『太陽に灼かれて』 観劇記録

私が勝手に“マイ劇場”に認定している「天王洲銀河劇場」で公演中の『太陽に灼かれて』を観てきました。
主演は成宮寛貴さん、鹿賀丈史さん、水野美紀さん。

鹿賀丈史さんは帝国劇場で公開された「レ・ミゼラブル」で、「ジャン・バルジャン」の役を演じている姿を観て以来、リスペクトしています。


『太陽に灼かれて』がどのような劇なのかは公式サイトがあるのでリンクします。

『太陽に灼かれて』公式サイト

スターリンが支配していたソ連の1930年代を時代背景にする演劇内容ですが、自分ではどうにもならない粛清の連鎖というものが、観ている私たちに息苦しく迫ってきました。

鹿賀丈史さん演じる「コトフ大佐」に語らせたセリフ、

「お前は何者なんだ? 俺たちはいったい何者なんだ?」

この一言が耳から離れません。
人間疎外、人間不信、恐怖。
価値観の混乱、独裁者の悪、止められない悪循環。

「我々には選択の自由が認められているのだ」と言いながら、個人の自由を生かすような選択をすると「ブルジョアは粛清する」と死への道が待っている。結局、選択の自由などまったくない社会に1930年代のソ連は陥っていた。そのことを通して、人間として安心して生きていける政治とはいったい何なのだろうと考えるきっかけになりました。

そして、「選ぶ権利があるのだ」と言いながら、体制側に都合の悪い選択をした場合に、その個人を徹底的に追い込んで死ぬまで許さないという狂気が人間にはあるのだということを認識しないといけない。

私も人を教え導く職業についている以上、このような「組織悪」を使わないで指導していけるように努力しなくてはいけないと反省しました。




それにしましても、「天王洲銀河劇場」ではけっこう良い公演が行われています。
私、来月は大竹しのぶさん主演の「身毒丸」、9月には今田耕司さん主演の「NGワードライフ」を観に行きます。
つまり毎月、足を運んでいるということなのですね。



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