地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

山陽の国鉄型めぐり (3) 水島臨海のキハ20

2008-07-12 07:17:58 | 地方民鉄 (西日本)


 朝の宇野線での103系撮影を満喫したあとは、岡山8:55発の糸崎行 (1729M) に乗って103系の高速走行を楽しみつつ、用務先の広島へと向かう計画だったのですが、広島での用務は夕方から夜にかけてでしたので、もっとチンタラと寄り道することも可能でありました (浮世離れした酔狂な出張でスミマセン ^^:)。そこで、「どうせ広島では明日を中心にじゅうぶん撮り鉄する時間はある。むしろ折角の機会なので、未訪問な路線を今後の参考も兼ねて少しずつ撮ってみよう」……という浮気心を起こしまして (笑)、1本前の431M (115系6連) に乗って倉敷へ。いやー、湘南色にボックスシートの115系、久しぶりに乗りました……(*^^*)。
 倉敷と申しますと、世間一般的には繊維産業の街にして、昔ながらの水の風景の街。美観地区という如何にもなネーミングがついた一画も、いつかはのんびりと歩いてみたいもの。しかーし! 倉敷初下車の今回はゴリゴリの撮り鉄モードにつき、駅前から真っ直ぐ続く表通りには目もくれず (^^;)、駅右側の少々ごちゃっとした空間へ。するとありました! 水島臨海鉄道の倉敷市駅! たしか平日の朝は9時か10時頃までキハ20の運用があるはずだ……というわけで、究極の行き当たりばったりながら (汗) その勇姿をちょちょっと記録しようという算段です (^^;



 とりあえず倉敷市駅で客待ちをしていたのは、水島臨海名物の長~い軽快DC・MRT300形。これに乗って適当なところで当たりをつけて下車し、キハ20を待ち構える……ということでも良かったのですが、とにかく急な思いつきでの初訪問ですので、どの駅の周辺が良さそうか皆目見当もつかず、あたふたして決心がつかない間にキハ20と交換してしまってはまずいわけで……(滝汗)。しかもこの日は梅雨時であるにもかかわらず何故かドピーカンにつき (@o@)、撮影場所の選択も大いに制約されてしまいます。
 そこで「う~ん困った。後で撮りたいスポットとの時間的な兼ね合いを考えれば、水島や三菱自工前まで乗り通すのも得策ではない。手近なところで撮れないものか」と思い、さらに線路沿いをウロウロしてみますと……ををっ、これは何とも絶妙なことに、線路の南側に道路が並行しており、しかも完璧な順光!! 
 というわけで待つことしばし……国鉄色と水島色とのコンビネーションが、う~ん素晴らしいです!! (*^^*) しかも倉敷方に連結されているキハ203は、2002年の赤穂線全通40周年イベントにあたってJRWに貸し出され、キハ58と組んで播州赤穂まで往復したこともあるという名役者でもあります (RP誌・03年1月号による)。盛岡のキハ52が消え、米坂線も風前の灯火となっている今、ひたちなか・大糸北線ともども国鉄色キハ20系列の貴重な生き残りとして今後いっそう注目が集まるのかも知れません (そういえば、ひたちなかのキハ205は水島臨海を経ていましたっけ)。
 なお、水島臨海のキハ200は1運用のみで、普段は国鉄色2両または水臨色2両で編成を組むことが多いようですので、混色になるのは割と珍しいのかも知れません (マジで偶然かも……^o^;)。水臨色もなかなか良い感じですので、今度は水島臨海色をバリバリの順光で撮りたいなぁ……と思っています (^^
 あと、全くどうでも良い妄想ですが……京葉臨海と神奈臨にもこんな旅客列車があればなぁ……と (^^;)。また、水臨を訪れる前に寄り道した大元駅からかつて岡山臨港鉄道が枝分かれしており (高架化と区画整理により全く痕跡はありません)、シブい旧型DCが活躍していたことを想うにつけ、「ああ、もっと早く生まれていれば……」のひとことです (こればっかし。汗)。

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2 コメント

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Unknown (たかべー)
2008-07-12 23:39:30
こんばんは。最近はお忙しそうとか、にもかかわらず、次々と楽しませていただきありがとうございます。
おー、バリ順のキハ20!平成のこの時代にこんなに美しいキハ20が、しかも現役でエンジンを唸らせて走っているとは。新津の前面補強のキハ52なんぞは霞んでしまいますね。あっ、米坂線フリークの皆様申し訳ありません、ちょいと飲んでるもんですからご容赦下さい。
ヘッドライトのことは言いますまい、水島臨海様に感謝です。
でもいつもながら感心するのは、おっとっとさんのカメラワークです。望遠で撮った後、素早くズーミングして標準系もう1枚、しかもいつもピントがビシッと決まってて。小生なんぞはとっくの昔にあきらめて、三脚を立てられれば望遠系と標準計のカメラ2台を使ってます。
ところで水島臨海、岡山臨港といえば、遥か昔に行ったような気がしますので、明日はネガをサルベージしてみようかと思います。
酔っ払いのたわ言、失礼しました。
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Unknown (おっとっと)
2008-07-13 09:26:29
>たかべーさま
 おはようございます、コメントどうもありがとうございます!
 いえいえこの忙しさも、自宅に持ち帰ってきた仕事を今日これからうまくやっつけ終われば峠を越す……と良いのですが (汗)。それでも鉄ゴコロは忘れないようにするためにも、折角撮ったものは備忘録としてアップして行きたいということでございます (^^;
 さて、水島臨海のキハ20ですが、赤い色の濃さが、茨交改めひたちなかのキハ205と比べてもより国鉄当時の色に近いものとなっておりまして、順光に照らされた鮮やかな赤に「をを……」と感動するばかりでした (*^o^*)。ひたちなかのキハ205は現在検査中のようですが、再塗装で果たしてこれと同じ忠実な国鉄色になるかどうか……要注目ですね!
 キハ52は、あれはあれで非常に重々しく魅力的なボディですので、どれだけ手を加えてあっても良いものは良い……と思います (^^)。と申しますか……行きたいけど行きそびれてヤバいです (滝汗)。
 さて、私のやっつけ仕事的カメラワークにこのようなお言葉を頂きまして大変恐縮です (^^;)。これも全ては、手ぶれ補正の出現とAFの進化によるものでして……手持ちで構えてファインダーを覗いたまま、イメージトレーニング通りに操作を進めた結果です。但し、ズーミング後の置きピン操作がほんの少々でも遅れたり、置きピンの位置を間違えたりしますと、目も当てられない事態となります (滝汗)。置きピンを出来るだけ正確に行うためには、AFの中央クロスセンサー1点だけを使う……というのが、ヘマを減らすための取りあえずの対策です。
 まあいずれにしましても、とくに猛スピードで走る列車でズーミング連写をやったあとは集中力が途切れてヘロヘロになってしまいます (^^; ローカル線や専用線など、トロい列車は今のところ楽勝です)。心臓にも良くないので出来ればやりたくないのですが、出勤ついで鉄や出張ついで鉄など、機材を最小限にしなければならない以上、これもやむを得ないかなぁ、という感じです (^^;
 それはさておき、水島臨海や岡山臨海のバス窓DCやショボめなDLを撮影されていたとはうらやましいです! スキャン結果をアップされるのを楽しみにしております!
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