ネット上で、「どの国にも負けない世界最強の軍隊より、どの国とも仲良くする国の方が強いんでない」という言葉を見つけた。小学生の男の子の言葉だそうだ。
アメリカと中国の貿易総額が6905億ドルになり過去最高額を更新中である。米中双方がこれを廃棄できるはずがなく、アメリカは追いあげてきた中国に関税で応じながらこれを受け入れているというのが上のグラフである。
一昨年のコロナ騒ぎで、防疫は滞ったと言っても体制は変わらないどころか、昨年は過去最高額となっている。それでもコロナな騒ぎはいい経験で、たった8%程度減少したが、今では以前に増す貿易額を残すことになった。
アメリカの対中国貿易赤字額は、年々増加にあるが時折加えられる制裁にも拘らず、しっかり右肩上がりである。日本も同様の経験をしているが、属国の哀れさである。良いように制裁が加えられた。ジャパンパッシングであるが、プラザ合意で円高が恣意的に作られて、日本農業の衰退が一層加速される。
米戦略軍司令官が議会に、「中国のICBM発射台の数は米国の数を凌駕するまでになっている」と報告している。口先では威勢の良いこと言ってはいるが、大国は軍拡はするであろうが、戦争などする気がない。
属国や小国にいざこざを任せるだけである。何処にも負けない軍隊は実質存在しない。論理的に不可能である。逆にどの国とも仲良くすることは可能である。
近代戦争に勝者はいない。大人たちは、戦争は人を殺す愚かな行為だと気が付かねばならない。戦争は大国が儲ける手段で、小国は利用されているに過ぎない。