ここのところ東急田園都市線には立て続けに2020系の増備編成が入り、いつの間にか9編成となった結果、2020系どうしの緩急接続も珍しくなくなるなど、すっかり様相が変わりつつあります。ということは自ずと、8500系には当たりにくくなったことを意味しており、恩田送り・廃車となっている編成も少しずつ現れています。かくして、JAL破綻問題で大幅に先延ばしになっていた田園都市線の世代交代が、今度こそ確実に進みつつあります。元々分かりきっていた展開ですし、今や都心部で電車に乗りますと、8500系のギンギラコルゲートが圧倒的な昭和感を醸し出し、明らかに古い!と思わざるを得ませんので、8500系に出来るだけ長く活躍して欲しいと思いつつも、これは最早やむを得ないことと認識しております。むしろ、様々な裏事情にも助けられて (?) よくぞ今まで大量に残り続けたものだ、と言うべきでしょう。
すると今度は、大量廃車が始まった8500系の去就ですが、より頑丈な非軽量鋼体車が集中的に製造されたのは早いもので40年前。最早大量譲渡の可能性は失われたと言わざるを得ないでしょう。KCJは今や武蔵野線205系5000番台にご執心ですし、世代が古い東急8500系については部品を追加購入する可能性が高くとも、まとめて編成を追加となるのかどうか……?? (扱いやすいという評価があるからこそ、一時はジャカルタ冷房車の一大勢力として極めて重宝されていたものですが)
一方、オールステンレス車は腐らず、養老鉄道が7700系に今さら手を出したという衝撃の事例に則して言えば、車齢約40年の8500系にも、ひょっとするとまだ地方民鉄への譲渡があり得るのかも知れません。その際に、都営6000系あらため5000系の置き換え用として、秩父7000系が増備されるのか否か……。何の音沙汰もない中で妄想の極みかも知れませんが、長大な秩父鉄道で7000系に遭遇するチャンスは非常に少ないことに鑑み、少なくともあと1~2編成増えないものかと期待しているのですが……。(7500系や7800系でももちろん良いのですが、非貫通&下ぶくれ車体ばかりですとさすがに退屈 ^^;)