Newsweekの電子版を読んでいて、寺田真理子日本読書療法学会会長の、「読書で「自己肯定感」が高まる...ストレス軽減の「癒し効果」、長生きにもつながる読書の効能とは?」という記事を見た。
読書によってうつから回復した経験を体系化して日本読書療法学会を設立し、国際的に活動中。介護施設や病院の研修、介護・福祉関連団体主催セミナーの講演で多数の実績があり、日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーとしての知識を生かした内容が高く評価されている。
仏教を松原泰道老師に、万葉集や枕草子、徒然草などの古典を清川妙氏に師事。
著書に『うつの世界にさよならする100冊の本』、『翻訳家になるための7つのステップ』など。訳書に『認知症の介護のために知っておきたい大切なこと』、『認知症を乗り越えて生きる』、『虹色のコーラス』など多数。と言うことであるから、そのご活躍ぶりはこれで良く分かる。
記事や寺田さんの見解についてのコメントは略すが、さて、読書ファンで、何千冊も本に触れて、読書で趣味と実益を兼ねて生きてきた私自身、読書をそんな風に感じたり使ったことがなかったので、別世界のように感じている。
しかし、例えば、ストレス軽減の「癒し効果」とか元気をインスパイアーされる手段は、他にも、映画や芝居や講演、素晴しい大自然の光景や、先輩のアドヴァイスなど期せずして遭遇した素晴しい経験などいくらでもあり、偶々それが、汎用性の効果が絶大な読書であったと言う事かも知れない。それに、その効果を体験したとしても、読書がその後の人生を潤す手段として継続するかどうかは、また別次元の話であろう。
私の場合、何が読書好きの切っ掛けになったのか記憶がないが、小学校の中学年頃から、お年玉を貰うと真っ先に本屋に行っていたのを覚えている。その頃体が弱くて、宝塚の田舎から阪急電車に乗って梅田の病院に通っていたので、帰りに、阪急百貨店の書店に立ち寄って、膨大な書物の中で沈没するのが無上の楽しみであった。豪華本から小冊子まで子供や大人の境界なく無数に並ぶ新刊書の魅力は圧倒的で、ここで本の世界の豊かさを感じて、魅力に取り憑かれたような気がする。
もう一つ、読書をドライブした要因は、大学の受験勉強の効果である。幸か不幸か1年浪人して大学に入ったので、予備校にも塾にも行かなくて気ままな自学自習だったので時間があり、国語などで、先哲や偉人の魅力的な名文や名作などに遭遇する機会が多くて感動し、途中で沈没したり、大学生になったら絶対に読もうと意欲を搔立てられ、世界史や地理で人類の時空を越えた世界を思い知らされるなど、学ぶ喜びを垣間見て、初歩的ながら、真善美への勉強の魅力に触れた。受験勉強は、不毛で苦痛だというのだが、私には、大学生活への有効な助走手段であった様な気がする。
幸い、京都で大学生になったので、和辻哲郎や亀井勝一郎の本や、平家物語や源氏物語を小脇に抱えて、京都や奈良の古社寺を行脚し、その後、世界雄飛の機会を得てからは、思う存分、歴史や文化の旅に出て、若かりし頃の夢を追い求めた。
その間には、膨大な本の伴奏が伴っており、それが何十年も続いていて、傘寿を越えた今でも、毎日、1時間や2時間、読書を欠かすことなく続いている。
私にとっては、読書は、生活そのものというか、日常生活の重要な一部であって、その意味では、寺田さんが言う
「読書で「自己肯定感」が高まる...ストレス軽減の「癒し効果」、長生きにもつながる読書の効能とは?」という効果になっていると言うことかも知れない。
読書によってうつから回復した経験を体系化して日本読書療法学会を設立し、国際的に活動中。介護施設や病院の研修、介護・福祉関連団体主催セミナーの講演で多数の実績があり、日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーとしての知識を生かした内容が高く評価されている。
仏教を松原泰道老師に、万葉集や枕草子、徒然草などの古典を清川妙氏に師事。
著書に『うつの世界にさよならする100冊の本』、『翻訳家になるための7つのステップ』など。訳書に『認知症の介護のために知っておきたい大切なこと』、『認知症を乗り越えて生きる』、『虹色のコーラス』など多数。と言うことであるから、そのご活躍ぶりはこれで良く分かる。
記事や寺田さんの見解についてのコメントは略すが、さて、読書ファンで、何千冊も本に触れて、読書で趣味と実益を兼ねて生きてきた私自身、読書をそんな風に感じたり使ったことがなかったので、別世界のように感じている。
しかし、例えば、ストレス軽減の「癒し効果」とか元気をインスパイアーされる手段は、他にも、映画や芝居や講演、素晴しい大自然の光景や、先輩のアドヴァイスなど期せずして遭遇した素晴しい経験などいくらでもあり、偶々それが、汎用性の効果が絶大な読書であったと言う事かも知れない。それに、その効果を体験したとしても、読書がその後の人生を潤す手段として継続するかどうかは、また別次元の話であろう。
私の場合、何が読書好きの切っ掛けになったのか記憶がないが、小学校の中学年頃から、お年玉を貰うと真っ先に本屋に行っていたのを覚えている。その頃体が弱くて、宝塚の田舎から阪急電車に乗って梅田の病院に通っていたので、帰りに、阪急百貨店の書店に立ち寄って、膨大な書物の中で沈没するのが無上の楽しみであった。豪華本から小冊子まで子供や大人の境界なく無数に並ぶ新刊書の魅力は圧倒的で、ここで本の世界の豊かさを感じて、魅力に取り憑かれたような気がする。
もう一つ、読書をドライブした要因は、大学の受験勉強の効果である。幸か不幸か1年浪人して大学に入ったので、予備校にも塾にも行かなくて気ままな自学自習だったので時間があり、国語などで、先哲や偉人の魅力的な名文や名作などに遭遇する機会が多くて感動し、途中で沈没したり、大学生になったら絶対に読もうと意欲を搔立てられ、世界史や地理で人類の時空を越えた世界を思い知らされるなど、学ぶ喜びを垣間見て、初歩的ながら、真善美への勉強の魅力に触れた。受験勉強は、不毛で苦痛だというのだが、私には、大学生活への有効な助走手段であった様な気がする。
幸い、京都で大学生になったので、和辻哲郎や亀井勝一郎の本や、平家物語や源氏物語を小脇に抱えて、京都や奈良の古社寺を行脚し、その後、世界雄飛の機会を得てからは、思う存分、歴史や文化の旅に出て、若かりし頃の夢を追い求めた。
その間には、膨大な本の伴奏が伴っており、それが何十年も続いていて、傘寿を越えた今でも、毎日、1時間や2時間、読書を欠かすことなく続いている。
私にとっては、読書は、生活そのものというか、日常生活の重要な一部であって、その意味では、寺田さんが言う
「読書で「自己肯定感」が高まる...ストレス軽減の「癒し効果」、長生きにもつながる読書の効能とは?」という効果になっていると言うことかも知れない。