「ロミオとジュリエット」の観劇記の後に、ヴェローナの二人の家についての記述が残っているので、再録して、ヴェローナの思い出を書いてみたい。
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」は、1302年、町が、教皇派のモンタギュー家と皇帝派のキャピュレット家とが内部抗争していた頃の事実を題材にしているので、真実かどうかは別にして、ロミオとジュリエットの家がある。
ロミオの家は、繁華街の中心、シニョーリ広場に近いスカリジェリ家の廟の向かい側にある建物で殆ど目立たない。塀に説明書きのプレートはあるが、隣の貧相なレストランで聞いても英語が通じないので全く要領を得ない。しかし、宮殿と政庁舎の裏に位置しているので、当時は、一等地であったのであろう。
ジュリエットの家は、ヴェローナ屈指の観光スポットで、ロミオの家から歩いてほんの5分、シニョーリ広場を抜け、エルベ広場を右折れして、カッペルロ通りを、アレィジェ川に向かって少し歩くと、左手に見える。入り口を入って中庭に出ると、右手奥に、アーチ状の小さな玄関口がある。その左手に小さな窓があり、その上に例のバルコニーが突き出している。壁の構造体はしっかりとした煉瓦造りであるが、バルコニーは、石造りで飾り柱が付いている。RSCの舞台などでは、貧弱な、あるいは、省略されたバルコニーを観ているので、壁面に蔦が絡みつき重厚な建物の石造りのバルコニーを観るとイメージが違ってくる。ゲスの勘ぐりだが、このような重装備のそして警戒の厳しい邸宅に、ロミオが入り込むためには大変な努力をしなければならない筈だと、現実的になってしまう。
中に入ってみると、かなり大きな邸宅で、床も天井も殆ど木製で、中々立派な素晴しい建物である。しかし、窓が小さくて天井が低いので結構内部は暗い。
(この口絵写真は、インターネットから借用したのだが、バルコニーである。上の写真は入り口から中庭越しに建物を見た写真。左手奥にジュリエットの銅像が建っていて、写真スポットであり、観光客が撫でるので、ジュリエットの胸が光っている。)
さて、上の写真は、ウィキペディアからの借用だが、ヴェローナを良く表している。
私は、都合3回ヴェローナを訪れている。
もう、30年以上も前の話になり、記録や写真も失ってしまったので殆ど記憶に残っていないのだが、ローマ時代の巨大な野外劇場アレーナ・ディ・ヴェローナでの壮大なオペラ公演は忘れられない。
アイーダとトーランドットを観劇した。
宿泊先も一番古いホテルに泊まって、ドップリ古いイタリアを味わおうと試みたのを覚えている。
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」は、1302年、町が、教皇派のモンタギュー家と皇帝派のキャピュレット家とが内部抗争していた頃の事実を題材にしているので、真実かどうかは別にして、ロミオとジュリエットの家がある。
ロミオの家は、繁華街の中心、シニョーリ広場に近いスカリジェリ家の廟の向かい側にある建物で殆ど目立たない。塀に説明書きのプレートはあるが、隣の貧相なレストランで聞いても英語が通じないので全く要領を得ない。しかし、宮殿と政庁舎の裏に位置しているので、当時は、一等地であったのであろう。
ジュリエットの家は、ヴェローナ屈指の観光スポットで、ロミオの家から歩いてほんの5分、シニョーリ広場を抜け、エルベ広場を右折れして、カッペルロ通りを、アレィジェ川に向かって少し歩くと、左手に見える。入り口を入って中庭に出ると、右手奥に、アーチ状の小さな玄関口がある。その左手に小さな窓があり、その上に例のバルコニーが突き出している。壁の構造体はしっかりとした煉瓦造りであるが、バルコニーは、石造りで飾り柱が付いている。RSCの舞台などでは、貧弱な、あるいは、省略されたバルコニーを観ているので、壁面に蔦が絡みつき重厚な建物の石造りのバルコニーを観るとイメージが違ってくる。ゲスの勘ぐりだが、このような重装備のそして警戒の厳しい邸宅に、ロミオが入り込むためには大変な努力をしなければならない筈だと、現実的になってしまう。
中に入ってみると、かなり大きな邸宅で、床も天井も殆ど木製で、中々立派な素晴しい建物である。しかし、窓が小さくて天井が低いので結構内部は暗い。
(この口絵写真は、インターネットから借用したのだが、バルコニーである。上の写真は入り口から中庭越しに建物を見た写真。左手奥にジュリエットの銅像が建っていて、写真スポットであり、観光客が撫でるので、ジュリエットの胸が光っている。)
さて、上の写真は、ウィキペディアからの借用だが、ヴェローナを良く表している。
私は、都合3回ヴェローナを訪れている。
もう、30年以上も前の話になり、記録や写真も失ってしまったので殆ど記憶に残っていないのだが、ローマ時代の巨大な野外劇場アレーナ・ディ・ヴェローナでの壮大なオペラ公演は忘れられない。
アイーダとトーランドットを観劇した。
宿泊先も一番古いホテルに泊まって、ドップリ古いイタリアを味わおうと試みたのを覚えている。