先週、富士五湖エリアを1泊2日で訪れたのですが、往路は松田から御殿場まで御殿場線に乗ったところ、何と!松田駅に自動改札が出現し、3月2日から下曽我~足柄間でもICカード利用開始とは! そもそも神奈川県西部と静岡県東部の間は人の往来が活発なわけで、今どき御殿場線の県境越え区間でICカードが使えないなんて何処ぞの途上国か、としか言い様がなかったのも事実です。JRE~JRCの通し乗車では、ヲタでなければわざわざ国府津~沼津間で御殿場線に乗ったり、下土狩から小田原に行くのに御殿場経由にするといった類のことは有り得ず、常識的に考えれば誰もが速くてラクなルートを選択するはずで、それに応じてICカード利用者の乗車ルートを類推し徴収しようと割り切ったのでしょう。
いっぽう復路は、富士山の西を走る富士急バスで富士宮に出て (快速バスは白糸の滝から富士宮の浅間神社まで通過扱いとなり、自動車専用の西富士道路を爆走するのが面白かったです)、富士宮から富士まで久しぶりに身延線に乗ったのですが、甲府から来た電車が超ガラガラで、富士宮で突如席が埋まる……という極端な光景に驚きました。
富士で身延線から熱海行きに乗り換える際には待ち時間が少々あり、その間に到着した静岡行きの特急ふじかわをパチリ。373系、久しぶりに撮りました……。
そしてショックを受けたのは、客が少ないな……ということ。土曜の夕方4時台に静岡に向かう列車ですので、出張客利用も少なく、イマイチ旅客流動からは外れている列車であるためかも知れませんが、少ない客のそれなりの割合が富士宮からの客であると考えますと、身延の前後では超スッカスカで走っていたのではないかと想像されました。
というわけで、甲府界隈から静岡への新幹線連絡需要や、身延山での行事でもない限り、如何に身延前後の利用客が少ないか……という事実を、普通列車と特急の両方で思い知ってしまったのですが、これに加えて今後中部横断道が完成すれば、甲府から静岡への移動需要は完全に、あっという間に着くバスや車に流れて行くことでしょう。そしてリニアが完成すれば、そもそも甲府盆地民の名古屋・関西への移動需要はリニアへ……。今のところ、名松線ですら復活させるJRCですので、まさか西富士宮~鰍沢口間が切り捨てられることはないでしょうが、最悪の場合、甲府~鰍沢口間は三セク、富士~西富士宮間は「富士宮線」と改称、その間は廃止なんてことも有り得るのではないか……と思いました。またその前に、特急ふじかわも減便・廃止が有り得るでしょう。今は誰も注目していない373系と特急ふじかわを、のんびり・まったり楽しむのは今のうちかも知れません。杞憂であれば良いですが……。
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