元号が改まっても、相変わらず鉄道をめぐる大ニュースがしばしば突如飛び込んで来るものですが、その最初がまさか、なかば永遠不変とすら思われた存在に関するものとは……。
かねてから様々な波乱を乗り越えて、奇跡の現役運転を続けて来た琴電の釣掛旧型車ですが、このたび「ことちゃん」公式ツイッターで発表されたところによりますと、ついに諸事情により廃車・解体へと向かうとのことです。
冷静に考えてもみれば、たまに動態保存運転に供するための車両であっても、固定資産税は他の車両と同じくかかりますし、何と言っても懐事情が厳しい地方私鉄が人手不足のご時世の中、部品を一から造る仏生山の匠の技のみに依存し続けながら、大正・昭和・平成・令和と時代を跨いだ車両を保守し続けることには限界があったのでしょう。
というわけでむしろ、以前1200・1250・1300形導入によって集中的に旧型車の廃車が進んだときと同様、廃車計画の非常に早い段階からファンに向けて広く周知して下さった琴電の配慮に感謝したいと思います。
琴電はしばらくご無沙汰してしまっておりますが、京急色2種が現れたこともあり、また久しぶりに訪ねてみたくなりました。