東大の小宮山総長の、持続可能な地球環境の維持に関する熱意は並大抵のものではなく、私自身、東大の安田講堂やその他の会場で何度も聞いている。
ヒートアイランド現象、エネルギー資源少、廃棄物増加、環境汚染、少子高齢化etc.人口稠密で、GDP世界第2位の日本は、正に「課題先進国」であり、この極めて深刻な人類があまねく将来にわたって直面するであろう課題に果敢に挑戦して解決の道を見出して、日本は世界をリードすべきであると提言している。
今回、「環境とエネルギーフォーラム」で、総長自らの経験において「小宮山エコハウス」を作り出すことよって、現在の技術によって、私生活からCO2を8割削減したと報告した。
2002~4年に、断熱、エアコン、ヒートポンプ給湯、太陽電池etc.によるエコハウスに改築、2002~4年に、ハイブリッドカーへ買い替え、2008年に、冷蔵庫買い替えによって、1990~2001年に比べて、80%のCO2消費量を減らしたと言うのである。
冷蔵庫の買い替えについては、小宮山夫人とバトルがあったと言う。
「使える冷蔵庫を捨てるなんて勿体ない。」
「古い冷蔵庫をまだ使っているなんて勿体ない。」
しかし、結局、「勿体ないのはエネルギーだ。」と言う小宮山理論が勝ち説得に成功したのだと言う。
小宮山総長の仰ることは尤もだとは思っても、庶民は、経済的な判断が優先して、そう簡単に、ばさばさ今使っている機器やシステムを切り替えるわけには行かないのが現状で、やはり、実用化へのイノベーションの速度が問題である。
このフォーラムの前半の「ヒートポンプが切り開く地球温暖化防止」と言う第1部で、実質6分の1の電力で同等の能力を出す素晴らしいヒートポンプシステムを活用したエコ機器についての説明があった。
絶対温度マイナス273度以上の温度があれば、ヒートポンプ技術で熱を放出できるようで、実際に、三菱電機のコーナーでは、マイナス30度の大気から吸熱して40度の外気を放出しているエアコンが稼動していた。
しかし、いくら素晴らしくてランニング・コストが少なくても、100万円以上もする機器をおいそれと簡単に導入する訳には行かないのが現実であろう。
それに、まだ初期段階なので、イノベーションの進展によって、急速に良いものが安く出回る可能性を考えれば、尚更、二の足を踏む。
私は、このような人類の長期的ニーズにあったエコ技術の普及の為には、十分にインセンティブになるような政府の促進補助策が必要だと思う。
このエコキュートの導入の場合には、4.2万円の補助が出るようだが、いかにも中途半端である。
太陽電池については、既に補助が打ち切られているようだが、生産ベースに乗ればコストが削減され市場に乗るはずなので、その臨界点に達するまでは、エコ先進国の欧州流の技術普及システムを見習って、政府も積極的に普及策を取るべきであろう。
ところで、小宮山総長は、現実の危機は2050年以降に来る。全ての人工物は2050年には置き換えられる。と言う。
実際、現存の木造家屋は、寿命から言ってもその頃には大半建て替えられている勘定で、小宮山エコハウスのような思想で最新のエコシステムを導入した環境や機器を購入して行けば、計算上は、大幅なCO2削減は可能だと考えられる。
従って、買い換える時には高効率製品を! そうでないともったいない!と仰る。
分かったようで分からない話だが、今、政府も製造業など産業のCO2削減策に熱心で、人々の目もその方向にばかり向いているようだが、CO2排出の相当部分は、一般民生、我々、民間消費者によって排出していると考えられるので、小宮山提言は極めて重要な示唆であると考えるべきであろう。
第2部のパネルディスカッションは、この小宮山総長の話だけ聞いて、次のスライウォツキー氏の講演に行ってしまったので、どのような話の展開になったのかは分からない。
ヒートアイランド現象、エネルギー資源少、廃棄物増加、環境汚染、少子高齢化etc.人口稠密で、GDP世界第2位の日本は、正に「課題先進国」であり、この極めて深刻な人類があまねく将来にわたって直面するであろう課題に果敢に挑戦して解決の道を見出して、日本は世界をリードすべきであると提言している。
今回、「環境とエネルギーフォーラム」で、総長自らの経験において「小宮山エコハウス」を作り出すことよって、現在の技術によって、私生活からCO2を8割削減したと報告した。
2002~4年に、断熱、エアコン、ヒートポンプ給湯、太陽電池etc.によるエコハウスに改築、2002~4年に、ハイブリッドカーへ買い替え、2008年に、冷蔵庫買い替えによって、1990~2001年に比べて、80%のCO2消費量を減らしたと言うのである。
冷蔵庫の買い替えについては、小宮山夫人とバトルがあったと言う。
「使える冷蔵庫を捨てるなんて勿体ない。」
「古い冷蔵庫をまだ使っているなんて勿体ない。」
しかし、結局、「勿体ないのはエネルギーだ。」と言う小宮山理論が勝ち説得に成功したのだと言う。
小宮山総長の仰ることは尤もだとは思っても、庶民は、経済的な判断が優先して、そう簡単に、ばさばさ今使っている機器やシステムを切り替えるわけには行かないのが現状で、やはり、実用化へのイノベーションの速度が問題である。
このフォーラムの前半の「ヒートポンプが切り開く地球温暖化防止」と言う第1部で、実質6分の1の電力で同等の能力を出す素晴らしいヒートポンプシステムを活用したエコ機器についての説明があった。
絶対温度マイナス273度以上の温度があれば、ヒートポンプ技術で熱を放出できるようで、実際に、三菱電機のコーナーでは、マイナス30度の大気から吸熱して40度の外気を放出しているエアコンが稼動していた。
しかし、いくら素晴らしくてランニング・コストが少なくても、100万円以上もする機器をおいそれと簡単に導入する訳には行かないのが現実であろう。
それに、まだ初期段階なので、イノベーションの進展によって、急速に良いものが安く出回る可能性を考えれば、尚更、二の足を踏む。
私は、このような人類の長期的ニーズにあったエコ技術の普及の為には、十分にインセンティブになるような政府の促進補助策が必要だと思う。
このエコキュートの導入の場合には、4.2万円の補助が出るようだが、いかにも中途半端である。
太陽電池については、既に補助が打ち切られているようだが、生産ベースに乗ればコストが削減され市場に乗るはずなので、その臨界点に達するまでは、エコ先進国の欧州流の技術普及システムを見習って、政府も積極的に普及策を取るべきであろう。
ところで、小宮山総長は、現実の危機は2050年以降に来る。全ての人工物は2050年には置き換えられる。と言う。
実際、現存の木造家屋は、寿命から言ってもその頃には大半建て替えられている勘定で、小宮山エコハウスのような思想で最新のエコシステムを導入した環境や機器を購入して行けば、計算上は、大幅なCO2削減は可能だと考えられる。
従って、買い換える時には高効率製品を! そうでないともったいない!と仰る。
分かったようで分からない話だが、今、政府も製造業など産業のCO2削減策に熱心で、人々の目もその方向にばかり向いているようだが、CO2排出の相当部分は、一般民生、我々、民間消費者によって排出していると考えられるので、小宮山提言は極めて重要な示唆であると考えるべきであろう。
第2部のパネルディスカッションは、この小宮山総長の話だけ聞いて、次のスライウォツキー氏の講演に行ってしまったので、どのような話の展開になったのかは分からない。