U10キッズ交流バレーボール大会 (東京都小学生バレーボール連盟)

今年も大変に有意義な大会でした。

東京都小学生バレーボール連盟が開催している「U10(アンダー10)キッズ交流バレーボール大会」が都内各所で行われました。この大会は4年生以下の小学生でチームを組み、各チームの子どもたちのバレーボール経験値に合わせた組み合わせで試合をしていくフレッシュな大会です。

辰巳ジャンプは地元ともいえる「江東区立有明中学校」で経験の浅いチームが集まった試合を戦いました。



小学生バレーボールを知らない大人が考えれば、10才以下の小学生がバレーボールをすることじたい想像もできないことです。しかし子どもの能力は大人が考えるほど低くないですね。ちゃ~んとバレーボールの試合ができます。


この大会は東京都小学生バレーボール連盟の組織の中にある「指導普及委員会」の方々が企画して2年前に始まったものです。役員の方々は大変な苦労をされて準備をして下さっています。その苦労に少しでも報いるために、私はこのブログの記事で大会のことをお伝えすることで貢献しようと思います。ネット検索をしても「U10大会」のことを書いている方は少ないので、思い切ってたくさん書いてみますね!

バレーボールをやってみたいとチームに参加してくる子どもたちを増やしたいという目的をもって始まりました。開催要項に書かれている目的にはこのようにあります。

「低学年からバレーボールの基本技術を習得させ、楽しいゲームができるように指導し、バレーボールに関心と意欲をもたせ小学生バレーボールの益々の普及と発展に努める。」

どのチームでも、10才以下の小さなバレーボーラーたちは、この大会に出たいために一生懸命に新しい友だちに声をかけて仲間を増やす努力をしてきました。そして自分自身も練習に励んで技術を伸ばしてきました。そのモチベーションは、もしかしたら高学年のレギュラー選手たちよりも高いかもしれません。何しろ試合といえばいつも上級生の応援ばかりしていて「出たいなぁ~」と思っても出られない。そんな下級生がチームのレギュラーとして試合に出て、上級生が応援をしている年に1回しかない大会なのですから。



開会式でも普通の大会とは違う催し物をします。各チームの子どもたちによる「チーム自己紹介」です。
元気いっぱいなチームもあれば、初めてたくさんの人たちの前で話す経験をして緊張しきっているチームもあり、中にはダンスを披露してしまうチームまであります。周りの大人の人たちは、みんな優しい笑顔で見守っています。試合だけでなく、たくさんの経験を積むことができる「U10大会」なのです。


辰巳ジャンプの3年生たちも元気にチーム自己紹介をしてくれました。有明中学校に集まったチームの中では一番小さな集団だったので、会場から「かわいいねぇ!」という声も出るくらい。そんなチビッ子チームが快進撃をすることになるとは、この時には誰も思っていなかったことでしょう。
どのチームにも4年生がいる中で、オール3年生チームは辰巳ジャンプだけ。スパイクを打てる子は一人もいないという本当にかわいらしいチーム。私の本音を暴露すると、実は「1セット取れたら合格」だと思っていました。

ところが!

1試合目、練習ではほとんどミスをしない1番、2番のサーブが緊張のあまり入らない。サーブでしか点を取る手段がないチームなのにサーブが入らないとなってしまったらセットは落とします。
セット間、私からは「やっぱり緊張するよねぇ。」とまずは共感の言葉かけ。そのあと、
「でも、勝ちたいんじゃないの?」
「はい、絶対に勝ちたいです!」
「だったらサーブを入れるしかないよ。今日はボールがはずむみたいだから、後ろに下がったり、少し力を抜いたりすればサーブで点を取れるよ。」

これで子どもたちは立ち直りました。
2,3セットを連取して、まずは初勝利。

次の試合もサーブポイントでリードしながら勝ってしまう。

なんとコート決勝に勝ち進んでしまいました。

決勝戦は都大会常連で全国大会にも出場したことのある、ハンドルネーム「レフト調教師(今日は仕事でいませんでしたが)」が指導するチーム。
1セット目から競り合いの試合になったのですが、15-21で落とす。

そこで、(勝たせてあげるためには、ちょっとだけレベルの高いことをさせてみるか。)と思い、セット間に作戦伝授(笑)。

「相手はライトからスパイクを打ちたいのだから、そこにトスを上げられなくしてしまえば勝てるよ。そのために、難しいかもしれないけど、相手のレフト側をねらってごらん。レフト側からきたパスをライトにトスするのは難しいからスパイクを打たれなくなるよ。そこに賭けてごらん。レフトをねらえれば必ず勝てるけど、ねらってミスしちゃったら負ける。でも勝つために挑戦してみようか。」

3年生たちは本当に勝ちたかったのでしょう。練習でもやったことのない「サーブをねらって打つ」「ねらって返球をする」ということを最初からやり続けました。案の定、効果は抜群で、19-14とあと少しでセットを取れるところまで行きました。

ここで魔が差しました。

きっと「勝てる!」と思って自分を見失ったのでしょう。相手のサーブが走り出したことで焦ってしまい、あれだけ徹底したレフトをねらうという作戦を完全に忘れてしまったようです。20-20と追いつかれ、最後は20-22で負けてしまいました。途中、タイムを取って、「作戦はどうしちゃったの?」と聞いてみると、子どもたちは「あっ!そうだった!」と苦笑いしていましたから、完全に舞い上がってしまったようです。


残念ではありましたが、「決勝戦」という舞台を経験することができました。しかもとなりのコートの試合が終わっていたので、会場全員が注目してくれる中での試合でした。どんなに小さな大会であっても辰巳ジャンプが「決勝戦を戦う」ということは、なんと2006年3月21日以来のことなのです。


今日の、“この一歩”は小さくても、きっとチームの新しい歴史を開く一歩なのでしょう。


さあ!次は9月に5年生チームの出番です。
夏休みに鍛えに鍛え、見違えるようなチームになって、第3支部の皆さんを驚かせましょう!


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