地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急恩田通信・8618F廃車回送編

2008-06-25 16:07:42 | 大手民鉄 (東急)


 最近、水曜日は午前中で仕事が終わることが多いため、今日は5117Fの長津田到着に合わせて出動するデヤ7200を撮るべく長津田へ向かい、その姿を無事撮影することが出来ました。但し、デヤが長津田3番線に出てきてから、新車を連れて再び検車区へと戻るまで、約40分ほど待ち惚けなければなりません。
 そこで今回、5000系の押し込みシーンは省略しまして、早めに恩田に寄り道してみることにしました。最近、デヤによる新車押し込みを見物してから恩田に向かうと、そのたびに入換シーンにはふられてばかり (苦笑)。やはり昼休みが終わる1時過ぎから見物している方が確率が上がるのだろうか……と思いまして (^^;)。
 というわけで、長津田を13時に発車するこどもの国行で恩田に向かったところ……それも生半可な思い込みだったようで、全く動きはなし! そこで13:20頃「あぁ、こりゃ駄目だ。とりあえずぐるっと様子を眺めてからバスで町田に出て帰ろうか」と思い、テクノシステムの上から眺めてみたところ……何と、手旗を持った入換要員の皆様が御登場! しかもデキ3021のパンタが上がりました! すぐに入換が始まったら大損ですので、思わず恩田駅に猛ダッシュ!! (^^;;
 ただ不思議なことに、いつもの入換とは違ってすぐに動き出す気配がない……。そこで「入場車の到着待ちでは?」と思いまして、引き続き待ち構えていたところ……姿を現したのは何と、田園都市線を離脱して8両化された8618Fでした!!



 13:32頃に恩田に到着した8618Fは、正面のスカートが外され、号車札も1~8号車に付け替えられていました。本線上を走ってきたばかりである以上、社紋にガムテープこそ貼られていない状態でしたが、どう見ても検査入場ではなくインドネシア行きが濃厚な雰囲気……(正門の奥にはトレーラーや、予備の台車・部品らしきものを乗せたトラックが複数待機していたことから、恐らく間違いないでしょう。あるいは、社紋にガムテープが貼られた8612Fの輸送用かも知れませんが、既に川崎港に発送されたのでしょうか?)。
 その後8618Fは長津田行の電車と交換し、一旦こどもの国方へ入り、ついに最後の数百mへと踏み出しました。時折停車を繰り返しながら、一歩一歩かみしめるように……。そして正門脇の留置線まで進んでパンタを畳み、東急での車生を終えました。ひとつの編成の、東急最後の走りを目撃して、まさに感無量です……。本当に長い間お疲れ様でした (T_T)。
 それにしても、東武乗り入れ車のうち最初に運用から離脱したのは8613Fでしたが、その8613Fはずっと長津田検車区の最奥部(横浜線の脇)にて放置されたままの状態が続いており、何故最近離脱したばかりの8618Fが先に恩田に送られたのか、今ひとつナゾではあります。考えられる理由としては……放置が長引いたために回送するにも整備が必要な (?) 8613Fよりも、ちょうど5000系の増備とインドネシア譲渡のタイミングに合わせてすぐに動くことが可能な8618Fに白羽の矢を立てたということなのかも知れません。
 ともあれ、今日は5117Fが入線し、5116Fも試運転を行っており、5000系が8500系の編成数を凌駕するのも時間の問題と思われる中、これからはますます、東武乗り入れ編成であるかどうか、番号が若いかどうかに一切関係なく、検査切れの編成から離脱が進んで行くことでしょう。その最後の姿、そして今後の身の振り方に引き続き注目して行きたいものです。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ken)
2008-06-25 22:53:43
こんばんは。
東急8500系といえば、昭和55年頃に車庫にずらっと並ぶ姿を見て、壮観だなぁと思った記憶があります。まだ子供の私には、地元関西の車両と違って洗練されたスタイルに憧れたものでした。
その8500系も徐々に引退ですか。。。首都圏は車両の移り変わりが本当に早いですね。
関西ではこの8500系よりもはるかに古い車両もまだまだ現役です。喜んでいいのか悲しんでいいのか。。。
何はともあれまだまだ新しい車両ですから海外譲渡、地方私鉄への転籍で活躍して欲しいですね。
返信する
Unknown (Yoshi@TJ Line)
2008-06-26 19:49:46
こんばんは、8500系の8618Fですが、東武乗り入れ編成であるにもかかわらず運用離脱してしまいました(>_<)最初に離脱したのは8613Fですが、同編成が先に8両化された後も長津田検車区構内で留置されたままになっているのに8618Fは早々と長津田車両工場に回送されてしまいました。スカートが外されていますが、東武乗り入れ編成でスカート無しの姿というのは3社直通初期の頃で終わってしまったので久しぶりに見ました(^_^)
8500系はインドネシアへの譲渡が続いていますが、長野電鉄など国内の民鉄への譲渡がまたあるのかというのも気になります。東急テクノシステムの特修場に入れば国内譲渡は確実だと思うのですが・・・。
返信する
Unknown (おっとっと)
2008-06-27 12:06:23
>kenさま
 こんにちは、コメントどうもありがとうございます!
 昭和55年頃……といえば、8500系がまだまだ新造されている途上の時代ですね……(遠い目)。しかも全車がローマ字なしの幕表示・スカートなしということで、最もシンプルさの美を極めていた頃でした……。「関西私鉄と比べて関東私鉄は総じて大量生産であり、切妻などの端折った構造が多くてつまらん」という話はよくあることですが、関東には関東の、関西には関西の良さがあるということで、8500系に感動して頂けて地元東急ファンとしてもうれしい限りです。
 8500系、少なくとも鋼体の劣化はなく、下回りも質実剛健そのものですので、まだまだ走れることは間違いないのですが……如何せん東急の子会社である東急車輌がJREと結託してあのような車両をつくってしまい、しかも何のかの言って電力消費量が大いに異なりますので、8500系の寿命も縮まってしまいました (T_T)。
 8000系列は下回りだけVVVF化して、末永くこのまま……という話もあったらしいのですが (RP誌による)、車体を刷新することによるイメージ効果を優先させたようです。しかし、東横・目黒線の5050・5080はさておき、田園都市線用の5000系は冷たく不気味な紫色の内装……。
 そんな趣味的に感心できない車両が増えるくらいなら、古き良きものを大切に使い続ける方が大事、関西私鉄万歳!……と思うのですが、関西私鉄としても車両を更新した方が良いに決まっていると考えているわけで、JRWに客を食われて屋台骨が苦しいことから置換スピードも落ちているという……。本当に複雑な事情ばかりですね (^^;
 ともあれ東急8000系列は、東急自身が車両譲渡に熱心で、譲渡を希望する側のニーズにも合う車両であることが幸いしていると思います。今年度は、既にこうして離脱した8612・8618Fに続き、あと数本離脱すると思われるのですが、ジャカルタは今年余り買わないともいわれ、果たして長電など別の地方私鉄に行くのかどうか、注目しているところです……。
返信する
Unknown (おっとっと)
2008-06-27 12:21:36
>Yoshi@TJ Lineさま
 こんにちは、コメントどうもありがとうございます!
 東武乗り入れ車といえばスカートが装備されている……という状態に最近は慣れっこになっておりましたので、一瞬スカートがない姿に「??」と思ってしまったのですが、考えてみればこれも、最後にひっそりと昔の姿を披露したということなのかも知れません……。
 さて、8500系の長野電鉄への譲渡ですが、たしか長電側は合計7編成導入すると予告していますので、そろそろまた何か新しい動きがあっても良さそうだという気がしております。ただ、現在テクノシステムの特修場内は伊豆急向け8000系5両で埋まっており、今すぐに長電向けの動きが始まる雰囲気はありません (汗)。だからこそ、8618Fはインドネシアに回されるのだろう……と予想しています。長電向けとしては、ひょっとするとテクノシステムが空になった後、8613Fや次の離脱候補・8609Fが指名されるのかも知れません (あくまで予想に過ぎず恐れ入ります)。
返信する

コメントを投稿