最新鋭 (?) トロッコつながりでもう一つ。先日、小湊鐵道沿線に出掛ける野暮用がありましたので、そのついでに時間を確保して、小湊鐵道が昨年11月から運行を始めた「里山トロッコ」を撮影してみました。上総牛久行きだけですが……(^^;)。
「里山トロッコ」は、五井で保存されている往年のSLを模したDB4ディーゼル機関車が、二軸客車のハフ101+ハテ101/102+クハ101を牽引するというもので、有り体に言えば伊予鉄「坊ちゃん列車」をもっと大型・長編成化したような列車と言えましょう。折り返し点の養老渓谷には転車台や機回し線がないため、逆行時にクハで総括制御するあたりは、本物のSLでは有り得ない嵯峨野トロッコ的発想です。
そんな「里山トロッコ」、所詮「なんちゃって」というのは容易ですが、せめて見かけだけでもなかなか粋な車両が新造されたことには拍手を送りたいと思います。そして何と言っても、最新鋭の二軸客車というのが良いです♪
というわけで、果たして実物はどんな印象なのか……と思い、ワクワクしながら待っていたところ……思いの外スピードが出ているのには腰を抜かしそうになりました (笑)。時刻からして、絶対にのんびりチンタラとやって来るはずで、連写も余裕で出来まくりだと思っていたのですが……。あるいは、キハ200の普通列車と比べれば確実に遅いものの、ファインダーの中で追いかけながら、見かけによらず意外とチョコマカと走って速い!という内心の衝撃が起こったのかも知れません (^^;
こんな感じで、撮っていてなかなか意外性もあり楽しい列車ではありますが、この列車の登場によって普通列車が間引かれたというのが唯一最大の遺憾でしょうか。折角数年前に里見での交換設備が復活し、牛久から先の区間での本数が一旦増えても、やや遅いトロッコにスジを割り振った結果、逆に里見交換復活前と比べても普通列車のスジが開いてしまった気が……。客が少ないシーズンオフなどは、トロッコ運休=大減便!ということでもあり、乗り撮り鉄にとって厳しい展開ではあります……。また、トロッコ運転日であっても、乗車は2日前までに要予約、当日券は座席に余裕がある場合に五井のみで発売ということのようです。このため、牛久・里見・養老渓谷で目の前に止まっているトロッコが空いているからといって、その場で整理券ゲット!というわけには行かないのは残念です。まぁ、あらゆるシステムが昭和で止まっており、コンピュータ発券の可能性はまず予想できませんので、仕方がないのかも知れませんが……。
ともあれ少なくとも、この二軸客車の雰囲気は結構気に入りましたので、またいずれのんびり・まったりと撮影してみたいものです。
登場早々の長期運休の原因であったロッドを外して以来、基本的に無難に走り続けているようですが、やっぱロッドが無いと今ひとつお間抜けな印象が……(^^;
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