地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

三島界隈の電車 (3) 駿豆線3000ステンレス

2019-08-14 00:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 先日のトミーテック新製品発表では、ついに来ました、伊豆箱根駿豆線3000系ステンレス! 既にラブライブ・ラッピング編成が発売されていますので、標準色バージョンがリリースされるのは余りにも明らかでしたが、特殊ラッピングを先にして通常版を後にするやり方は、遠鉄1000系にしてもそうですが、「ちょっと如何なものか」なジラシ商売としか思えません。まぁ良いです……とにもかくにも出るのですから。これほど活発なラッシュ輸送が行われるいずっぱこのオリジナル車両が、鉄コレの長い (?) 歴史の中でリリースされて来なかったことの方がどうかしていると思いますが、これを機に、大雄山線を含めて他の車種も、と切望するばかりです。



 というわけで、昨年の3月にちょこっと野暮用で三島に出かけたついでに撮影した画像を未アップであったことに気付きました (滝汗)。
 今回発売が決定した駿豆線3505編成は、性能面では3000系そのもので、あたかも西武101系のいずっぱこバージョンとしか思えない走行音を楽しめますが (^o^)、1987年の増備ということで、車体は国鉄→JR211系を相当強く意識したものとなっています。ドシロート目には、正面と色を除けば、両者は同じ電車と思ってしまうのではないでしょうか (笑)。
 かつて、いずっぱこと言えば鋼製・塗装車だろ、と思っていた高坊の私 (当時) としては、駿豆線3000系や大雄山線5000系の増備がステンレス車に切り替わったことに「邪道」とすら思っていたのですが (^^;)、今や205系や211系ですら一部廃車されてしまった時代です。あくまで昭和末期なデザインセンスを伝える車両として、3000系ステンレスをも愛でたいと思うものです。

関西ぶらり鉄2019春 (9) 京阪3000系

2019-08-13 00:23:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 京阪中之島線が鳴り物入りで開業して以来、早いもので10年半以上が経過しましたが、地図で確認してみますと淀屋橋までは余りにも本線と寄り添っており、島そのものも非常に細く、多少の大型オフィスビルが連なる程度では駅勢圏と呼ぶべきものは生じにくいようにも思われますので、乗車率は鳴かず飛ばずの閑古鳥。当初の、3000系快速急行をはじめとした直通運転は一体何だったのか、と言いたいほどに日中は各駅停車しか来ません。
 結局、中之島線は中之島でとどまってはならず、必ず延伸して阪神及び地下鉄中央線と結ぶべきで、そのあかつきに初めて京阪〜阪神間流動や大阪港方面への流動を取り込み、阪神西大阪線と同様に大化けする可能性を得ることが出来ると言えます。本当に大化けするかどうかは蓋を開けてみなければ分かりませんが、少なくともなにわ筋線というニッチ路線ですら着工することになった以上、そこにもう一発ダメ押しで中之島線延伸を突っ込むことで、天下の台所・大阪のさらなる変化を見てみたいと思うのも人情です。



 そんな中之島線について、最近は単に本格的に計画が動き出す機運が高まっているのみならず、地下鉄中央線(第三軌条)対応車を造って乗り入れるプランが動き出しそうだというニュースが流れつつあり、一介の関東人ヲタとしても心からエールを送りたい気分です。
 ただ、その時に至って、3000系が中之島線直通の主力として返り咲く可能性は薄いというのも、歴史の皮肉なところです。周知の通り、プレミアムシートの好評ぶりにすっかり気を良くした京阪が、不連結によるサービスの穴を埋めるべく、3000系にもプレミアムシートを設けることになったわけですが、こうなれば最早淀屋橋にて10分間隔で確実にプレミアムシートに座ることが出来るという印象を打ち立てた方が良いに決まっています。とりわけ、淀屋橋で御堂筋線に連絡することによって、ミナミ界隈に泊まっている外国人観光客をスムーズかつデラックスなサービスで京都に引き込もうということでしょうから、なおさら3000系は8000系と同様淀屋橋発着に固定する方が良いと思われます。
というわけで、3000系のプレミアムシート連結を今か今かと待望しつつ (完成予想イラストを見るにつけ、実にカッコ良い☆)、中之島線直通用の次世代車両がどうなるのかを、のんびりと待つことにしたいと思います。

こどもの国線「うしでんしゃ」初撮影

2019-08-12 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 東急・こどもの国・雪印の三事業体は、こどもの国の魅力をアピールし、訪れる家族連れに楽しんでもらうため、昨年秋からY000系のうち1本を「うしでんしゃ」ラッピングとして、週末を中心に走らせています。先日、約3年ぶりに恩田を訪れた際、平日ながらもこの編成が運用に入っていましたので、逆光という厳しい条件ながらも初撮影を楽しんでみました。



 う〜む、まるで本当に牛が草を食んでいるみたいです (爆)。
 期せずして、両側草ボーボーなこどもの国線にベストチョイスなラッピングとなっているように思われます。こういう企画は結構好きです (笑)。車内もカラフルな牧場風ラッピングで気合いが入っていますし。
 そういえば、ここが牛なら、世田谷線は猫がありますな。そのうち撮りに行ってみるとしましょうか。狙うとだいたい車庫で寝ているというトホホなくじ運ですので、全く狙わず、今回のように別件のついでというのがベストかも知れません。
 あと、これでY000系のカラーリングにバリエーションが出来たということで、鉄コレまだっすかぁ〜? (こればっか ^^;)

関西ぶらり鉄2019春 (8) 泉北50007000

2019-08-11 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 南海高野線を撮影している際に最も楽しみにしていることの一つは、泉北3500系をゲットすることですが、もちろん5000・7000系といった車両も好きです。関西に居ながらにして何となく関東風なテイストなのが南海の興味深さですが、南海の車両と比べても泉北の車両は関東テイストに思えるのは本当に不思議です。
 5000系は、折角カッコ良いのにラッピングになってしまった編成が多いのが残念ですが、それだけに標準塗装編成が来れば「超マジでキタ〜!」状態です (笑)。もっとも、そういうときに限ってカブられたり、辛うじて抜けてもまだ脇に顔が残っていたり、何だかなぁ〜なことばかりです。泉北ライナーとの並びであればまぁ良いじゃないか、という声も聞こえて来そうですが。



 いっぽう7000系は、何故か5000系を撮るときと比べてカブリは少ないですね……きっと私と相性が良いのかも知れません (妄想)。サイドビューが相鉄9000系の色違いのように見えて仕方がなく (^^;)、なおさら泉北車の関東的雰囲気を盛り上げているように思われます。7000系の貫通扉は1枚・2枚の2種類がありますが、個人的には1枚扉車の方が圧倒的に好みです。理由はまぁ、幌の存在もあってゴツそうに見えるからという程度のものなのですが (笑)。
 何はともあれ、泉北5000・7000系ともに、ガレージキットではなくメジャーどころからのN模型はリリースされていましたっけ? 個人的には、そろそろこれら両形式の鉄コレ化、またはマイクロからのリリースがないものかと熱望しているのですが、鉄コレはC国の賃金上昇の著しさによる価格高騰→販売数減少という悪循環があるためでしょうか (間違っていれば大変恐縮です)、あるいは私を含め巷のコレクターが相当程度お腹いっぱい、自宅の置き場圧迫につき購買意欲減退中という状況に追い込まれているためでしょうか……最近は事業者限定品も含めてかなりリリースのペースが落ちているように思えるのが残念です。

日本の夏・中央線の夏 (上) E353系

2019-08-10 00:00:00 | JR発足後の車両


 今年もやって参りましたお盆休み連休。人によっては何と9連休とか……。私は山積した仕事を進めがてら、たまに日帰りで出かける程度ですので、余り関係ないのですが、とりあえず交通情報の類に耳を傾けて楽しみたいと思います。
 とりわけ中央線と中央道は、帰省の流れと避暑レジャーの流れが完全に重なって大変なことになりがちで、小仏トンネルや談合坂、笹子トンネルの大渋滞は最早風物詩ですが、中央線特急の大混雑の如何も見逃せないところでしょう。JREが中央線特急のE353系化をきっかけとして全車指定席化に踏みきり、座席指定にあぶれた客にも座席未指定券を発売するようになったのは、既にハイシーズンに既成事実化していた指定席車両での立席乗車を制度化するものであると解釈しております。その代わり、登山帰りの松本や甲府で、下山時間を予め決めるべくもない中、臨機応変に始発の自由席にありつくという技を使えなくなったのは大変痛いことでありますが……(座りたければ普通列車ってか ^^;)。



 いっぽう、全席指定席化されながらも、目の前に空席がある限り指定にあぶれた客の着席を認めるという、台湾では古くからお馴染みなシステムを導入したことに伴い、いろいろと摩擦が起きていると側聞します。だいたいこういう制度は、全ての客が高い民度を備え、指定を受けた客が来て声をかければ、指定がない客は異議なく直ちに立って移動するのは当然である、という発想が誰にでも受け容れられるところで初めて機能するものでしょう。しかし日本人は何だかんだで気弱で、本来自分が指定を受けた席に座っている先客に声を掛けるのは何ともモヤモヤしたものがありますし、総じて「何で自分の席に限って指定のないヤツが座っているのか。チッ」と、己のプチ不幸を呪うというおまけまで付いて来ます (苦笑)。それで先客が大人しく移動すれば一件落着ですが、「座席未指定」という文言を勝手に解釈して「指定されていないのでとりあえず何処でも座っておけば良い」と開き直る愚民客が「別にいいだろ、俺が先に来たんだから」と逆ギレしないとも限りません。こういう場合、最終的には車掌が来て退かせることになりますが、車掌とていちいちそういう作業をするのは面倒なはず。挙げ句の果てには、逆ギレが口論に転化してしまい、車内全体が気まずいムードになったりもします。
 このような手合いを中国では「覇座」と呼び、なかば社会問題になっているわけですが、最終的には「お前の切符は《無座》だ!」と叱り飛ばせば良く、それでも抵抗する愚民の中の愚民は社会管理システムに登録され、金輪際列車の切符(実名制)を購入出来なくするということも出来ます(監視社会のあらわれとして評判が悪い中国の社会管理システムですが、こういうろくでもない話がいくらでもある社会では、ふだんルールに従っている多くの人々が、そんな制裁をシステム化することを待ち望んでしまいがちなのです)。
 それに比べて、「座席未指定券」とは、何と分かりにくく、愚か者に言い訳の余地を与えてしまう表現であることでしょうか! 婉曲を好む日本の美風と言ってしまえばそれまでですが、それ以上に明確さが足りないことによる弊害が大きいように思います。ここらへんは、直截な表現でズバッと切り込む中国語に学んで、あずさ・かいじ・富士回遊の特急券にもはっきりと無座と記すべきなのであります (台湾だって、指定にあぶれた自強・キョ光・復興号の切符には無座と明記されているのです)。予約で出遅れたお前には席がない。しかしお情けで立ちんぼで乗せてやっているのだ、ということを痛いほど感じさせるためにも (笑)。

 というわけで、先日裏高尾をハイキングしたついでに撮影したE353系の画像を貼っておきます。E351系に比べれば明らかに揺れなくなったことは評価しますが、椅子が薄く、クーラーの効きも悪いように思うんですよね……。正面の「E353」デザイン文字も、何となく中二病っぽいですし。ゆえに、E353系の模型は購入しておりません (^^;)。