ここ数年、残暑の中に秋風が吹き始め……という季節になるとハラハラドキドキせざるを得ないのが、民鉄各社限定鉄コレの動向です (汗)。基本的な傾向としては、まず南海が片開き扉の名車の花火を打ち上げたのち、「鉄道の日」日比谷ヲタ狂乱地獄まつりに照準を合わせて阪急阪神グループや御京阪が蠢動し、その後東武や西武が怪気炎を上げ、上大岡が京急ヲタの阿鼻叫喚に包まれて怒濤の一年が締めくくられる……という感じでしょうか。まぁ単純に「これもひとえに富技と鉄道事業者が仕掛けたヲッサンホイホイ。心頭滅却して物欲を消し去れば良いのじゃ……」と念ずれば良いだけの話かも知れませんが、一旦うっかり鉄コレという名の煩悩の園に足を踏み入れてしまったからには、とくにお気に入りの車両については何とか手に入れたい……という切なる思いを禁じ得ないのです (そーいうヲッサンの財布が狙われているわけですが。爆)。
しかし一方、何とか策を講じてお気に入りの限定鉄コレを手に入れたら手に入れたで新たな問題が……。後から後から通常品と限定品が出て来る中、たまたま多忙やら何やらが重なって鉄コレのN化作業が停滞しますと、とくにインレタを貼りたい車両、あるいは塗装がチナ・クオリティ過ぎるため塗り直したい車両に対する手入れがどうしても後回しになってしまい、気が付いてみれば「あれほど気合いを入れて購入したのに、未だN化待ち車両箱の中かよ……」という、何とも情けないやら何やらな事態が相次いでおります (滝汗)。
そんなN化待ち鉄コレの中でも、とりわけ「これはヤバいだろ……」と久しぶりに思い出したのが、09年秋の日比谷ヲタ祭りで購入した阪神5201形 (5203~) の存在です。この車両、今から53~54年前の作品であるのみならず、結局相鉄以外ではほとんど定着しなかった直角カルダン駆動であるため長続きせず、一部の平行カルダン改造車も非冷房であるため1980年代初頭には2代目5001形に機器を譲って全車廃車となってしまった……ということで、関東人である私としては見たことも乗ったこともないという体たらくです (汗)。しかし、今から13~4年前に鉄活動に復活し、京福福井→えちぜん鉄道2101形が輝いて見えるようになって以来、俄然阪神ジェットカーにも興味が湧き……ついに鉄コレもお買い上げ!となったという次第です (^^;)。
しかし……4年前に買ったブツを開けてガックリ……。塗りムラだらけでホコリの巻き込みもいっぱい……(号泣)。とりわけ、別パーツ化された貫通扉の紺色がヤケに薄いのには、嘆きを通り越して「如何にもチナ・クオリティ……」という無力感混じりの笑いしか湧きません……。そこで、これは塗り直すしかない!と思い立ち、バラしてシンナー池にドボン!と投じたまでは良かったものの、その後様々な車両がリリースされる中で超~後回しとなってしまったのでした……(滝汗)。
とはいえ、今やオープンパッケージでえち鉄2101形や琴電1053形が発売され (これらは5201形の平行カルダンバージョンである5231形のハコを流用)、限定鉄コレでも5201形平行カルダン車の下回りを流用した2代目5001形がリリースされるということで、イイ加減5201形の放置状態を解消しようと思いまして、シコシコと塗装を塗り、細かすぎる正面の車番インレタ貼りに呻吟し (GMの阪神インレタ使用)、ついに完成と相成りました……(汗)。GMの缶スプレー通りに塗ったものの、クリームは濃すぎ、紺はやや薄い……というのが難点かも知れませんが、まぁ当初の大問題であった盛大な塗りムラ&ホコリ巻き込みは解消されたので良しとします。なお、塗り直した車両を一旦全て組んだ後で、未施工車と並べたところ、正面窓のHゴムは窓パーツ側の再現ではなく車体側を塗らなければならないことに気づき、再びバラして塗り直す侘びしさを思い切り味わったのでした……(苦笑)。
今年の1月、廃車直前の2108+2109に乗ったもので、その編成 (2101B形) がこうして製品化され、阪神鉄コレと並べて眼福をほしいままに出来るようになったとは……本当に良い時代になったものです。これであとは、C国製でも他国製でも良いので、塗りムラが解消されれば……。この2101形も、正面扉まわりに塗りが甘い部分がありますし (-_-)。
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