韓流コンテンツにはそれなりに秀作もあるのかも知れませんが、最悪の駄作を国家がプロデュースして失笑ユーチューバーになって一体どうするのか。余り言いたくはないものの、これではひょっとして、この国家のやる事なす事全てが虚言虚構だと思われても仕方がないのではないか……。そもそも下らないBGMで煽る表現手法は決して、問題を平和裡に解決しようとする文明国のそれではなく、やたらと「ウリ民族の悲壮な命運」を脳内に刷り込もうとする主体チョソンのそれと全く同じではないか……。あぁそうか、もともと同じ民族だったし、そんな主体チョソンこそ正統だと思っている連中がローソク革命で大きな顔をしているのだっけか。
先日韓国国防部が発表した「反論」という名の大本営発表からは、そんな、凄まじいブラックホールのような負のオーラを感じました。大体、これほど平穏な海で、静穏な飛行こそ命な哨戒機がほどほどの距離で接近しただけだというのに、「困難な気象条件の中、懸命な救助活動を行っていたところ、異常接近で凄まじい騒音と恐怖を感じた」とは、果たしてどれだけ世界最弱の未熟練腰抜け軍隊なのかと訝ります。米軍厚木基地周辺に住む小田急江ノ島賎民として、戦闘機の音に嫌気が差すことはあっても、この哨戒機の音なんてほとんど全く気付かないレベルですから、なおさら韓国国防部の腑抜けぶりというか、前後不覚な駄作文に失笑を禁じ得ないところです。
まあ要は、真相をひた隠しにして「俺は悪くない。騒ぐ日本が悪い」と言いたいだけなのでしょうが、これは魯迅の小説の主人公・阿Qと全く同じでしょう。阿Qの得意技は、自分の誤りを脇に置いて「お前が悪い」とわめき立てて他人に責任転嫁する「精神勝利法」ですが、これが常の習いになると、もっと恐ろしい危機が待ち構えています。それは、他者との関係を改善するというタイミングをことごとく失って、いつの間にか足元が全て掘り崩され、ついには最も屈辱的な敗北や従属が待ち構えていることであり、あるいはそれを良しとせず、嬉々として自滅の道をたどることです。
1945年の日本もそんなところがありますから、余り言いたくはありませんが、ことウリナラ史について言えば、この噴飯ようつべ動画に限らず、ここ1~2ヶ月の文在寅一派による対日革命外交 、すなわちこれまでの日本との関係とその担い手を全て「積弊」と切って捨て、「国際法や国際信義などというものは、ウリナラの正義に比べれば大したことなし。戦犯国日本こそ、ウリナラの司法と正義に従うべきで、そうであってこそ、ウリナラのローソク外交がプロデュースする南北和平と核問題解決において日本も利益に与ることができる」としらばっくれる態度……。これがもたらす事態は、明末清初に起きた朝鮮半島史上最大級の愚昧な恥辱「丙子胡乱」、あるいは1860年代、手当たり次第に欧米に喧嘩を売った「衛正斥邪」と全く同じ奇変なのではないかという気がしてきました。
丙子胡乱といえば、明の腐敗や衰退と満洲人の興隆という現実を直視出来ず、せっかく満洲人から同盟を誘われたのに、「満洲人=オランケは野蛮」と散々失礼千万な態度をとって、ついには忍耐に忍耐を重ねていた満洲人の堪忍袋の緒が切れ、清のホンタイジ親征で王朝そのものが漢城(今のソウル)南東の南漢山城に追い詰められたという事件です。その際、朝鮮王朝は「明を裏切ってオランケに従うなど礼教に最も反するので、もし朝鮮がオランケに従わなければならないのだとしたら、そんな国など滅んだ方がマシ」とばかりに全く勝ち目のない抵抗を続けたものの、ついには兵糧が尽き、清の最終総攻撃直前に国王自ら徒歩で投降し、ホンタイジが見下ろす目の前で三跪九叩頭させられるという最悪の事態を甘受することになりました (詳しくは、最新韓流映画『天命の城』をどうぞ)。そして、日本が清に勝って下関条約を締結し、朝鮮の独立を認めさせるまで、朝鮮は憎きオランケの前で額をこすりつけ続けるハメに陥ります。また「衛正斥邪」とは、陳腐な孔子サマの教えに過度にこだわりすぎるあまり、西洋と近代化を頑なに拒んだことを意味しますが、こうして鼻高々に「ウリナラの礼教と正義マンセー」と鼻高々でいる間に、日本はもとより中国と比べても近代化という点で出遅れてしまい、ついには自国の領土で日本と清が激しく争い、最も守らなければならない自主を失うきっかけになりました。
丙子胡乱にしても衛正斥邪にしても、その背後にあるのは「うっかり満洲人や西洋人と妥協しようものなら、国内の対立勢力から激しく血祭りに挙げられかねない」という恐怖ですが、だからこそなおさら、過度に偏った「正義」を掲げて空威張りすることになり、ついにはリアルな判断をすることができず、最悪の選択をするよう自ら仕向けてしまったわけです。今回の空騒ぎも、「たとえウリナラの側に問題があるとしても、イルボン=絶対悪には頭を下げられない」という歪んだ精神が、他のあらゆる合理的な判断 (早々に事実を認め、諸々の誤った説明も含めて陳謝する) を不可能にしたと言えます。
したがって、阿Qのような烏合の衆が無分別な革命外交ごっこをしている限り、「北の問題を解決するためにも協力が必要で、だからこそ関係修復を」ということ自体が絵空事であり、むしろ日本を危険に晒す行為ということになります。非常時にこのような烏合の衆と協力関係を組まなければならないとしたら、それは自衛隊や外交官の皆様の士気に大いに差し障ることです。
むしろ、日本に必要なのは、あらゆる無礼に耐えに耐えて、ついに完璧な論理で朝鮮の面子を丸潰しにした清のホンタイジに学ぶ精神であると言えましょう。日本がどれほど戦前の経緯を反省しても、どうせどのみち今後千年怨まれるわけですから、事ここに至り国際的な道義的立場が逆転した今や、大人な日本がなだめて譲歩するよりも (譲歩すれば良くなると事あるごとに信じた繰り返しがこの結果ですから)、むしろ韓国の面子を完膚なきまでに潰してやれば良いのです。もちろん日本らしく平和的に。
というわけで、全く鉄と関係ない話題で恐縮ですが、かの国で撮り鉄したことがある(したがって、多少はかの国の歴史にも関心がある)者として、書き散らさせて頂きました。以前妄想塗り絵した「統一朝鮮ソウル首都圏電鉄の美しい未来」「統一朝鮮高速鉄道の美しい未来」が、本当に実現するのかも知れないということを、ここ1~2ヶ月の間にますます痛感するばかりです。
画像は、昨年8月に土砂降りの中撮影した、EL牽引ムグンファですが、電源は罐から供給されますので電源車を省略しており、旧タイプ客車の場合には、日本の485系の中間車に近似した車両が配給輸送されているみたいで結構好きだったりします……。
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