来月頭には久留里線の車両が総入れ替えとなり、キハ30・37・38といった形式がまとめてJRの営業用車両陣営から消えることになるほか、先日は烏山線用の新型車として高速充電バッテリを使用した電車の投入計画が発表されたり、JRWと近車が技術協力したハイブリッド車両が試運転を始めるなど、ここに来てJRの非電化ローカル線車両をめぐる事情が急速に技術革新の波に洗われつつあるような気がします。そんな状況をつらつら眺めるにつけ思うのは……デザイン面や技術面において電車との垣根が取り払われつつあるなぁ……ということです。
あ、もちろんそんな思いつきもイイ加減極まりないものであることは百も承知ですが、昔は《でんしゃ》と《きどうしゃ・でぃーぜるかー》をはっきりと分ける「何か」を様々な面で見出すことが出来たような気がします。DCは明らかに煤けて鈍重な雰囲気があるというか何というか……。しかし、最近のJR非電化線用新車群は、明らかにそのような雰囲気と一線を画しているような。烏山線はもう電車ですし、JRWのヤツもアーバン・ネットワーク的な雰囲気が……。
こんな感じで電車と気動車の雰囲気の差を完全に (?) 打破した先駆的存在として、そういえばJRCのキハ25を挙げないわけには行きますまい。313系の転クロ・ワンマン車とほぼ完全に同じ車体ながら、下回りにはゴツいエンジン等が装備され、新型車両ながらも仔細に眺めるとイマイチ特異な雰囲気を感じられるというのがこの車両のウリでしょうか。正面貫通扉の上のライトが省略され、側面ドアはステップ設置に対応した構造になっており (?)、連結面にニョッキリと煙突が設置され、スカートの形状が異なり、オデコ部分には不可避的に煤汚れが……といった点が313系との外観上の違いですが、一般の人々は気づかないだろうなぁ……と (笑)。
そんなキハ25、現在は武豊線の日中の主役としてのんびりと運行されていますが、朝夕は4連を組んでキハ75ともども名古屋に直通するのは周知の通りです。しかし、武豊線もそろそろ架線柱が全線にわたって立ち並びつつある頃でしょうか。武豊線電化の後は高山・太多線あたりに転出してキハ40系列を置き換えるとウワサされているようですので、キハ25が武豊線の残り少ない (?) 架線柱無し区間を行く光景は意外と短期間のもので終わりそうですね……。
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