彦根駅の近江鉄道ミュージアム閉鎖や、西武新101系あらため100形の漸進的なデビューなど、少しずつ変わりゆく近江鉄道ですが、所要運用数が増えるわけでなければ、新編成が増えるのに応じて旧編成のいずれかが廃車となるのは世の習いというものです。そこで、近江鉄道随一のスター編成として君臨してきた700形「あかね号」が近いうちに廃車のはこびとなりました……。
一見すると流線型でイカしたデザインのように見えるかも知れませんが、その正面デザインはキハ28・58改造ジョイフルトレインに通じるものがあるという、何となく80~90年代の残り香を彷彿させるものがありますし、実際登場したのは1998年……。既に20年が経っていたとは。そして種車は西武401系ですから、老朽廃車の対象とならないはずがないのです。
というわけで、如何にも近江鉄道彦根工場らしい精一杯の創意工夫をこらされた、超!一点ものな編成の引退・廃車はつくづく残念ですが、まずはお疲れ様でした……と申し上げたいですね。
そこで強烈に望むのは、かくも独特の存在感を放ちまくる700形「あかね号」の鉄コレ化ですが、これまで西武401系由来の鉄コレは西武本家・三岐でリリースされつつも、何故か近江800・820形には手を付けられていませんから、700形についても先行きは暗いのでしょうか……。連結部の裾斜めカットを模型としてどう再現するのかがネックになっているのかも知れませんが、既に流電クモハ52が鉄コレ化されているわけですから、近江の元西武401系軍団についても、台枠部分の成形や動力用スペーサーを工夫すればどうにでもなるのではないか……とも思います。しかしそもそも、西武新101系あらため100・900形はホーム改良によって裾斜めカットを省略させていることからして、何故700・800形導入時点でホームをかいりょうしなかったのか……と。
否、この車両の場合、模型化の最大のネックは、正面両側の三角形小窓でしょうか?!
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