そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

こりゃ平和はほど遠いわ

2006-11-04 | イスラム

The_icm_poll_ranks_the_us_president_with イギリスのガーディアン誌がユニークな世論調査をした。平和にとって危険な人物は誰かという質問である。

調査対象は、イギリス、カナダ、イスラエル、メキシコのガーディアン誌の読者であることを念頭においていただきたい。

当然のように1位はオサマビン、ラディンとアルカイダで87%で他を圧倒している。注目は、2位にアメリカ大統領Ahmadinejads_populist_views_had_won_suppブッシュが75%でつけていることである。3位の金正日の69%を抑え32421 ている。

4位には、ヒズボラの指導者ナスララ師が僅差の65%で続いている。イスラエルを調査地の1つに選んでいることがあるのだろう。次の5位にはに62%アハマディネジャド、イラン大統領となっている。

この面子を見ていると、世界に戦争が絶えない理由がわからないでもない。空恐ろしい気がする。

ブレアが入っていないのは、イギリスが調査対象地になっていることと退陣間近ということであろうか。

それにしても、ブッシュの存在は異様でもある。圧倒的な経済力と軍事力を持ち合わせていることを考慮すると、いろんな意味で評価を数段上げなくてはならいだろう。

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今やイラクがヴェトナム化

2006-10-20 | イスラム

A_womans_relative_shouts_for_help_in_yar 北朝鮮に世界の目が捕われている間に、イラクが悲惨な状態になっていKillings_continue_unchecked_despite_secuる。今月はじめには、アメリカのイラク侵略以降、イラク人の死者がが65万人を超えたとする報告が出たばかりである。車爆弾の発生も今年に なって100件を越えた。

Us_troops_inspect_the_scene_of_a_car_bom今月になってアメリカ兵の死亡者が67名を越えたとのことである。過去最悪の兵士の死亡者をアメリカは抱えて、まさに泥沼状態である。先週末には2日で15人も死亡している。アメリカ国内でも、厭戦気分が大勢を占めつつある。

Theres_no_evidence_deposed_iraqi_dictato 更に、”犯罪者”サダム、フセインの裁判が思うようにいていなし。国内の状況を背景に、フセイン自身もいたく軒高で饒舌である。宗派間の対立と、旧バース党の攻撃を受けて、誰も関わりたくないようである。

早い話が、アメリカが掲げたことが何一つ思うようにいっていない状況にある。こ れを受けて、ブッシュ自身が「今やイラクはかつてのヴェトナムと同じ状態にある」とまで発言している。

北朝鮮の核問題は、中国の支援を得てアメリカは信用回復を目論んでいるようであるが、イラクは今や、ヴェトナムかしつつある事実に変わりない。

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そりゃイラクの分轄しかないだろ

2006-10-12 | イスラム

Go_slow_on_a_federal_iraq_1 アメリカの侵略以降、イラクで死亡した人が最大で65万5千人になるという報告が出された。(イギリスGuardian紙)これは、イラク人口の40分の一になる。しかも、最近になって一日の死亡者が数十人になることが珍しくもない。宗派間の対立によるものが最も多い。内戦状態である。イラクをバラバラにしてしまったのは、アメリカである。

北部地方のクルド人たちは、フセインによる最も激しい弾圧を受けた民族である。フセイン政権の崩壊を一番享受しているところでもある。クルド民族は、トルコやイランに散る同Dividing_iraq_is_default_strategy 胞を集めて、独自に軍事力を整備しいまや独立国の感がある。

こうした現実を踏まえると、イラクを単一の国家として統治することが不可能になりつつある。イラクという国家の存続は、分轄によるしかないのではないか。シーア派とスンニー派それにクルド地方の3分轄である。アメリカが夢見た民主主義国家の02_op_rice_recipe01_4_1 建設は、画餅でしかない。

現実的な分轄とアメリカがお題目にした建前との折衷を見つけることができるのだろうか?ここまでこぎ着けたアメリカの傀儡政権がどこまで容認できるのか?石油利権がこれに絡んで更に複雑になる。これらの全ての責任はアメリカにある。

その間にも、イラクの人々の命は毎日喪われている。

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そりゃアメリカの自己矛盾だろ

2006-10-02 | イスラム

_ 中東を火薬庫にしたのは、100年前のヨーロッパであり、半世紀前のアメリカである。一つには大量の石油が埋蔵されていたことであり、半世紀前にアメリカがイスラエルの国家建設を国連に承認させたことに始まる。

宗教対立以前に文化の対立がある。ヒズボラの指導者ナスララは、この点を強く主張して支持を得ている。決して力では抑えることができない、文化の対立があることを、アメリカは認識するべきである。

アメリカを追従する日本は、石油開発に大きな投資を行っているイランを経済封鎖できるCoffee_with_the_enemy のだろうか?ロシアや中国の大国が、二の足を踏んでいるのはアメリカへの消耗作戦のよう見も思える。30%も石油を依存している日本が、イランを経済制裁できるわけがない。イランは、アメリカが仇敵のイラクとアフガニスタンの力を殺いでくれた今が、自己主張できる千載一遇の時と認識している。

経済発展の著しいインドの核開発には協力的でありながら、イランには悪の枢軸と非難し、テロ国家と断じて交渉の窓口すら設けようとしていない。その違いはインドは民主国家だからだそうであるが、イランも選挙で選ばれた大統領であり、パレスチナ暫定政府も同様である。

02_op_rice_recipe01_4 アメリカは、大量破壊兵器のないことが判明してからは、イラクに民主国家を設立するのだと主張しているが、現状を見ると茶番でしかない。イランやパレスチナそれにレバノンすら交渉の窓口を閉ざして、自らジレンマに落ちいっている。

ライスはどんなレシピを用意しているのか中東は覚めた目で見ている。アメリカは中東での自己矛盾に、何処の辺りに落とし所を設けるつもりだろうか?

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そりゃヨーロッパ人の常套手段だろ

2006-09-25 | イスラム

Go_slow_on_a_federal_iraq 私たちは学校で西洋史を習いましたが、今これらを見直してみると、ヨーロッパから見た一方的な歴史感を教えられていたような気がします。例えば、十字軍は聖地を奪回する、正義の戦いをするためのように教えられました。しかし、アラブ側から見るとヨーロッパ人が侵略してきたことになります。

この十字軍の侵略から、アラブを守った英雄サラディンについて、私たちの習った西洋史では教えてはくれませんでした。朝鮮にも同じことが言えます。豊臣秀吉や加藤清正は侵略者に他ならないはずです。朝鮮を守った英雄李舜臣についても、教科書は教えてはくれませんでした。

その後、欧州列国はこの地を直線で仕切って様々な国を作り上げました。もともとアラブとは、世界を意味します。遊牧民族に国境線を引いて英国や仏蘭西が利権を競ったのです。第1次世界大戦の後にそれがほぼ現在に近いものが作られました。イスラエルを除いて。その後の中東の不幸は、ここに膨大な石油があったことに加えて、イスラエルが建国されたことによる、宗教対立がさらに激化したことです。

今また、ゲルマン人がアラブをばらばらにしています。イラク人の根っこにあった宗派対Pleas_for_peacemaking_fall_on_deaf_ears_2立 を、アメリカが呼び起こしたのです。7~8月にかけて亡くなったイラク人は6,599名にもなっています。イラクに民主主義を定着させるとした、ブッシュの思惑はアメリカの孤立化の中いまやどこにも存在しないように見える。

利権を武力で奪い取ろうとするヨーロッパ人の考え方は、南米の原住民を殺戮し、ネイティブアメリカ(インディアン)を駆逐し、アボリジニを追い払った昔と何も変わるものでない。因みに、膨大な土地を得たヨーロッパ人たちによって、これらの国々が世界の農産物価格を支配している。

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テロと戦争の違いは

2006-09-12 | イスラム

Four_us_allies_in_deep_trouble_1 ブッシュアメリカ大統領は、9.11以降の戦いを「これは戦争である」と大見得を切って、時には明確な規定もないままテロと表現し、時にはこれは戦争であるとしてその後の派兵や殺戮の言い訳に使い分けている。テロと戦争に違いはどこにあるのだろう。

戦争とは国と国の戦いであるが、ヴェトナムでは宣戦布告すらなかった。しかし、国家のかかわりが鮮明であったために、兵士の扱いが曲がりなりにも国際法を傍らに置いていた。戦う人間が兵士であれば、捕捉されると捕虜として人権を認められ、終戦まで収容されるのである。

ところが、テロとなるとこれは国内法で扱われることになる。それぞれの国に用意した、国Iraq_will_be_the_hot_issue_in_polls_1家に対する反逆罪などが適用される。国によっては、人権すら認められない犯罪者として時には、拷問が待ち受けている。アフガニスタンのタリバンがガンタナモで拷問を受けたり、チェチェン人が拷問を受ける理由を国家は持ちたいのである。

国家は戦いとして「戦争」をするほうが都合がよく、国内を統治したり敵を捕らえる方策として「テロ」が便利なのである。

戦争には終戦があるが、テロとの戦いには終結がない。なぜならテロの規定がなく、為政者はいつまでも何処かにテロリストがいるかも知れない国家の方が、統治には便利だからである。

イギリスの例を挙げるまでもなく、アルカイダは組織ではなく思想である。あるいは宗教である。これを武力などで抑えることができるわけなどないことを、今世界は知るべきである。

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羅臼港

春誓い羅臼港