地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

木曽路歩き鉄 (8) JRC車万歳@倉本

2017-09-04 12:00:00 | JR発足後の車両


 中央西線は事実上、明治時代に計画倒れに終わった「中山道本線」の一部を踏襲していますので、塩尻から南木曽まで、基本的には中山道の旧道とつかず離れずの距離感で敷設されています。というわけで、中山道を歩く際には、相当頻繁に撮り鉄するチャンスがあるかも……と思ったのですが、実際に歩いて見ると、さに非ず。まさに微妙に離れている場合が多いため、線路の近くを歩いても樹木やトンネルその他諸々で隔てられ、ホイッスルと走行音が聞こえるのみ。いっぽう、たまに現れる名撮影地を通りかかっても、ドンピシャなタイミングで列車が来るわけでもなし。結局、途中で道草を食いすぎるわけにも行かず、通過を待たずして前進……。期待したほど「歩き鉄」なる酔狂な活動が出来ないことで、フラストレーションもたまります (笑)。



 しかし、たまにはドンピシャで撮りまくれる機会もあります。上松駅の南にある名勝「寝覚ノ床」(木曽川の岩場で、車窓からも一瞬見えます)にほど近い宿を出発した後、倉本までの非常に長い道のりにヒーヒー言っていると、やがて高校生が先を歩いているのが見えました。地図で現在位置を確認すると、どうやら倉本駅は近いらしい……。ということは、少なくとも普通列車の到着シーンぐらいは駅撮り出来るということで、ルンルン気分でペースを上げて中津川行き1824Mの到着10分前くらいに駅到着~。そこで、手持ちの時刻表メモを見てみたところ、この列車は上松で「しなの4号」を待避するとのこと。したがって、もうすぐに「しなの」が来る!! 大急ぎで望遠ズームに付け替え、これから単線区間に入るというのに猛スピードで突っ込んで来た「しなの」を無事激写成功しました♪ そんなノリノリ気分のまま、普通列車も無事撮影♪ こんな感じで撮影しているうちに、自分自身がJRCの信者になって行くかのような心地を感じました……。だって、どんなに山奥であろうと、機能美ある高品質な電車を走らせているではありませんか……。