地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ジャカルタの103系@ドゥリ (2014年)

2019-08-05 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 ここ3年ほど、仕事の都合で5日以上の長い休みがなかなか取れず、ジャカルタでの鉄活動から遠ざかってしまっているのですが (泣)、2009年から16年まで毎年通っていたときは、概ね8月上旬からお盆休み冒頭にかけての頃合で、6〜8日を確保して遠征していたものでした。時季的にもちょうどジャカルタは冬で、連日概ね最高気温31〜32度程度、雨も基本的にはさほど降らない、というのが好都合でもありました (たまに異常気象の年には、雨が降り止まない日があったり、午後激しいスコールがあったりもしましたが)。
 そして今年……怪社での哀しい中間管理職業務のため休めない、ということさえなければ、 だいたいお盆前を狙って遠征しようと思わなくもなかったのでした。ところが、いつもお世話になっておりますパクアン急行様のブログによりますと、ジャカルタ首都圏の電源を担う火力発電所がブラックアウトしてしまったため、数日間は運休の可能性が大とか……。
 (5日夜補筆:既に平常運転に戻っているとのことです)



 もっとも、ジャカルタは公共交通が余りにも発展途上であるだけに、逆にこうなったときトランスジャカルタや凄まじい普及率のバイクがセーフティネットになるあたり、さずがジャカルタと思う反面、日常的には電化が進んだ都市とそうでない都市のどちらがシアワセなのだろうか、と思ってしまうのも事実です。
 何はともあれ、一刻も早い火力発電所の復旧を祈りつつも、一方では今年の8月上旬にジャカルタ遠征を組まなくて助かった……という感じです (^^;)。

 というわけで、ジャカルタで撮影した未アップ画像としまして、2014年に撮影した103系最後の雄姿(@ドゥリ)をお楽しみ下さい。
 この当時は、既にドゥリの線路市場がほぼ廃止に向かいつつも、まだ新たな代替地を得られていない一部の商売人が粘っていたものですが、基本的にタンゲラン線との分岐付近の非常に狭いスペースに集中し、その脇を103系がのそりのそりと通過していたものです。この2014年8月の遠征時、103系は超まぐれでスルポン線運用に入ることもありましたが (マジャからタナアバンまで103系で乗り通すという感動体験もしたものです)、基本的には引退を控えた編成の定番運用と化していたマンガライ=ドゥリ間のフィーダ運用に入っていました。
 そんな光景も……何もかもが懐かしい。今やドゥリ駅は橋上駅舎化されて空港特急も出入りしますし、ホームから線路に下りた客や線路市場への買い物客を完全に締め出すためのゲートも設けられているとか。
 そして、ジャカルタの103系は今や完全に過去のものとなってしまいましたが、ジャカルタでの最後の活躍ぶりすら非常にボロに見えますので、いわんや奈良線で現役のウグイスや引退を控えた桜井・和歌山線の105系も、最近は輪を掛けて古くなったように見えます。昭和はこうして終わって行くのでしょうか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿