ソウルの中心部をぐるりと一周する地下鉄2号線では、如何にも日本の70~80年代的な雰囲気の電車が走っているのに対し、ソウルの街を南北方向に貫く3号線では、同じく80年代の開通であるにもかかわらず、恐らく当時のパリあたりの最新鋭車両を意識した (?……確か昔のRF誌か何かで見覚えがあるのですが……^^;) トリコロール・カラーの電車が走っております。
というわけでこの電車、一般的にはおフランス風、あるいはヨーロッパ風として紹介されることが多いような気がするのですが (そんなことないか……スミマセン ^^;)、小田急に乗り慣れた私にとってはどう見ても、小田急9000形に刺激されたデザインとしか思えず、見れば見るほど「懐かしいっ!」のひとことです。まあ、9000形が引退したのは2年前の話ですが、3000形がこれだけ増えてしまった現在では、遠い昔のことのようにすら思えまして……。実際、車内はイマイチ垢抜けない1970~80年代風で、走行音も実に9000形そっくりのデンジャラス系となれば、ますますこの車両に思い入れずにはいられません (*^^*)。
ちなみに、3号線電車のトリコロール・カラーですが、個人的にはおフランス風ではなく、韓国国旗=太極旗の色なのではないかと思っております。とくに3号線は、まず独立門 (ドンニプムン。日清戦争で日本が清を破った結果、朝鮮は清の属国ではなく独立国となり、それを記念して建てられた門) から旧把撥 (クパバル→1枚目の電車の行き先) まで開通した路線です。そこで「独立門→独立国→国旗」つながりでこの色にしたのだろうと勝手に推測……(違っていたらすみません。^^;)。
それにしても、今回の2枚の画像を玉水 (オクス)駅で撮影していて思ったのは、「韓国もすっかり北朝鮮との戦争を想定しなくなり、まったりとした雰囲気に変わったなぁ……」ということです。4年前に初めてソウルを訪問したときは、まだ何となくピリピリした雰囲気が感じられ、鉄橋・トンネル・地下鉄などは尋問・拘束が怖く、カメラを向ける気にはならなかったのですが、今回は漢江の大鉄橋を渡る列車 (2枚目) すら何事もなくフツーに撮りましたので……。あ、それはもちろん、私が如何にも「イルボン (日本) から出張に来ました」という風情で、割とコンパクトなズームレンズを使ってスーツ鉄をしており、警戒には当たらないと判断されたためかも知れません。バズーカ砲のような白レンズを三脚に据えて構えるとしたら、相変わらず警戒されることになると思いますので、悪しからず……(鉄道趣味はまだ一般的ではない国ですし。汗)。
たしか聖水駅で撮影したと思いますが、また韓国にも行きたいと思っています♪
こんにちは、コメントどうもありがとうございます!
やはりソウルを訪れた日本人「鉄」は、この電車に小田急9000の幻を見出さずにはいられない……ということで、1000%同意して頂きうれしいです (爆)。2号線の9000ですが、ソウルシリーズの次回で扱いますので (しかも聖水駅での撮影だったりします ^o^) どうぞお楽しみに~!