあり、グローバルベースでの経営が求められる。
   国際的アクティビストの標的になる危険があるということである。

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江ノ電バス:待ち客無視の停留場通過

2023年12月10日 | 経営・ビジネス
   先週、午後のコンサートに東京へ行くために、江ノ島ー大船路線の最寄りの江ノ電バスの停留場で、バスを待っていた。私を無視して、バスは走り去ろうとしたのである。

   停留場の標識は、歩道ギリギリに立っているのだが、保育園の玄関口に面していて、人通りや自転車の往来が激しいので、歩道に並ばずに、2㍍ほど車道からセットバックした保育園前の歩道の外れに立ってバスを待っていた。いつもバス待ちの客は、歩道ではなく、保育園の玄関前の空地に待機していて、バスが近づくと歩道に出て、標識横まで進んで乗車する習わしになっていて、私もそうしていたのである。
   バスに乗るので、マスクをかけようとして(杖をついていて、その杖を足で支えて、自分自身が倒れないように立っているのがやっとで、マスクかけに時間がかかった)、ようようかけ終わったら、右手10㍍先にバスが近づいて来ているのに気付いた。何時もなら、5分や10分は遅れるのだが、何故かその日だけは時間ピッタリであった。
   その時、何時ものように、バスの運転手の顔を見ていたのだが、何故か不思議にも、停車場の標識の方を見ずに、反対方向の右手に顔を向けたままで、こっちを見ておらず、嫌な予感がしたが、急いで、歩道に出て標識の前に立った。いくら、右向きであっても、停留所手前100㍍くらいは、バス道路が右側に湾曲してカーブしているので、私の存在は視野に入っていたはずであり、完全に無視したとしか思えない。
   通常通り待ったが、バスは2㍍ほどまでに近づいて来て、バスの鼻先が標識を通過しても止まらずに通過し始めた。声をかけたが聞こえないのか進み続けたので、ついていた杖を伸して、バスのドアーをコツコツとたたいた。
   数㍍先に信号機があり、その手前少し進んだところで止まって、ドアーが開いたので乗り込んだ。1時間に、3本しか便がないので、おくれれば困るので、内心ホッとした。

   しかし、どう考えても、このバス停通過は、故意としか思えない。
   バスの停留場ポストから、正面少し離れたところで、うつむき加減で苦労してマスクかけしていたので、待ち客と思わなかったのかも分からないが、運転手なら誰でも知っている筈のいつもの待機位置である。私が運転手の顔を見続けていた限り、一度も顔を右手前方から変えずに、視線も合わせない。停留場の方を全く見ずに通過しようとしたことは間違いない。いくら不注意でも、バス停方向を見ていなくても、普通に正面を向いておれば、私の存在は視界に入るはずであり、その時は、私以外にその場には誰もいなかったし、無為にバス停前で立っているはずがない。
   大概のバスは、こんな時には、必ず止まってドアを開けて、客の意志を確認して出発してくれている。それに、このバス停は、藤沢行きも通過するので、必ず停車して確認してくれるのが常である。

   私は、杖をついてよろよろ歩いている状態であり、通過するバスを追いかけて杖を叩く芸当など出来ないし、現に、バスストップの標識の前に立って、1㍍すこしの長さの杖で、この小型バスのドアーを叩いているのであるから、バスが通解しようとする時点で、私自身は確実にバス停に立っていた。それを無視して通過しようとしたが、ドアーを叩かれたので、やむを得ず停車させたのであろう。

   念のために、運転手の名前を覚えておこう思って、運転席周辺を見たが名札も何の記載もない。
   大船で下車の時に、「運転手さんの名前は何処に書いてあるのでしょうか」と聞いたら、気色ばったので「名前を教えて下さい」と言った。何故だと怒気を含めて返答したので、このバスストップでの一件だと悟ったのか怒りだしたので、「止まらなかったじゃないですか」と言うと、「止まった」と言う。
   「私が杖で叩いたから止まったのでしょう」と言うと、「叩かないで下さい」と返事する。畳みかけて、「止まらないから杖で叩いたのだ」と言うと、「叩かないで下さい」と答えるだけで、この繰り返しで埓が開かず、下り客の邪魔になるので、車から離れた。名前に触れただけで、何も言っていないしこの件に触れてもいないのに、怒気を帯びた気色ばんだ態度を取ったので、故意に私を無視して走り去ろうとしたのだと分かった。

   確か、タクシーに乗ったときには、ハッキリと運転手の名前が記されていたのだが、多数の乗客の命を預かるバスの運転手の名前を表記せずに許されるのであろうか。
   乗客無視は、これだけではなく、最終便の発車時間に十数秒遅れて、停留所前の階段を夢中で下りて急いだにも拘わらず、バス停からほんの数メートル先の目の前を通過されたこともあったし、結構問題もあったが、運転免許証を返却したので、このバス路線は日常の足であるから、口には出していない。

   この江ノ電バス、「江ノ電グループの経営理念」として実に見上げた理念を掲げている。
   ⾏動指針=Enoden Value“価値”として社会に誓いますとして、
    私たちは感謝の気持ちで「おもてなし」することを誓います。
    私たちは熱意を持って仕事に取り組むことを誓います。
    私たちは素直な⼼で⽇々鍛錬することを誓います。と宣言している。

   悪く考えれば、虫の居所が悪かったので、その腹いせに、弱者を虐めて溜飲を下げ様とする類いの迷惑行為かも知れないが、こんな態度で、公共バスの運転をされたら誰もが困るので、注意を喚起するために、あえてレポートすることにした。
   江ノ電や運輸局にクレームすれば、運転手が特定されるので避けたのである。
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NHKプラス:非常に便利なサービス

2023年11月19日 | 経営・ビジネス
   NHKで、何の気なしに「どーも」を見ていたら、「NHKプラス」の視聴方法について説明していた。
   地デジ放送だけだが、1週間の放映番組を、オンディマンド形式で、無料で視聴できるという。
   少し前に、NHKの名を騙るフィッシング詐欺にかかったので、気が重いのだが、NHKTVの指摘なので、指示に従ってパソコンを操作して、アプリを取り込んだ。
   説明は、最近何でもそうであるように、スマホの操作なのだが、殆どスマホなど使っていないし、TVは、パソコン内蔵のTVを使っているので、パソコンで視聴できるようにした。

   間単に設定できたので、NHK+を開いた。
   登場したのは、口絵写真の画面である。
   一番上には、今放映中の番組が表示されているが、その下に「番組まとめリスト」の表示があって、それ以下に、
   #イスラエル・パレスチナ情勢、#見られていますで、大相撲やプラタモリect. #どうする家康、#ブギウギ と、1週間の番組をジャンル毎に表示されていて、簡単に、見たい番組を検索できる。
   放映中の番組、そして、放映直後の番組から過去1週間分の番組まで、いつでも、クリック一つで視聴できるのである。
   私が毎日見ている「キャッチ!世界のトップニュース」や「国際報道2023」など、録画をミスっても心配ない。謂わば、NHKが、代わって録画してくれているようなものであり、好き勝手な時に、見られるのが良い。
   クラシック音楽も、視聴をミスった「クラシック音楽館ジョン・ウィリアムズinセイジオザワ松本フェスティバル2023」を楽しむことが出来た。ドキュメンタリーで、「究極ガイド 2時間でまわる大英博物館」を見たが、
   とにかく、「番組まとめリスト」を順繰りに見ていると、1週間分のNHKの地デジ放送のプログラムが殆ど表示されるので、チェックするだけでも楽しい。それに、興味がありながら見逃していた番組などを探し当てると嬉しくなる。
   大分前に、NHKのテレビ番組雑誌「アエラ」が廃刊になったので、事前にNHKの番組をチェックできなくなって困っていたのだが、後追いながら助かる。

  願わくは、NHK+に、BS放送番組を組み込んで頂きたいことである。


   
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NHK世界トップニュース:英国パブが廃業続出危機に

2023年09月19日 | 経営・ビジネス
   NHKが、今日の世界のトップニュースで、「英国パブ 1日に2軒のペースで廃業」と報じた。
   パブ(Pub)とは、パブリック・ハウス(Public House)。イギリスでは、何処の街角にもある酒場のことで、ビールなどの酒類や簡単な軽食などをサーブする気軽な居酒屋である。
   最近10年くらいは英国に行っていないので、今様事情は分からないが、在英5年間には随分お世話になった。
   ロンドン市内でも、昼食時やアフター5などには、街路狭しとサラリーマンがジョッキ片手にひしめき合って憩いの時を過ごす貴重な出会いの場でもある。
   このパブが、英国経済不況の煽りであろう、経営難と人手不足で、ここ数年、半年に400店ペースで廃業しているというのである。
   
   

   ロンドンのシティの開発案件を実施したので良く覚えているが、パブは、存続を旨としており、余程のことがない限り潰せない。どんなに素晴らしい近代ビルに再開発しようとも、元あったパブは、消滅させることは罷りならない、必ず地下か一階に収容する必要があり、ペパーコーンレイト(殆ど名目程度の安い家賃)で貸すこととされている。
   これがイギリスの文化であり知性でもあり、イギリス文化の華であったはずにも拘らず、この公序良俗が廃れようとしているというのである。

  ところで、私の旅とパブの関係は極めて密接で、特に求めてレストランに行くことがなければ、気侭な旅だと昼食時と余暇の大半はパブで過ごしていた。まともにランチを取ろうとすると、正式なレストランで、あまり美味しいとは言えない料理に、長い時間とカネを費やすだけとなり、とにかく、無駄。かと言って、ファーストフッドや日本料理店も味気ないので、気楽気ままに、何時でも食事が出来ビール等を飲んで憩えるパブが、私には恰好の休憩所であった。
   ロンドンに居た頃は、昼には、事務所に近いパブに出かけて、何かメインの一皿を取ってギネスのビターを1パインで昼食を終えることが多かった。イギリス人など、ビールだけで昼食を済ます人も多い。アムステルダムにいた時には、ホテルオークラまで出かけたが、ロンドンでは和食堂には馴染めなかった。
   
   コベントガーデンやストランドなどで、観劇を楽しんだ後、独りの時は、良く、チェアリングクロス駅の近くにあるシャーロック・ホームズ・パブに行った。シャーロック・ホームズなど実在しないが、熱烈なファンが作ったパブで、シャーロック・ホームズ縁と思しきグッズが壁面に所狭しと飾られており、2階には、「シャロック・ホームズの部屋」まである懲りよう。別に、料理が美味い訳でもなく、特色がある訳でもないが、イギリスそのものの雰囲気を楽しめるので、11時の閉店間際だが、小休止の為に良く出かけた。
   
   
   

   イギリス国内を車であっちこっち走ったり旅をしたが、鄙びた田舎などで、歴史的な建造物や骨董品のような綺麗なパブに出会うと嬉しくなって、沈没して、何時間も過ごすことがあった。 田舎だけでなく、ロンドンのストランドやソーホー辺りのパブでも、暇な時などパブの主人やカンバン娘と話していると実に楽しい。
   カンタベリーのトマス・ベケット・パブでは、バーカウンターの女主人が実にチャーミングな美人で優しく、それに、主人の気の利いたサービスなど印象的だったが、豊かなイギリスの文化に触れる憩いの時間が旅の疲れを癒してくれる。

   古いパブには、入り口が2つある。階級制度の名残とかで、昔は、中産階級のサロンと労働者階級のパブリックバーとに区別されていて、真ん中のカウンターは共通だが、入り口と部屋が分離されていた。
   もう、40年も前になるが、日産のイギリス工場のプロジェクトで出かけた時、米国初代大統領ワシントンの故郷ワシントンの片田舎で、完全に2つに分離された歴史の名残を止めたパブに行ったことがある。仕切りなどは取り外され行き来自由になっていたが、イギリスの歴史を見た思いがしたので良く覚えている。
   客が場違いな場所に入ったら、主人はどうするのだとジムに聞いたら、「あちらの方が、貴方には、もっと気楽に楽しんでもらえると思うのですが。」と言うのだと言った。

   とにかく、私には、パブには色々な思い出がある。そのパブが、バタバタ消えていくなどと聞くと、文化の退化を感じて悲しい。
   
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株主総会の季節がやって来た

2023年06月03日 | 経営・ビジネス
   細やかな少数株主だが、人並みに株を持っているので、株主総会招集通知が送られてくる。
   以前は、興味を持って、株主総会にも出て、このブログでも経営雑感を書いていたが、最近では、招集通知さえ見ないし、勿論、総会にも行かなくなった。

   私も、一部上場企業の監査役を務めていたので、株主総会が何たるかは、曲がりなりにも知っているつもりだが、株主総会を取り巻く経営環境の大変化には驚いている。

   今日の日経一面には、「株主提案、最多の32社 セコムなど 還元・統治改善求める」
   株主は資本効率の改善や脱酸素への取り組みなどはば広く改善を迫る。機関投資家は、株主提案であっても内容次第で賛成投票を投じるようになっており、企業価値向上を巡る攻防が激しくなっている。テーマは資本効率だ。と言う。

   一方、先行するアメリカでは、
   「株主提案最高水準 両派が「乱発」米社総会、ESG是非争う」
   企業に気候変動や人種格差などへの対応を求めるESG関連の提案が隆盛を極めて企業に経営改善を迫っていると思っていたら、今や、逆に、米国社会で広がる社会の価値観の対立「文化戦争」の流れが株主総会にも反映されて、「反ESG」の提案が出てきたと言うのである。
   SEC委員長が交代して、株主提案のハードルを低くして、かっては、企業が社会的影響などが小さいと判断した提案については委任状から除外できたが、今年から基本的に企業は提出された提案を総べて株主の投票にかける必要がでた。乱発される株主提案に迫られる企業の「株主提案疲れ」が出ており、「提案の内容を審査し、対応を協議するなど、取締役会や経営陣は多くの時間とコストを費やすこととなる」と言うことである。

   私が、株主総会を取り巻く経営環境の大変化だと言うのは、私が現役であった頃、すなわち、世紀末から21世紀初年頃にかけては、株主対策は、「総会屋対策」が、その殆どであった。と言うことである。
   どんなに優秀な企業でも、叩けば埃が出ることもあれば、不祥事に見舞われることもあるのだが、そんな企業の弱点を論って、時には、あることないことお構いなしにスキャンダルをでっち上げて、株主総会を大混乱させる。ある大企業など、朝10時にスタートした総会が深夜になっても終らないこともあった。
   普通は、脅し揺すり専門の総会屋が主体であったが、多少経営知識がありバランスシートの初歩くらい分かるインテリ(?)総会屋に荒らされると手が付けられない。私など、米国製MBAの知識で論破すればと思っても、そんな次元の話ではない。
   それ以前は、事前に裏側で各企業とも総会屋対策を講じて収めていたが法制度が厳しくなり、金づるを絶たれたので、総会の場での熾烈な闘いとなった。
   弁護士事務所や信託銀行のベテランの指導を仰いで、想定問答集を一生懸命勉強して、何度もリハーサルを続けた。

   まったく、ナンセンスであった当時の総会対策を思えば、まだ、理論的にも正論であり納得のいく株主提案も出ており、今の方が、少し進歩したのではないかと思っている。
   プロの高度な経営理論によって企業に迫る機関投資家などの存在は貴重であって、経営効率の向上に資すれば、社会の進歩発展にも繋がる。
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日本酒はなぜ4合瓶なのか?

2023年01月15日 | 経営・ビジネス
   日経のNIKKEIプラス1に、「日本酒なぜ4合瓶? 一升の半分にしなかった理由と歴史」と言う記事が掲載された。

   先日、渡辺 順子著”「家飲み」で身につける 語れるワイン”のブックレビューで、
   ワインボトルが750㎜lなのはギリシャ戯曲が由来だという逸話を紹介した。ので、まず、ワインボトルから始めたい。
   詩人エウブロスが書いた戯曲の一説で、ディオニュソスに、節度を保つためにはグラスに3杯まで、1杯目は健康に、2杯目は愛と喜びに、3杯目は良い眠りに、賢い客はここで家に帰る。(それ以上は、きちがい水?)と言わしめていて、これは、二人で3杯ずつ飲める適量であり、それが750㎜lだと言うのである。
   ところが、この記事では、仏ボルドー地方から多くのワインが英国に輸出されていたが、容量の単位はフランスがリットル、英国はガロン。英国の1ガロンは約4.5リットル。1本750ミリリットルなら、1ダース(12本)輸出する場合はちょうど2ガロン(約9リットル)となる。ボルドー地方のワインだるは225リットルで、750㍉㍑のボトルが300本製造可能。計算や取引も楽だ。もう一つは職人の肺活量に関係する。米メディアによると、かつて吹きガラス職人が手作業でボトルをつくっていた際、一般的な職人がひと吹きで吹ける大きさが750㍉㍑前後だったという。のである。
   ガラス職人の肺活量は兎も角、英仏の実利的な貿易だから、この説の方が現実的だと思うが、これは近代の話であって、それでは、ギリシャ時代からそれまではどうだったのかと言うことで、ギリシャ説の方が味があって面白いと思っている。
   ヨーロッパでいくらか買い揃えたデカンターも、すべてワインボトル1本分なので、いずれにしろ、750㎜lは、デファクトスタンダードなのであろう。

   それでは、「日本酒はなぜ4合瓶なのか」である。
   日経の図表を借用すると次の通りである。
   

   酒文化研究所(東京・千代田)の狩野卓也さんは「売り手の都合が大きいのでは」とみる。一つは価格。酒蔵からすれば、小さい商品の販売にはコストがかかり、一升瓶の半分の容量を半値に設定するのは難しい。消費者にとって分かりやすい半値で売るためには「4合瓶がちょうどよかった」。と言うことであるが、
   私は、これに、信長以降頻繁に入っていたワインの750㎜l瓶に倣って、720㎜lの瓶が標準化したのではないかと思っている。
   先日気づいたのだが、日本のワインの瓶が日本酒に倣ったのか、720㎜lの瓶になっているのが、日本気質を表しているようで興味深いと思った。


   私は、家飲みはワインから始まったので、日本酒もこの720㎜lの小瓶の方で、重宝している。
   ワインも同じように、一回、200cc程度に抑えているので、晩酌と言えるほどの量ではないのだが、気分転換にはなっている。

   萩や備前のぐい飲みを愛用しているが、冷酒で飲むことが多くなったので、ボヘミアンやフレンチのグラスに代えることもあって、ワインやコーヒー同様に、器を代えて雰囲気を楽しんでいる。  
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デイズニー:ボブ・アイガーがCEOに復帰

2022年11月22日 | 経営・ビジネス
   WPが、Disney die-hards cheered Iger’s return. Now they’re demanding changes.と報じた。
   ディズニーの頑固者は、アイガーの復帰を歓迎。彼らは変化を求めている。と言うのである。
   先々週、ロバート・アイガー著「ディズニーCEOが実践する10の原則」を読んでブックレビューしたところなので、この記事に非常に興味を持った。

   ワシントン・ポストの報道の概要は、
   日曜日の夜遅くにディズニーの CEO 交代のニュースが流れたとき、ブランドの熱烈なファンは、「アナと雪の女王」や「ブラックパンサー」などの映画のクリップをソーシャル メディアに投稿して喜んだ。ある人気のあるミームは、ボブ・アイガーのカムバックを「ライオン・キング」に準えて、「王様が帰ってきた」と言った。
   そして、彼らは要求のリストを提示し、新しく復職した幹部に、企業収益ばかりに固執するので「ペイチェック」と揶揄されていた追放された CEO のボブ・チャペック の所為だとする過ちのいくつかを改めるよう懇願した。同社の発表によると、アイガーは2年間の任期に同意し、後継者を育成する任務を負っている。
   チャペックの辞任と アイガーのCEO再任は、同社がストリーミング事業の巨額の損失を報告してからほぼ 2 週間後に、ニュース リリースで発表された。ロイター通信によると、同社の株価は急落し、雇用の凍結と一時解雇の計画が続いた。
   ディズニーのテーマパークへの訪問者は、価格の上昇、以前は無料だった特典の廃止、複雑な新しいラインスキップサービスを嘆いて、ずっと以前から失望を共有していて、チャペックの解任を求める Change.org の嘆願書に、予算削減、人員削減、公園での経験の減少を理由に、117,000 人以上の支持者が集まった。
   2005 年から 2020 年まで CEO を務め、昨年末まで会長を務めた アイガーが戻ってきたというニュースにより、多くのファンはプリンス チャーミングが助けに来るのを見る思いをした。多くの人気のない決定が下されたときに彼が権力の座にあったという事実は、彼らを動揺させなかったようである。

   さて、デイズニーついては、アイガーの前述の本を読んだくらいで、一般的な知識しかないので、何とも言えないが、気になったのは、前述の記事の最後の部分、「多くの人気のない決定が下されたときに彼が権力の座にあったという事実」で、アイガーは、2019年末より2021年12月まで、流行した新型コロナウイルスによる混乱を理由に経営執行役会長としてウォルト・ディズニー・カンパニーの業務を指揮していたので、チャペック経営時代の業績悪化について、責任はないと言えないと言うことである。

   日経の報道では、
   経営悪化の深刻度を深めているのは、アイガーがCEO末期に最も力を入れて始めたストリーミング事業、動画配信サービスの「デイズニー+」である。会員を1億6420万まで増やした一方で、規模の拡大を重視して作品製作や宣伝に投資を重ねた結果、配信事業で過去最大の営業赤字を計上した。24年の黒字化を目指しているが、インフレ下での値上げが客の離反を招き、期待を掛ける広告付きプランで競業他者に先を越されるなど、動画配信事業などの将来像を示しきれず、株価は年初来4割落ち込んでいると言う。
   
   尤も、チャペックの経営姿勢も軋轢を生んでおり、コスト削減のため、マーケティング費用や出張費などの抑制と合わせて人員削減に乗り出す指示などで社内に不安を煽っている。
   チャペックがCEOになってからは、コロナの猛威で、テーマパークの閉鎖などで、メディアエンターテインメント業界に壊滅的な打撃を与えて、ディズニーの業績悪化は必然であったので、アイガーが毛嫌いしているMBAのチャペックが、理論通りに、コスト削減で経営指標の辻褄を合わせようとするのは、当然であって、批判するのはコクであろう。

   アイガーの中興の祖としての経営手腕には、注目すべきは勿論である。
   やはり、CEOに就任するに当たって打ち立てた3つの経営戦略、第1に良質なオリジナルコンテンツを増やすこと、第2にテクノロジーへの投資と発展、第3にグローバルな成長発展、を立て果敢に経営を推進して、ICT革命下の最先端を行く科学技術、デジタルテクノロジーを縦横に駆使したグローバル企業に成長させた業績は見上げたものである。
   しかし、業績の根冠となったのは、スティーブ・ジョブズを説得して成功したピクサー・アニメーション・スタジオを皮切りに、マーベル・コミック、ルーカス・フィルム、21世紀フォックスを買収して、大をなしたことで、デジタル化による科学技術の発展とグローバリゼーションの進展という時代の潮流に上手く乗ったことにもよる。

   ところが、今や、巨大なメディアエンターテインメント企業に生長拡大したディズニーは、最先端の技術戦略で成功を企図した動画配信サービス事業で暗礁に乗り上げている。
   しかし、この事業の収益化と同時に、最も喫緊の緊急問題、すなわち、アイガーの当面の重大業務は、経営の悪化したディズニーの経営の再建であって、攻撃型で事業拡大を策する彼の経営手法とは相容れない守りの経営なので、その手腕は未知数である。
   攻撃は最大の防御なりと言うが、北米市場では頭打ちムードの動画配信事業での拡大強化は、難しいとなれば、まだ成長軌道にあるクラウドとAIを活用して、新しい事業戦略を打ち立てられるのであろうか、それに対する戦略戦術如何に命運が掛かっているような気がしている。。
   
   さて、ブルームバーグが、Amazonが「ハリウッド化」と、次のように報じた。
   10億ドル(約1400億円)以上を投じて劇場公開用の映画を製作する計画だと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。インターネット企業としては過去最大の劇場向け映画投資となる。この戦略はまだ最終的な調整の段階にあるとして、匿名を条件に話した関係者らによれば、アマゾンは最終的に年間12ー15本を製作し、劇場で公開することを目指している。そうなればパラマウント・ピクチャーズといった大手スタジオと肩を並べることになる。
   先行きは分からないが、将来的には、デイズニーの脅威となって競合市場を蚕食することは間違いないであろう。Amazonはデジタル事業では桁外れのメガ企業であり、デイズニーが太刀打ちできそうにないことは明らかであろう。
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ディズニーランドがスリランカに

2022年11月02日 | 経営・ビジネス
   Newsweekが、「世界7カ所目のディズニーランドがスリランカに? その背後に「中国の影」が」と報じている。
   経済危機に見舞われたスリランカで、南アジア初となるディズニーランドの誘致計画が明らかに。同国の観光産業の「復活」に期待が集まる、スリランカの観光業はかつてGDPの12%以上を占める巨大産業だったが、新型コロナのパンデミックで大打撃を受け、それが経済危機勃発の一因にもなった。世界的に渡航制限の緩和が進むなか、スリランカに南アジア初のディズニーランドが開園すれば、観光業復活に向けた強力なカンフル剤となる。と言うのである。
   ところが、気掛かりな点は、テーマパークの建設候補地の1つは南部の港町ハンバントタで、この町の港は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」による融資を受けて建設されたが、債務返済が行き詰まり、港湾の運営権は実質的に中国に明け渡されている所であることである。
   万が一、実現できたとしても、中国の植民地になるだけかも知れない。

   ところで、世界でディズニーランドがあるのは、アメリカのカリフォルニアとフロリダ、パリ、東京、上海、香港の6カ所で、豊かな先進国か、巨大な消費市場をバックにした中国以外にはなく、貧困国であり経済崩壊の危機に瀕しているスリランカに、最先端の技術とノウハウを凝縮した総合テーマパークの建設など、どんなに考えても、常軌を逸したプロジェクトとしか思えない。
   今、前のディズニーのCEOであったロバート・アイガーの「ディズニーCEOが実践する10の原則」を読み始めたところで、冒頭で上海ディズニーランドのオープン直前の苦労話を披露しているのだが、事業の経営にはシビアーなディズニーが、いくら中国のバックアップが望めるとしても、まず、実現可能なのか、採算的に合うのかどうかなど、このスリランカのプロジェクトにどんな経緯で乗ったのか、大いに疑問である。
   
   さて、私が、ディズニーランドを訪れたのは、、1972年フィラデルフィアからフロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートに行ったのが最初で、次に、1974年にブラジルへの赴任途次に、カリフォルニア、
   1980年代後半にパリ、東京へは何度も訪れている。
   フロリダの方は、留学時代にフロリダへの学生旅行に加わって偶々行ったのだが、他は、娘や孫たちのお供で、歳を取ってからは、ディズニーランドには縁がなくなった。
   東京のディズニーランドでは、人気の高い乗り物やアトラクションなどは人が一杯で、大変だったが、米国やパリでは、そうではなかった。
   パリなどは、お城など綺麗な建物は国中何処にでもあって、それに、本物の芸術の国であるから、擬似的で偽物の米国文化にはそぐわないのか、ガラガラで、夜のパレードなど一等席に座ってゆっくりと楽しめた。
   今は、時代が変ったので分からないが、とにかく、世界の観光地が、人人人で溢れかえっている現状を見れば、孫達も、頻繁にディズニーランドに行っているのだが、苦労しているのだろうと思っている。

   遊園地や観光地に行くのもそうだが、今、歳を取って思うのは、若いときに苦労しながらも、良く、行くべき所へは行って、見るべきものは見たなあと言うことである。
   孫の幼稚園への送り迎えがあって、何日も休日を取るわけに行かなかったので、延期していたニューヨークでの芸術行脚とフィラデルフィアへのセンチメンタルジャーニーへのアメリカ旅行だったが、コロナ続きとアジア人へのヘイトクライム、インフレと円高での旅費高騰、それに、傘寿を超えての健康不安、
   今では、何となく諦め気分となっている。

   その代わり、目を瞑れば、世界中の思い出や芸術的な風景が、走馬灯のように脳裏を駆け巡る。
   今も、手元に、シェイクスピアとレオナルド・ダ・ヴィンチの本を積み上げて、ページを繰りながら、懐かしい芸術行脚を回想している。
   また、楽しからずやである。
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ボジョレーヌーボーも大幅値上げ

2022年10月13日 | 経営・ビジネス
   日本のみならず、世界中が、物価高騰、値上げに悲鳴を上げている。

   さて、ワインの値段だが、極端な円安なので、当然、輸入ワインの値段が上がっているのだろうが、特に、銘柄を選んでワインを買っているわけではないので、気にもしなかったのだが、ボジョレーヌーボーを予約しようと思って、ビックリしてしまった。
   これまでに、某ワイン輸入会社の看板商品である ボジョレー ヌーヴォー 6本ワインセット (赤6本)を買っていたことがある。ヴィラージュ ヌーヴォー も入ったセットで、まずまず適当なワイングラスが3脚付いて、1万円少しで売っていたのが、今年のメニューを見ると、16800円に値上がりしている。

   ボジョレーヌーボーを、別に、飲みたいわけではないのだが、ヨーロッパ生活が長かったので、毎年、季節になると、何となく気になって、帰国してから、ずっと、適当なワイン専業者を選んで、ネットショッピングを続けている。
   ロンドンなどでは、レストランで、正式なワインとは別に、一杯くらいグラスワインでボジョレヌーボーを頂いていたような気がするが、私の記憶では、パブで、飲むことの方が多かったように思う。季節ものと言った感じである。
   イギリス人と会食やレセプションなどで会うことが多かったが、ボジョレヌーボーが話題になったり、一緒に味わったという記憶もないし、街中でも別に変化もなかった。

   さて、ボジョレヌーボーが高くなっているからと言って、止める気もないので、いつもワインを買っているAEON de WINEのHPを叩いてみた。
   確かに、大分高くなっている感じで、早得で買っても、1本3000円くらいはする。
   年代物のヴィンテージと違って、たかが、今年の新酒なのである。
   鳴り物入りで、空輸されるのであるからご祝儀相場もあろうか。

   結局、調べても、何が良いのか良く分からないし、イオンがメインで推薦しているので、
   2022 ロングセラー!こだわりヌーヴォー3本セット / オリジナル(Beaujolais Noubeau 3 Bottle set 2022)
   本体価格 7,680円 (税込価格 8,448円)の予約を入れた。
   11月第3木曜日に、スーパーか近くの酒屋に行って、店頭に並んだボジョレーヌーボーを買ってくれば良いのだが、それも味気ないし、その日の朝にピッタリと初荷のように到着する便を待つのも悪くはない。

   さて、気になるのは、今後の輸入ワインの値動きである。
   当然、ボジョレーヌーボー並に、5~6割の値上がりは覚悟せねばならないのであろう。
   まだ、あまり飲んだことはないが、日本のワインも随分質が高くなったようであるし、場合によっては、切り替えようかとも思っている。
   それに、別に拘りもないので、日本酒に比重を移しても良い。
   いずれにしろ、老齢を慮って、ワインもグラス1杯程度に抑えているので、気にするほどでもないのだが、孫達に、値上がりに託けて、おやつを抑えようとしている手前、一寸、苦しいところである。

   赤ワインは、ヨーロッパでの食習慣の延長と、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用があって健康に良いということで、続けているのだが、この頃では、細やかな夕食での憩いの一時ともなっており、私にとっては、まさに、ワインは、格好の飲む食べ物なのである。
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何でも値上げの昨今、Amazonで回避?

2022年09月14日 | 経営・ビジネス
   ネットショッピングの魅力については、多言を要しないが、今回は、Amazonでのディスカウント販売について書いてみたい。

   口絵写真のウォーキングシューズは、ミズノの「LD40 VI GTX(ウォーキング)[メンズ]」という紳士用の代表的なシューズである。
   価格:¥19,800 (本体価格¥18,000) 品番:B1GC2206 ニューノーマルな世界で、どんなシーンでも履けるシューズがここに。GORE-TEX搭載モデル。
   と言う最新版である。
   私は、1割ほど高かったこの旧バージョンを1足履きつぶして、今、もう1足を愛用しているのだが、今回、新しくこのシューズを買った。
   年齢の所為もあって、フォーマルな革靴を履くのが苦痛になってきたので、カジュアルながらフォーマルとしても遜色のない足に優しいウォーキングシューズが必用なのである。

   長い間ミズノの色々な製品を愛用していて、プラチナ会員で、かなり頻繁にミズノを買っている。
   しかし、前回、このシューズを買うのに、偶々、Amazonを見ていたら、定価よりかなり安かったので、Amazonでかった経験がある。

   今回も、Amazonの価格をフォローしていたところ、頻繁に値段が変るのだが、偶々、最低価格だと思える25%引きで、
   参考価格:¥19,800  価格:¥14,842 & 返品無料  OFF:¥4,958  と表示されて、  
   更に期間限定で、10%引きのクーポンがついた。
   したがって、私が支払ったのは、¥13,356であった。

   ところで、念のために、楽天とヤフーを調べてみると、最安値は、それぞれ、メーカー希望小売価格 19,800円 (税込) 価格 15,630円 (税込)であった。
   いずれにしても、ディスカウント無しのミズノよりも安い。
   パソコンを立ち上げると、AIモードで、ミズノのこのシューズの広告が頻繁にポップアップするのだが、自社販売で値崩れを起すわけにはいかず、当然、価格に変化はない。
   これは、いずれのメーカー直販ネットショップでもそうであろうが、当然ながら、特別なセールやアウトレットなど以外では、ディスカウント販売など出来ないと言う宿命を持つ。

   値段以外に気になったのは、サイズ欄で、ミズノでは、選択の余地がなかったが、Amazonなどでは、4Eが選べて、私は、4Eを買った。
   このあたりのミズノの不都合は、どうしてであろうか。

   これまでも、カメラやテレビ、パソコンなど、品番や型式など製品を正確に特定できる高価商品については、しかるべき販売先で、価格が安ければそれに超したことはないので、価格コムなどを参考にして店舗を選んで買って来た。

   さて、Amazonの、特にダイレクト販売では、何故、商品が安く販売されているのであろうか。
   その理由については、色々あるであろう、専門的なビジネスモデルを論じなければならないので止めるが、いずれにしろ、ものを買うときには、Amazonを無示できないと言うことである。
   尤も、Amazonなら問題がないのかと言うことだが、結構トラブルがあって厄介なこともあるが、とにかく、パソコンを叩けば、何でも、手頃な価格で探せるし、それに、他と比べて手間暇がかからないところが、欠点を補ってあまりある。

   いずれにしろ、悪性のコストプッシュ・インフレに煽られて、世の中は、値上げ値上げのオンパレード。
   しかし、消費者も知恵を働かせて努力をすれば、値上げ回避の方策はいくらでも見出せる。
   便乗値上げでしか、苦境を乗り切れないビジネスモデルでは、企業も店舗も、早晩、滅びる。
   それが、自由主義市場経済の、市場たる由縁である。
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ジョブ型雇用の促進というのだが

2022年01月26日 | 経営・ビジネス
   日経が、”22年春季労使交渉開始 ジョブ型導入・賃上げ率など焦点”と報じた。
   2022年の春季労使交渉が25日、事実上始まった。労働生産性の低迷が続くなか、働き方の見直しなどで付加価値を高める人的投資に関する議論が欠かせない。経営者側は働き手の職務内容をあらかじめ明確に規定するジョブ型雇用の導入などを進めたい考えだ。
   ジョブ型雇用は会社の業務に最適な人材を配置する仕事主体の仕組みで、専門性の高い職種などでは年齢に関係なく賃金を高くできる。人材獲得競争が激しくなるなかで導入の利点が増している。と言う。
   先日も書いたが、日本の労働生産性のアップ低迷とその低さは危機的な状態で、OECD加盟国38カ国中28位で、前年の26位から後退するなど目も当てられない状態に痺れを切らせた経団連が、人材の活躍のために日本型雇用システムの見直しを加速する必要性があると、ジョブ型雇用の重要性を強調し、「総合的に勘案しながら検討する必要がある」と訴えているのである。

   口絵写真に、分かりやすいので、インターネットから日本の人事部の図を借用させて頂いたが、濱口桂一郎さんによると、
   「ジョブ型」雇用とは、企業が人材を採用する際に職務、勤務地、時間などの条件を明確に決めて雇用契約を結び、雇用された側はその契約の範囲内のみで働くという雇用システム。そのため別部署への異動や他拠点への移動、転勤はなく、昇進や降格も基本的にはない。
    個々のジョブが、ジョブディスクリプション(職務記述書)に業務内容や責任など明確に規定されていて、当然給与も固定で決まっていて、採用は、その仕事に適任者をはめ込むというシステムであり、キャリアアップのためには、自分自身の業務能力や知識スキルをレベルアップして、上位のジョブを得ることとなる。
    一方日本は、新卒一括採用が中心のメンバーシップ型雇用で、知識・経験がない状態から潜在能力に期待して採用し、実務を通してOJTによって育成され、職能レベルを高めて人材配置を繰り返しながら、身に付けたスキルに応じて、階層を上って行き、ジョブが宛がわれて行くシステムである。

   ほぼ半世紀前に、私自身、ウォートンスクールでMBA教育を受けていたので、このジョブ型雇用が欧米の雇用システムの常態であることは承知済みで、今頃、日本で囃されているのが不思議であり、今昔の感に堪えない。
   細やかな認識だが、日本では、部署毎に業務分掌が決められていて、人事部なら、精々、人事課と言った課単位、乃至、細かくても係単位で規定されていて、業務分担は上司が適当に決めていて、例えば、外部から電話が掛かってくればその部署の誰彼と拘ることなく部署の誰かが受け答えする。
   ところが、アメリカではそんなことはあり得ず、越権行為となるので、他人の机の電話が鳴っても無反応だし、
   アラスカの横断鉄道に乗ったときに、巡回に来た車掌に、カメラのシャッターを切ってくれと頼んだら、それは、自分の仕事に入っていないと断わられた。
   ジョブを総べて漏れなく書き記すなど信じられなかったが、電話帳のような契約書を作成する法化社会が徹底したアメリカでは出来たのであろうが、日本ではやれるのであろうか。

   まず、日本の教育システムから変革することが必須で、今のように、適当な業務知識やスキルも業務経験もない素人の法学部や経済学部の新卒者を、どのようにジョブ型雇用にはめ込むのか。
   アメリカでは、ビジネススクールやロースクールなど各分野に渡った大学院レベルのプロフェッショナル・スクールがあって、実務以上の知識やスキルを教育しているので、卒業後、直にその高度なジョブに就くことが出来て、わがウォートンスクールの同期生は、大企業の人事部長に採用されていた。
   アメリカでもイギリスでも、エンジニアリング・スクールを出た新人でも学位があれば、高度なエンジニアとして遇される。整然と身分が決まっていて、「戦場にかける橋」の将校の世界である。
   日本では、役に立つ実務に直結した教育を怠っており、企業が大卒や大学院卒の新人の実務能力を信用していないので、たとえ、アメリカのトップ・ビジネススクールを出て企業に帰ってきてもジョブを代えることさえしないのが普通であり、大学院を出た博士でも新入社員は一からのスタートである。
   まず、やるべきは、日本の大学教育を改めて、新卒でも、上位のジョブにつけるようなシステムを構築すると同時に、大学院レベルのプロフェッショナル・スクールを充実させてレベルアップすることであろう。
   そして、企業が、教育の実績を高く評価する姿勢を確立すべきで、金の卵の新卒者を低位のジョブに嵌め込むようなシステムに陥れば、後顧の憂いを残すこととなる。

   新興の飛ぶ鳥落とす勢いのIT企業なら、ジョブ型雇用は当然だが、旧態依然たる古参企業が主体の経団連が、古色蒼然とした日本の教育制度や雇用制度を十分に理解した上でのジョブ型雇用の提言かどうか、
   アメリカやヨーロッパ企業のジョブ型雇用には、自由主義個人主義の伝統がビルトインされた歴史と伝統があり定着しているのだが、全く土壌が異なる日本で、木に竹を括ったようなジョブ型雇用が息づくことが出来るのかどうか、
   必ずしも、ジョブ型雇用が合理的で最善だという保証もなければ、はやりの成果主義でもないし、成功するのかどうかさえも疑問である。
   尤も、日本の場合、高度な知識やスキルを持った専門家などプロフェッショナルを採用するための新手法と考える向きもあるようだが、そのような小手先の戦術を従来の企業組織に取り組むだけで、生産性アップの雇用改革や組織革命が出来るのかどうか、疑問でもある。

   実務を離れて随分経つので、事実認識に誤りがあったかも知れない。
   長くなるので、ここでは端折るが、
   ジョブ型雇用を推し進めれば、能力や知識スキルによって仕事にラベルをつけて人に貼り付けることになる。弱肉強食の熾烈な競争社会が進展して、雇用上の峻別格差そして階層化が激しくなるので、今以上に、経済格差が拡大して、弱者を圧迫するであろう心配があることを付記しておきたい。
   
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信じられないようなネットショップ

2021年10月09日 | 経営・ビジネス
   孫娘が、「ディズニー&ディズニー/ピクサーキャラクターズ ワンダフルスイートパソコン」が欲しいと言った。今回は、中々諦めないので、いつものように、私のパソコン・ジャックの継続も困るので、買ってやることにした。
   いつもなら、迷わずに、アマゾンを叩くのだが、1万円以上するので、念のためと思って、価格コムを検索した。
   最安値価格で、A社の価格が1万円を切っている。
   価格コムでも、ネットショッピングした経験があり、困ったこともなかったので、迷うことなく、A社のページに飛んで、予約を入れた。
   価格コムのページから開けば、A社のショップ評価が分かったのだが、直接A社のオーダーページに飛んだので、A社がどんな店か、評判がどうか、何も分からずに、オーダーを入れてしまったのが、ことの躓きの始まりであった。
   

   アマゾンや楽天なら、翌日ないし1~2日で、発送の案内があって、すぐに送られてくるのだが、オーダー受注のメールは受け取ったが、一向に連絡がない。
   「お問い合わせ窓口」に電話を掛けても、混み合っているので後ほど掛けるようにとの音声案内で一方的に電話が切れる。何度試みても、この繰り返しで埓があかない。
   仕方なく、「お問い合わせフォーム」でメールを入れて配送時期を訪ねたら、翌日遅くに回答があって、発送は8日以内ということ以外は答えられないと言う返事。

   ところが、幸いというか、オーダーを入れてから、6日目夕刻に発送案内メールが届き、郵便局からのお届け案内メールも入った。
   翌日、郵便局の宅配で、A社からの品物が届いた。
   孫娘が幼稚園から帰るまで、包装をそのままにしておこうかと思ったのだが、何となく、気になって、箱を開いたら、パソコンどころか、全く似ても似つかない、口絵写真の「プラレール 新幹線変形ロボ シンカリオンZ ダークシンカリオン」が出てきた。
   発送案内には、ハッキリと、「ディズニー&ディズニー/ピクサーキャラクターズ ワンダフルスイートパソコン」とプリントされており、箱詰め時に、チェックすれば、間違いようがない極めて単純なミスなので信じられない。

   一週間待たされて、やっと、孫娘の喜ぶ顔を見られると思っていたら、どんでん返し。
   パニックになってしまった。
   さあ、どうするか。
   電話をしても繋がるはずはないし、メールで照会しても、また2~3日は掛るであろうし、上手く処理される補償もない。
  
   仕方がないので、繋がる電話を探して、交渉する以外にないと考えて、A社の本社を探して、電話を掛けてみることにした。
   親会社は、株式会社Bだと言うことが分かったので、インターネットで検索して、本社の電話番号を確認した。
   HPは立派で、素晴しい企業理念などが書かれていて、「SDGs達成に向けた取組」などは、大企業もビックリするような広報だが、肝心の顧客対応やコンプライアンスやガバナンス担当の部署などはなく、
   掛けたら、直接電話口に出たのは、業務部経理課の女性社員であった。
   事情を話して説明したら、担当の係員から、折り返して電話すると言う返事であった。

   30分ほどしたら、通販担当だという男性社員から電話が掛ってきた。
   同じようなことを説明して、善処を御願いした。間違って発送されてきた商品に貼られている会社の表示などを聞き確認していたが、実際の処理は、確認に時間が掛るので、短時間では回答できず、メールでどうするかを連絡するという。ルーティンで処理するということであろう、1~2日待てと言うことで、機能が麻痺しているので、通常のクレイム処理など指示されると、埓が開くはずがない。
   これでは、いつまで掛かって、それに、上手く満足いくような回答が貰えるのかどうかも分からないので、どう処理するつもりなのか電話で確認したいので電話番号を教えて欲しいと言ったら、例の通じない電話番号を繰り返して、これ以外には教えられないという。
   数時間経って、回答がなければ、先の本社経由で電話すると答えて電話を切った。
   
   2時間待って、先の本社の経理の女性社員に電話したら、通販係から、対応について同じ連絡を受けていた。
   担当外で、筋違いだとは思ったが、これでは、埓があかないので、彼女を信頼して頼ることにした。
   担当に再度連絡して貰って、注文品と同等の商品を今日発送できるのかどうか、それを確認して連絡して欲しい、間違っている商品は、正当な商品を受け取った時に、宅配業者に渡して返却する。この可否について、早急に、電話回答が欲しい、と頼んだのである。
   私も、ビジネスマンを何十年もやっており、こんな商品発送のミスなどは、調べてチェックするのは至って簡単で、やるつもりになれば、ほんの数分で終る仕事であることは百も承知している。発送時の注文書伝票と発送商品との照合チェックさえ出来ずに箱詰めして送るような会社では、業務に根本的な欠陥があって麻痺状態になっているので、猶予を与えれば益々袋小路に入るだけで、解決など出来るわけがない。瞬時に解決しなければならない。最後の手段として、価格コムにおけるこの会社の評判の酷さを述べて、会社の誠意に訴えた。
   キャンセルすることも考えたが、スンナリと処理できるはずがないと思って諦めた。

   1時間ほどして、通販の責任者らしき担当者から電話が掛かってきた。
   詳細は省略するが、
   注文の新商品を、最短で2日後の午前中に着くように発送する。その時に、宅配業者に手配するので、間違った商品を渡して欲しい。と言うことであったので、了解した。原則的には、商品が返ってから、代替品を送付するのだが、今回は、例外措置だと念を押す。
   送り返す商品を気にしていたので、梱包の外箱のテープを剥がしただけで、手付かずの新品のままだと言ったら安心した様子であった。
   いずれにしろ、私の電話を受けて、真摯に対応してくれた経理の女子社員に感謝している。

   再送品が、郵便局のゆうパックで届いた。
   配達の人に待って貰って、梱包を開いて、商品を確認した。
   今回は間違っていなかったので、商品を受領して、同梱されていた着払い伝票を利用して、前の商品を送り返した。

   念のために、A社の価格コムの評価を転記すると、次の通り。利用者のアンケート結果である。

   「A社 ショップ評価」
   またこのショップを利用したいですか? はい 25% (投稿数:105件/最近6ヶ月)
   ショップ出店年数 価格.comへの出店年数は12年です。

   欲しい商品をスムーズに注文できましたか? はい 75%
 ショップからの連絡や対応は適切でしたか? はい 20%
 予定の期日までに商品が届きましたか? はい 30%
 商品の梱包は必要十分なものでしたか? はい 65%
   またこのショップを利用したいですか? はい 25%
コメント
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