昨年末に吹き荒れた怒濤の鉄コレの嵐の中、堂々たるマニアックな陣容で発売された第20弾の国鉄型1M電車軍団……。とりわけクモルクル、あるはクモヤ145といった、一般ピープルにはまず理解されないであろうハードコアな事業用車が含まれて、多くのヲタの脳髄が激しく揺さぶられたためでしょうか、発売から約1ヶ月でボックス売りは払底、ブラインドのバラ売りも定価で売っている書泉などで辛うじて散見されるのみとなったように認識しております。売れるペース速っ!! 同じ20m級の電車であった19弾については未だにバラ売りを見かけるというのに、私鉄と国鉄でこの違い……やはり鉄ヲタ界は圧倒的に国鉄に偏重しているのだなぁという認識を新たにせずにはいられません。まぁ個人的には私鉄と国鉄のどちらも好きですけどね (ではJRは?……^^;)。
というわけで、そんな鉄コレ20弾ではありますが、そもそも多忙が続いており、僅かな浮き時間も師走の事業者限定品のN化に使ってしまったことからして、血迷って大量購入した第20弾を一気にN化する時間的余裕などあろうはずもなかったのですが、このたび去る年末年始に竣工したクモルクル及びクモユクモニ143に続き、辰野~塩尻間で細々と活躍したクモハ123-1をN化してみました。
この車両、以前非鉄18きっぱーをやっていた20代の頃に乗ったことがありまして、余りにも長いロングシートや細かい2段窓が逆に壮観ですらあるという強烈な印象を抱いたものですが、いざ30代になって鉄活動に復帰し「このあたりを通るついでに是非撮っておこう」と思っても、その都度必ず代走の115系2連が停車していたために大いに肩透かしを食らい、結局「オレとこの車両の相性は悪かったんだな……何かクヤシイ」という中途半端な思いの中、いつの間にか消えていた(とゆーか、お別れシーズンに突入しても結局また代走でフラレるという恐怖感が脳裏を支配して、腰を上げることが出来なかった)というビミョーな存在であります (超滝汗)。とはいえ、風貌なり存在感そのものは勿論マニアック過ぎて大好きですので、鉄コレ化にあたっては是非妄想長大編成に仕立て上げ、8基のパンタをブチ上げて善知鳥峠や姨捨山を激走する……という、もし本当に実現していれば鼻血大噴出な光景を空想しまくろうではないかと思ったのでありました。鉄コレ単体が2割引で約850円、N化してM車にすると約3,800円、T車でも約1800円ということで、どう考えても金ばかりかかる愚策としか言い様がありませんが、こうしてTOMIXの「かもしか」169系と並べると、いやいやどうして、本当に有り得そうで美しく濃厚な組み合わせではないですか……(*^^*)。いやいや、169系4連にパンタ1基であるのに対し、123系4連にパンタ8基というあたりからして有り得ねー!わけですが……(笑)。
ちなみに「かもしか」は、湘南色急行「天竜」に代わってとして登場した1986年の夏、上田交通に遠征した帰りに篠ノ井から松本まで乗ったのを思い出します。18きっぷでは乗れず、さりとて夜行日帰りにつき信州ワイド周遊券を買っているわけでもなく、仕方なく片道切符と急行券を買ったのは、貧乏高校生には辛かった……。しかし、これに乗らないと、その後の中央東線における普通列車の乗り継ぎが悪かったため、仕方なく乗ろうと決断した次第。篠ノ井からの乗車のため、姥捨の大展望を望む窓側の席は空いていようはずもなく、僅かな移動のために18きっぷ約1日分の金額をすっ飛ばしてしまったのは何とも気分の悪いものでした。当時の国鉄からしてみれば、ボックスシート車ではなく新幹線0系の余剰シートを使ったデラックス車を差し向けてやったのだから有り難く思え、といったところなのでしょうが……。
とはいえその後、長野自動車道&バスとの競争を強いられる中で、長野~松本間のみ急行として料金を取るというわけにも行かなくなり、僅か2年で快速に格下げ……。その事実を時刻表で目撃して「何でオレが乗った1年半後に18きっぷだけで乗れるようになるんだよぉぉ!!最初から快速で登場してくれよぉぉぉ!!」と内心絶叫し、世の不条理の何たるかを知ってしまった高3の春……(超弩級激鬱)。嗚呼、貧乏ヲタ高校生って哀しいものですね (爆)。ま、今はそんな実に青臭い思い出を振り返りつつ、まさにその車両=169系かもしかの模型を安易にゲット出来るようになったわけですから、ここまで育ててくれた親と、今の商売に結びついた諸々の偶然に感謝、といったところでしょうか。
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