地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ジャカルタの赤罐を撮る (1) BB304珍編成

2020-05-16 13:05:00 | インドネシアの鉄道


 新型肺炎問題により、あらゆる外国が遥か彼方の世界になり、海外鉄界はネット経由で情報を収集しながら過去の思い出に浸ることを強いられているところです。とはいえ、そんな中でもインドネシアから流れて来る話題は興味が尽きることはありません。
 周知の通り、当初は蔓延していなかったとされていたインドネシアも、やはり免れるところではなく、3月以後はKAI・KCIの運行の是非をめぐる激しい議論も巻き起こり、電車KCIは頻繁なダイヤ変更を強いられ、長距離列車は断食月明けの帰省による蔓延を阻止するために全列車運休という荒療治がとられたようですが、いややはり再開、やっぱり運休という駆け引きは絶えず、そのある種の妥協点として、「運行再開したふり」の超珍列車が出現しているようです。パクアン急行様撮影による画像を拝見して、まるでお座敷レイアウト用編成を実車化したかのような編成にはビックリ仰天……。こっそり運行するものの、基本的には依然として客を乗せない(客も寄って来ない)ことを前提に、DL+電源車+1等車1両+食堂車+3等車1両+荷物車という、客を載せる車両とそうでない車両の比率が1:2……。



 こんな珍編成に激しい写欲をそそられつつも、実際にすっ飛んで行くことは叶いません。とはいえ、そういえばこういうノリは、マンガライ工場の入換や、入出場車の回送シーンに通じるものがあるな……と思いまして、過去撮影した画像を外付けHDの中から漁ってみたところ、あった、ありました……。ジャカルタ・コタ駅で大っぴらに撮影できた09年の初訪問時、高架を下って来た列車が何と!当時既にジャカルタでは客レの牽引から退きつつあったBB304が、回送客車3両をぶら下げて来たのですが、その構成は日本製DCを客車化した超腰高ボロ通勤客車+青胴急行列車用食堂車+Argo特急列車用電源車という超!カヲスぶり……♡ しかも、箱形のカワイイ赤罐タンには、独立記念日直前にあたり国旗がはためき、悩殺されたことは言うまでもありません☆ ひたすら激写しまくって内心Vサイン! このあと駅ホームで買ったアイスティが激ウマだったことは言うまでもありません。
 
 それはさておき、インドネシア方面から伝わって来るネタな話題をもう一つ……パクアン急行様のブログでも触れられている通り、インドネシア政府内部の人事をめぐるあれやこれやのため、国有企業であるKAIの社長も含めて様々な解任劇が発生し、様々な情実で動くTidak Apa Apaな御国柄もあって、様々な事業計画の継続性をめぐる噂が立っているようです。その中には自ずと、日本からの中古車両購入計画の継続性も含まれるわけですが、いろいろとインドネシア発のツイートやネット記事なども勘案してみるにつけ、どうも事態は趣味的に結構面白くなる可能性もあるようです。とくに、親中ベッタリの国営企業大臣が更迭された結果、そのガバナンスの下で凍結されていた様々な計画が本格的に動き出すことになるとかならぬとか……。
 そんなツイートや記事の中には、日本のあんな車両やこんな車両の具体的な形式名が挙がっているほか、あっと驚くダイナミックな変化の可能性もあります。当ブログでいま具体的に形式名を記すことはとりあえず控えておきますが、いやはや本当にこれは続報が待たれる話です。そんな好循環の中で、日本とインドネシアの関係が強まることを期待します。

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