地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

JAMで中国模型迷 (上) KUNTER和諧号

2019-08-19 12:00:00 | 模型素人物欲見聞記


 中国では経済発展に伴って鉄ヲタ趣味が台頭し、鉄道模型いじりをする余裕がある中間層が生まれつつも、これまで中国の鉄模の主流を占めていたのはHOで、日本と同様必ずしも十分に広いとは言えない住環境には余り適していないのではないかという印象があります。そして、マイクロなど中国で生産するメーカーのB級品が中国の模型屋で安く売られ、日本型車両のN模型が中国の鉄ヲタの間で愛好される向きがあったと側聞しております。
 そこで、このように明確にあらわれつつある市場に向けて、中国地場メーカーが次々に現れているところですが、まずは超メジャーな客レや罐から入って行くという傾向がありました。しかし一方で、中間層が利用する列車としては、高速鉄道CRHが占める比率が急速に高まっていたのも事実です。
 このような流れに沿って、このたび新興メーカーKUNTERから、ついにCRH380AL (E2系→CRH2の発展版) が発売されることになりました!



 もっとも、ここしばらく模型いじりから遠ざかり気味であった私にとって、このことは寝耳に水。このたびようやく久しぶりに鉄模イベントに参戦……というわけでJAM会場を訪れ、当てもなくフラフラとショップ・企業系ブースを彷徨っていたところ、ポポンデッタの一角に特設ミニブースを出していたKUNTERのCRHが目に入って超びっくり仰天!!
 何だかブラブラした先頭車のカプラーや (重連対応ということでしょう) 貫通幌には一抹の不安を覚えつつも、基本的にはとても良く出来ているように見え、エンドレス線走行もなかなか快調なようです。また、日本や台湾のメーカーに準拠した模型ケースも好感が持てます。
 そこで担当者氏(配付していた名刺からして社長氏)に中国語で訊いてみたところ、このたびポポンデッタを代理店として本格的に日本に進出し、このCRH380AL・3連も今月末に1万数千円で発売開始するとのこと! また、3両だけでは短すぎるのでは?と振ってみたところ、当面は生産能力の関係もあって基本編成3連を出し、年末以後中間車セットを出したいとのことでした。
 というわけで、最近中国には行っていないので380ALにも乗ったことはないものの (汗)、これは買うしかないでしょう……! そして、あんな妄想やこんな妄想も湧き上がって来ます……。


 こんなに攻めている模型ポスター、初めて見ました (驚)。


第20回国際鉄模コンベンション (JAM) 一瞥

2019-08-18 12:00:00 | 模型素人物欲見聞記


 入口すぐの位置にイヌゲージ鉄犬様の軍団基地 (大糞核爆)。
 様々な街のモジュールがつながる中、香港の街は特に絶品!
 雑居ビルの壁にある逃亡犯条例反対掲示も最高にリアルです。
 そして、精密なHO模型の出来映えに眼福の限りを尽くしました。



 様々な団体が出展している中、やはり自作系が見応えあります。
 こちらは、東急大井町線下神明駅を再現したもの。
 嗚呼!平成、令和と移っても、心はいつでも昭和に帰りたい!
 (クレヨンしんちゃん「オトナ帝国の逆襲」みたいですね ^^;)



 坂道やケーブルカーもある昭和の街に美濃町線電車がポツン。
 単に傾斜があるだけでなく、視覚的効果が凄く圧倒されました。
 他の部分のモジュールもそれぞれが素晴らしく、
 様々な角度からじっくり激写したいと思う出展でした。



 これはもう模型の盆栽と言っても良い一品!
 超〜小型エンドレスを立山砂防軌道風車両が走り回ります♪
 そこに木組みの橋桁と別の車両と大樹を添えて……♪
 昔のヨコハマタイヤのキモいイラスト (^^;) も心憎い演出です。

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 台風一過の土曜日、天気が良ければ山登りで運動不足解消と行きたいところですが、危険な暑さで戦意喪失。どこかで涼をとりたいものです。
 そこで、実は今まで訪れたことがなかったお台場ビッグサイト開催の国際鉄道模型コンベンション(JAM)を初めて見物してみることにしました。
 ここのところ多忙で模型いじりから遠ざかっていたのですが、モチベーションを回復するには、素晴らしい作品を眺めるのが一番ですし……(と言いつつ、別にジオラマを手がけるわけではないのですが ^^;)。
 というわけで、りんかい線の駅からお台場のコンクリート鉄板焼きに耐えること数分、東京ビッグサイトの会場に到着してみますと、なかなか見応えのある出展の数々で時間があっという間に過ぎてしまいました。その中からいくつか、個人的に気に入ったものを記録にとどめておきたく存じます。もっとも、それぞれの出展はまさに玉石混淆で、それぞれのサークルの士気の高さ如何が大きく影響するようです。また、共通テーマ「東京」とあるにもかかわらず、ほとんど誰も眼中になさそうであったのには思わず苦笑しました。
 なお、企業コーナーではいくつか、驚くべき光景(相当マニアックですが)を眼にしました。その詳細はまた改めて……。

インドネシア・消えゆく1等現行塗装

2019-08-17 12:00:00 | インドネシアの鉄道


 本日8月17日は、インドネシア独立74周年の節目にあたります。インドネシアの独立にあたっては、良くも悪しくも日本が極めて大きく関わっているところですが、以来多くの波瀾万丈を経て、今日の日本とインドネシアの友好関係が成り立っていることを喜ばしく思うものです。とりわけ今年はジャカルタのMRTが開業し、ジャカルタの末期的な交通渋滞に一石を投じ大好評を博しているようです。もっとも、現政権はオラン・チナ寄りであることは否定しようもありませんが、何はともあれ、とりわけ鉄道分野で協力関係を進めて来られた方々に敬意を表したく存じます。



 そんなインドネシアのジャカルタから日々発信されるパクアン急行様のブログを拝見してマジビックリ……。ついこの間 (?) 制定されて一気に塗り変わったはずの、現在の客車塗装 (青白ストライプ+オレンジの変形ストライプ) が、ステンレス新型客車の風模様 (?) カラーリングに合わせたものに早くも変更とは……(@o@)。もっとも、それはステンレス新型客車とも連結する1等 (eksektif) 客車がメインで、3等 (ekonomi) の在来ボロ客車のみで組成される一般の中・長距離急行には波及しないのかも知れませんが、Tidak Apa Apaな朝令暮改にもほどがあるというものです (^^;)。
 というわけで、1〜2年後には「懐かしの」という範疇に入ってしまいそうな現行塗装のオール1等客車列車の画像ストックをアップしてみましょう。
 1枚目は、チルボン行の近距離ビジネス特急Argo Jatiですが、何と、この列車がちょっと格下なCirebon EkspresやTegal Bahariと統合されて、Argo Cheribonと改称されるとな……?? かつてバンドゥン行の豪華ビジネス特急Argo Gedeが、伝統の列車ながらもちょっと格下なParahyanganと統合されて、Argo Parahyanganとなったのと全く同じ変化が起ころうとしているわけですが、このオール小窓2010年編成で揃った優美な編成も過去のものとなろうとしているとは……。
 2枚目は、朝ラッシュのピークが一段落した頃に撮影地にやって来る、ジョグジャカルタ行きの伝統特急Taksakaですが、何だかんだでArgoが冠せられていないため、長らく「ややボロ」な客車が充当されて来ました。現行塗装となった2016年の段階では、かつて1990年代にArgo用として新造された世代の客車で組成されていましたが、この客車も2009年の初訪問時にはまぶしく見えたのに、2010年代になると様々な新型客車の登場ですっかりボロの仲間入り……。こんなところからも、インドネシア鉄道事情の変化の速さを見せつけられ、感慨に耽るのみです。
 何はともあれ、この塗装で揃った編成や、過渡期の混色編成を撮りたいという方は、今のうちにジャカルタにGo!……って、ネットを眺めるにつけ、ジャカルタに押しかける日本人鉄の間で客レへの関心がなかなか盛り上がらない(私が参加させて頂いているジャカルタ鉄の宴関係者を除く)のは不思議なことです。乗ってみれば、日本や台湾の客レと近似のノリを結構楽しめるはずなのですが……。逆に言えば、それほどまでに日本の鉄道はEMU・DMU中心になったということであり、僅かに残る日本の客レへの関心は、特定のブランド化した客レへの関心ということなのかも知れません。

東急3450形鉄コレ熱烈歓迎・35年前画像

2019-08-16 12:05:00 | 懐かし画像


 本日から3日間、お台場にて開催されている「国際鉄道模型コンベンション (JAM)」会場の、総合車両電車市場ブースにおいて、衝撃的な発表があったようです。何と……来年の東急事業者限定鉄コレは、スーパーヲッサンキラーの超超超大本命である3450形で攻めて来るとな……?!
 これはもう勿論、心の底からお布施させて頂く予定ですが、3450形という究極の領域に鉄コレが踏み込んでしまう以上、これはもう全50両を出して頂かなければなりますまい。日車・川車・貫通・非貫通・両運・片運・幌の有無・アンチクライマー形状の如何・幕か差しサボか、といったかたちで、ありとあらゆるバリエーションがあり、一両一両が個性の塊といっても過言ではないのですから!!



 というわけで、たまたま自宅で仕事の山をショボショボとこなしていた折も折、約35年前の中坊時代に撮影したモノクロフィルムを取り出して、当ブログ未公開画像のコマをライトボックスにかざし、iPhoneで超お手軽スキャンをしてみました。最終的に600×400ピクセルの画像を得る程度であれば、最新iPhoneでも結構イケますな……何という技術の進歩!
 しかし哀しい哉、当時は本当に貧乏中高坊で、なけなしの小遣いでフィルムを買い、ごくたまに釣掛式電車を撮っていたもので、辛うじてまともに (?) 撮れた画像のストックが尽きようとしています。しかも、個人的にはアンチクライマーが付いてゴツい日車製の方が一層お気に入りなのですが、こうしてごく稀に訪れたときに限って、川車製の車両が多数運用に入っており、雪が谷で昼寝をしている日車製の初期車を怨めしく眺めたものです……(^^;)。ゆえに、今回の画像はどちらも川車製後期の貫通バージョンですが、幌の有無・幕か差しサボか・尾灯が埋め込みかガイコツか、という違いだけでも相当個性が異なるのが一目瞭然かと存じます。
 何はともあれ、是非今後、全ての形態を鉄コレで網羅して頂き、さらには緑バージョンだけでなく紺黄バージョン・デワ3043……と、ヲッサン・ジジイマニアを唸らせて頂きたいものです。

京釜線土砂降り鉄 (13) 有蓋車貨物列車

2019-08-15 12:00:00 | 韓国の鉄道


 漢字を忘れたので歴史は思いつきで創造するしかないウリナラのムンジェインは本当に面白い人物で、ここに来てボロボロと本音を漏らしまくり、金正恩と主体思想派が喜ぶ方向に沿ってますます愚民を駆り立てています。ウリナラと日本のこれまでの関係は全て間違いであり、民族の正気を代表する北が国際制裁で封じ込められているのもまた、南北融和でウリナラが世界に輝きを放つ新時代の到来を妨げているため、何が何でも、あらゆる手を使ってウリナラ優位・南北協力の局面を造りだそうとしているわけですが、そんな余りにも無茶苦茶な変化を起こそうとすれば、国際社会の現状を大きく乱すものであることは冷静にみれば明らかです。そこで、そんなウリナラがやらかす激変に伴う軋轢の責任を、ありとあらゆる口八丁手八丁で日本に押しつけようとしているのですから、何をか言わんや。
 そこで一番迷惑を蒙っているのは、長年の日韓関係の中で安定と繁栄を享受してきた韓国の普通の人々ではないでしょうか。とはいえ、原理主義者にそう説いたところで、ますます「土着倭寇叩き・積弊精算」を叫ぶだけですので、かくしてウリナラでは文革と類似の現象が強まらざるを得ません(文革のときも、中国の圧倒的多数の人々は毛沢東に心から熱狂していたわけではなく、紅衛兵の若造の政治テロに震え上がって身の処し方に窮していたに過ぎません)。ムンジェインの如き主体思想派が今後どのような道を歩もうとするのか知ったことではありませんが、韓国人の知人をはじめ、普通の人々がどうなるか心配です。



 というわけで、ウリナラの今後がますます突風の混沌に突っ込もうとしている中、日本人が普通にのんびりと駅ホームの端で撮り鉄に興じることは、相当難しくなって行くものと考えざるを得ません。日本人がスパイをしているぞと告げ口する輩は確実に増えるでしょうし、あるいはそもそも外交上の失策によりウリナラの安全保障が極端に揺らげば、公式見解として鉄道撮影禁止という時代に戻るのかも知れません。
 韓国の鉄道は、日本風なテイストの上に米欧テイストを織り交ぜて、石焼きビビンバのようにグチャグチャにかき回したケンチャナヨな雰囲気が魅力であり、その一端は例えば、今さっきまで頻繁にKTXやKTX山川が通過した線路に、忽然とアメ罐が率いる有蓋車オンリーの編成が現れるという奇想天外ぶりからも明らかです。まぁ、在来線とKTXがどちらも標準軌であるからこそ普通に可能なわけで、在来線と新幹線が東北の一部路線を除いて分離された日本が特殊なだけかも知れませんが……。
 そんな韓国の鉄道は、果たして本当に今後、統一朝鮮鉄道の一部分となり、一面では当ブログがかねがね妄想している通りに革命的な情景を見せつつも、全体としては政治社会経済的混乱と部品不足が重なって衰退して行くのか、それともムンジェインを頭目とする主体思想派の強引な現状変更路線の企てが破綻し、本来あるべき日韓基本条約遵守の道と穏健な経済・社会を取り戻すのか……? 鉄道は国家なり、という言がありますが、とりわけ韓国・北朝鮮の鉄道はいわゆる日帝残滓のカタマリであり、日本が残したものに対してどのような態度をとるかによって大きくその姿が変わるという映し鏡でもあります。というわけで、今後しばらく撮り鉄は難しいかな、と思いつつも、引き続きその変化を生暖かく注視して行きたいと思うものです。