かつては西那須野から黒羽まで鉄道も運行していた栃木県宇都宮以北のバス会社・東野交通は、2016年に東武グループから離れてみちのりホールディングス傘下となりましたが、同じくみちのり傘下として栃木県内に一大路線網を築く関東自動車と昨年経営統合し、関東自動車が存続会社となった結果、東野交通は会社としては解散という運命となりました。しかしその後も、東野交通時代の営業所は、自治体の「平成の大合併」後にしばしば旧自治体の名前が地名に冠せられているのと同じく、営業所名の前に「東野」をかぶせることでそのまま存続しており、総じて会社ごとのアイデンティティの違いに配慮した経営統合であったことを匂わせています。そこで当面、赤と白(一部は東武系バスっぽい新塗装)の東野交通色もそのまま残っており(今すぐ塗り替えるわけにも行かないでしょうし)、後輪の後ろに「関東自動車」と小さく補記された状態で走っています。
そんな元・東野交通では、かつては元神奈中のブルドッグなども走っていたように記憶していますが (写真なし……)、東野交通の「本場」と呼ぶべき那須地区の場合、ここしばらくは宇都宮地区で古くなった車両の巣窟の感があったような印象があります。総じて三菱ふそう系が多く、那須岳登山でエアロスターのボロに乗る都度喜んでいたものです。それはそれでとても良い話ではありますが、ここに来て神奈中の2000年代前半のエアロスターが続々と廃車となって全国へと散りつつある中、那須地区にも急速に入りつつあるようで、先日約2年ぶりに那須岳を訪れてみると、那須塩原~黒磯駅~ロープウェイ間のメインルートで見かけた車両はことごとく元神奈中になっていました♪
個人的に、2000年代前半の銀枠窓エアロスターは非常に好きですので、神奈中からゴソッと急速に消えつつあることを誠に残念に思うものですが、お気に入りの山のひとつである那須岳のヌシとして、今後もしばらく活躍してくれることを心から喜ばしく思ったのでした☆(残念と喜びのどっちだ? ^^;) バスコレで発売されたら必ずゲットします……(笑)。