そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

新自由主義の破綻 その3

2008-10-14 | 消費増税

ノーベル経済学賞が発表された。ポール・グールマン氏である。従来からブッシュに批判的な彼は受賞のコメントで、今回の金融危機に明快な解答を出している。

ブ ッシュの失政によるする財務不安に起因するものであると、彼は断言した。玄人が解らない20081013ことでも、素人ならやや離れて見られる。彼の判断は正しい。

今回の金融危機は、ブッシュの失政と新自由主義の破綻から起きていることを、あまり多くの人が語らない。ブッシュは原油の価格安定をイラク侵攻の理由の一つに挙げていた。現実には、世界的な高騰を引き起こしている。

国内的には、社会的格差を増大させてしまった。このことが、深刻なサブプライムローン問題を引き起こした。内外の大きな失政が、世界経済を抑えていたアメリカ発の、金融危機を引き起こしたのではないか。

公的資金の注入で、一旦は世界的な株価の下落が落ち着いたようである。が、公的資金の注入こそ新自由主義の理念に反することである。市場が決定した株価に、政府が介入するのである。

しかし、各国政府の介入の方法は全く検討されていない。権力側が、公的基金の使い道に恣意的なものが入るのは当然である。

北海道拓殖銀行は全く見捨てられたが、やや遅れて破たんしたダイエーは救済された。金額の大小と波及的効果から検討されたことではあるが、こうなると資金力の小さな地方は弱い。

結局は地方が切り捨てられることになる。その後の地方の疲弊を見ると、日本がよい例である。公的資金は、実体経済の救済ではなく資本力のあった者が、影響力が大きいと救済されるのである。

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こりゃ親の七光りだろ

2007-06-25 | 消費増税

G8_summit02_1ドイツで行われたハイリンゲンサミットで気がついたことがある。議長国のドイツのメリケル首相は、東ドイツ出身である。 彼女は、旧ソビエトに留学経験を持つ物理学者である。

サミット直前の選挙を制して、フランス大統領になったサルコジ氏は旧東欧ハンG8_heads_02 ガリーの難民の子である。この二人とも、日本の政治土壌なら決して選出されることはなかったものと思われる。

EUの中心的メンバーであるフランスとドイツの指導者が、いわば異端の側から選出されたことに注目したい。二人とも、直接投票の接戦を制して指導者の地位を得たことも注目G8_summit_in_heiligendamm_june_8_2007_01したい。

イギリスのブレア氏は弁護士からの転身であり、後継になるブラウン氏は歴史学者であった。同じくイタリアのプロディー氏は経済学者、カナダのハーバー氏はカナダ保守党の鍛え上げである。ロシアのプーチンは言わずと知れた悪名高いKGB出身である。いずれもが、それぞれの分野で築き上げてきた地位を得た人たちである。

後の残りの二人は、日本の阿倍晋三とアメリカのブッシュ大統領である。 この二人は、父親たちの政治的財産Mm20070428013439929l0_1の上に政界にでてきた、何の苦労もないお坊っちゃまである。特に親の七光りどころか、祖父と大叔父と父親の21光で輝いている、阿倍ボンは見事なものである。阿倍ボンもブッシュも、苦労知らず世間知らずの単細胞政策が目につくのも、もっともな背景である。

この二人に、北朝鮮の金王朝とも言える世襲制の政治体制を、非難する資格がそもそもあるのだろうか。

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