そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

米中対立の猿芝居、世界を巻き込む戦争は小国に間断なくやらせる

2023-02-11 | 平和

ネット上で、「どの国にも負けない世界最強の軍隊より、どの国とも仲良くする国の方が強いんでない」という言葉を見つけた。小学生の男の子の言葉だそうだ。
アメリカと中国の貿易総額が6905億ドルになり過去最高額を更新中である。米中双方がこれを廃棄できるはずがなく、アメリカは追いあげてきた中国に関税で応じながらこれを受け入れているというのが上のグラフである。
一昨年のコロナ騒ぎで、防疫は滞ったと言っても体制は変わらないどころか、昨年は過去最高額となっている。それでもコロナな騒ぎはいい経験で、たった8%程度減少したが、今では以前に増す貿易額を残すことになった。
アメリカの対中国貿易赤字額は、年々増加にあるが時折加えられる制裁にも拘らず、しっかり右肩上がりである。日本も同様の経験をしているが、属国の哀れさである。良いように制裁が加えられた。ジャパンパッシングであるが、プラザ合意で円高が恣意的に作られて、日本農業の衰退が一層加速される。
米戦略軍司令官が議会に、「中国のICBM発射台の数は米国の数を凌駕するまでになっている」と報告している。口先では威勢の良いこと言ってはいるが、大国は軍拡はするであろうが、戦争などする気がない。
属国や小国にいざこざを任せるだけである。何処にも負けない軍隊は実質存在しない。論理的に不可能である。逆にどの国とも仲良くすることは可能である。
近代戦争に勝者はいない。大人たちは、戦争は人を殺す愚かな行為だと気が付かねばならない。戦争は大国が儲ける手段で、小国は利用されているに過ぎない。

嘘を出鱈目で粉飾した自分達富裕層のための岸田の資本主義

2022-06-11 | 平和
岸田文雄首相が立ち上げた新しい本主義は、命名に現代の資本主義が明らかに行き詰っていることを意識したものである。
資本主義が未だに生き残っていいるのは、民主主義という仮面制度をとりいれ、社会主義のもつ福祉体制などの導入を装うことで生き延びてきた。都合よく社会主義国が、権力に一極集中で権力者が死亡しなければ交代すらできない硬直化した体制を作り上げ崩壊した。
しかし資本主義の本質、絶え間ない成長は手放すことがなかった。手放さなかった。成長のエネルギーは欲望である。しかし無限の成長などありえない。地球はもちろん有限である。このことを経済学ではなく、地質学あるいは環境から説得力ある説明をしたのが、マルクスが指摘していたとベストセラーにもなった書で解説したのが斎藤幸平氏である。
岸田は当初口にしていた、分配が成長を抑制することを知らされたのである。
経済成長は奈落へ導く甘言である。民主主義はそれを留めることができない。

民主主義は目先の甘い話、成長を好む人類の要望に応えるように、ポピュリズム化してゆく。虚偽のデーターで粉飾したアベノミクスは論外であるが、当初はそれを否定するかに見えた岸田文雄も結局は、嘘を出鱈目で粉飾された経済対策を打ち出した。資産倍増計画であるが、資産が倍増されるのは投資可能な富裕層に限られる。多くの国民には投資する余裕すらない。更に博打と同じように、資産投資は儲かるのが保障されるわけではない。儲かるようにするには、現行政権の後ろ盾が欠かすことができない。
簡便な言い方をすれば、投資に余力のある非値は自民党を支持せよということである。
人類の最も誤った思い込みに愛国心がある。人間の存在を否定してまで、人間の尊厳さえまで否定して、時に愛国主義は権力者に粉飾されて歓喜の声で国民が迎える。ヒトラーがアーリア民族の優位性を掲げたように、日本帝国主義が皇国史観を元に世界に戦争を挑んだように、そして今プーチンがロシア民族の偉大性を掲げて同胞と言って憚らない国家を侵略する。
更には中国が漢民族が世界の中心であるとする中華思想を掲げて国民を鼓舞する。同様のことが、ウクライナ侵略を足場に日本でも台頭している。
現代社会を崩壊に導く資本主義の成長思想と愛国主義。現在その双方が同時進行する恐るべき時代なのである。

「仇に報いるに恩を以ってす」を終戦時中国人に示された瀬戸内寂聴

2021-11-13 | 平和

瀬戸内晴美が亡くなった。若い頃はいけすかない女で結構な嫌われものであった。長年不倫関係にあった井上光晴に振られてから得度し仏門に入り、寂聴と改名してすっかり変わった。自我を押さえているのか、丸くなって良い婆様になった。見事な変身であるが、寂聴さんは99歳で亡くなった。
終戦を上海で迎えている。相当な仕打ちを覚悟したが、中国の人に守られるように国に帰れたことが大きい。
中国の人に、『仇に報いるに恩を以ってす』と、中国語で書かれた色紙を渡されたという。この後も彼女のご乱行は暫し続くが、得度後は平和の大切さと人の命の大切さを説いた。
「仇に報いるに恩を以ってす」であるが、恨みを晴らすような事はするべきではないといことであるが、これは晩年の彼女の講話の根幹をなしている思われる。死刑と戦争反対は絶え間なく発信している。
女性であることや、我儘放題に生きた若い頃の経験が説得力を持っている。男女関係の講話に人気があったように思える。
戦争を知らない世代が圧倒的になり、寂聴さんは憲法九条の大切さ、平和の大切さを説いて晩年は、安倍晋三批判、安保法批判を続けていた。「美しい憲法を汚した安倍政権は世界の恥」とまで非難している。
天命を全うした寂聴さんのご冥福を祈る。

立法事実がなく実質基地拡大法案といえる「土地利用規制法案」

2021-06-09 | 平和

自民党の法案提出には、過去から学んだことを生かし極めて狡猾である。よく言われるのが、小さくんで大きく育てるということである。土地利用規制法案がどうやらそうなりそうである。
自衛隊の基地や原発など安全保障上重要な施設周辺の土地利用を規制する法案、いわゆる「土地利用規制法案」(重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査及び利用の規制等に関する法律案 )が、可決されようとしている。衆議院を通過し参議院で審議中である。
各自治体や地方から、中国など外資の土地利用や買収が問題になっているが、ほとんどが水源の売買など、自然環境に類するものなのである。
自衛隊基地や重要施設周辺の土地利用の規制に関しては、そもそも問題は起きてはいない。小此木国家公安委員長も「それについてはありません」と明言している。「自治体からの相談事などはないです」とまで発言している。
つまり、この法案は原発や自衛隊や米軍基地等の周辺の土地を外国資本が取得してその機能を阻害すること等の防止を目的とするとされているが、これまで、そのような土地取得等により重要施設の機能が阻害された事実がないことは政府も認めており、そもそも立法事実の存在について疑問がある法案である。
足で車のハンドルを操作する人間がいるからと、法律で禁じるようなものである。確かに危険ではあるがそのような事例はこれまだない。あったとしても既存の法律で十分対応できる。足で操作する可能性があるからと特定の人物を、政権の意向で判断して逮捕するというものである。いつの間にか法案が大きく育つのである。
目的は危険運転などではなく、軍事基地を自由に拡大して反対運動を抑え込むためのものといえる。立法事実がないまま突っ走るのは、鹿児島南方から沖縄を含む石垣島までの西南諸島に建設しているミサイル基地や、米軍基地の拡充のためとみられても仕方があるまい。
このコロナ禍の中、オリンピック開催強行の騒ぎの中、一見
小此木国家公安委員長は、「安全保障の確保のため規制が必要だ」と述べ「土地の所有者や関係者への調査は最小限度とし、国民の権利や自由が不当に侵害されることはないと」説明しました。法案が生まれて間もなく、小さい間は委員長の言う通りにするであろうが、豹変するのは目に見えている。
この法案は自衛隊の基地や原子力発電所といった重要施設の周辺などを「注視区域」や「特別注視区域」に指定して、利用を規制するもので「特別注視区域」では、土地や建物の売買の際に事前に氏名や国籍の届け出などを義務づけている。主に沖縄周辺の西南基地の拡大をして中国を刺激する法案といえる。
私の住む北海道東の果てに日本最大の矢臼別基地があるが、基地のど真ん中にかつて農業を営んでいた人たちの土地があるが、この法案が通過すると簡単に収容することができるようになる。現地の矢臼別平和委員会は大きな危機感を抱いている。土地収用に限定した、現代版治安維持法といえる。

例えば宜野湾市のど真ん中にある普天間基地に、同法が適用になれば市街地ほぼ全域が対象となる。


ペシャワール会の中村哲さんの追悼ビデオ鑑賞会を行った

2020-02-04 | 平和

別海九条の会で、NHKで2年前に放映された追悼中村哲さん「武器より命の水を」(56分)の鑑賞会を行った。私は12年ほど前からペシャワール会の会員である。悪天候にも拘わらず大勢の方が鑑賞に来てくれた。
鑑賞後ほぼ全員の意見を聞いたが、最も驚いたのはペシャワール会がどのような活動を行っているのかを知らなかった方が多かったことである。比較的平和の意識の高い方々の集まりであるが、それを知ってもらったのが大きい。
「本物の支援がなにであるかを知った」「地球規模の異常災害なども、基本は家族でないか」
「高校教師として、子供たちにも見せたいと思った」「いつも思うのであるが、なんで戦争が起きるのかと不思議でたまらん」「欲の塊が起こすのでないか。一泊100万円のホテルが設されている」「中村さんの名前は知っていたが中身はがよく知らなかった」
「空には人を殺すためのヘリコプター、下にはシャツ一枚の私たちが命のための水を引き耕す。という言葉であった」「医師として活動していればそれだけで十分だったはずなのに、頭が下がる」「私たちはどうすれば幸せになるかを考えさせられた」「同じキリスト者として学ぶことが多かった」「中村さんの行動は身近な人たち伝えている」
参加者の多くが饒舌にななったことてもうれしかった。会員の人達に何らかの思いを植え付けたのではないかと思う。


「戦争で取り戻す」発言の裏にあるもの

2019-05-15 | 平和

戦争しなけれが、北方領土は取り返せない」と思っている若者は少なくはないだろう。今回のビザなし交流で、酒癖の悪い若い代議士が述べた言葉を、内心肯定する若者は少なくないだろう。とりわけ日本会議の会員なら当然と思っていることだろう。維新の会の除名宣言の中でも、「国会議員としてあるまじき発言」とのべて、内容の否定もでは及んではいない。発言の影響に恐れをなしたのである。
この若者の発言は、戦争体験がないというだけではなく、戦争をゲーム感覚でとらえている。戦争とは人殺しで、人権や私財などの存在も認めるものでもない。相手国に対してはない。自国民に対しても国家は人権も自由も認めない。それが戦争である。
ゲーム感覚というのは、勝つことしか考えていないからである。負けないためには相応の軍事力を持たなければならない。相手国も同じである。
軍議力による、「抑止力」とは幻影でしかない。本ブログにも幾度も同類の発言(コメント)が寄せられる。その都度十分な反論はできてはいないが、戦争で取り戻す、自国の存在をことさら際立たせようとする、”愛国者”たちの強い思いが寄せられる。
何時もそうであるが、政治家の発言は”失言”などではない。ほとんどは本音に他ならない。政治家としての立場を天秤にかけて、失言扱いにするだけである。本音を漏らすのが多いのが、麻生太郎である。この男の場合は、言い換えたり話を捻じ曲げたりと、失言扱いにして逃れることも少ない。

「戦争が終わって僕らは生まれた」という歌があるが、今や「冷戦が終わって、僕らは生まれた」という時代である。戦争を実体験しない世代が増えることは喜ばしくもあるが、ほとんどゲーム感覚で正義を振り回し愛国心を鼓舞する。勇ましい姿が国粋主義者たちの憧れなのであろう。
相手国を”敵”と断定しせん滅する対象とするのであるが、その”敵”も同じことを思っている。「国民に人権や主権があるのがおかしい」と、自民党改憲派の議員は平気で口走る。昭和一桁時代に酷似した思想の人物が徘徊する時代になった。なべて若者でありょとも恐ろしい。

未亡人製造機オスプレイが首都圏に配備される

2018-08-22 | 平和

オスプレイが沖縄、佐賀に続いて首都圏・東京に配備されることが決められた。アメリカからの通告である。
「本年4月3日、在日米軍は、今年の夏頃に5機のCV-22オスプレイを横田飛行場へ配備する予定である旨発表を行いましたが、今般、在日米軍から、5機のCV-22オスプレイを本年10月1日に横田飛行場に配備する旨の連絡がありましたので、お知らせいたします。」とのことである。防衛省の発表である。
アメリカの発表ではない。アメリカは発表する義務はない。防衛省は抑止力が高まったと付けくわえている。
本ブログでは何度も、オスプレイに危険性を指摘している。未亡人製造機と言われるオスプレイは、離着陸時にかかる負荷が構造的にも能力的にも解決されていない。多分相当パイロットの技術的な能力を必要とするものであろう。少なくとも北朝鮮のミサイルなどより余程危険であることに疑う余地などない。それが普天間どころではない、住宅密集地域に配備されるのである。

オスプレイの事故の特徴の一つは、人命にかかわるものが多いという事である。一見それほどでもない事故のように見えるが、人身事故(A級事故とは死亡事故である)が多い。輸送機として大量の隊員を運ぶためであるかもしれないが、そのことは輸送機として用いる資格がないという事である。大量の人を運べるからと災害地に行っては見たが、図体がでかく風圧も大きく使い物にもなっていない。
それより大きなことは、日米地位協定である。事故を起こしても何の責任も負わなくて済む。アメリカは欠陥機であっても、事故が起きても検証する必要もなく責任も取る必要もないのである。これではいつまでたっても、危険機でも事件人物でもお構いなしに、理由など説明することなく配備し、思いやってくれる日本を蹂躙することができるのである。

天皇の言葉は憲法を強く意識したものである

2018-08-15 | 平和

平成最後の、つまり現天皇として最後になる終戦記念の日の今日、政府主催の「全国戦没者追悼式」が日本武道館で開かれ、天皇は言葉を述べられた。
戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」という言葉を新たに足し、「全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」とつないだ。静かに反戦の意思を述べ、憲法を意識した内容と言える。
謙虚に歴史と向き合い」と安倍晋三は述べた。この男が謙虚に向かい合った、森友加計問題は、見事にかわされ時間稼ぎの真っ黒の壺の中にな言ったままである。その一方で、靖国神社には玉ぐしを奉納している。
今年も、安倍晋三は「不戦の誓い」も「加害者としての反省や謝罪」などまったくなく、言葉だけの「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」と述べる言葉が空しい。防衛費(安倍にとっては軍事費)はどんどん増やす。イージス・アショアなる無用の長物に金を使うばかりか、周辺国への刺激にもなる。
日本が右傾化はもちろんのこと、確実に軍国化へと向かっていることは、誰の目にも明らかである。辺野古基地の新設や宮古島へのミサイル配備や奄美大島などに、自衛隊の増強をやる政策は、歴史に謙虚に向かい合うなど行為ではない。嘘を平気で言う安倍晋三の姿は見飽きてはいるが、場所が場所だけに飽きれたものである。
人口減少や高齢化が進行する時であるからこそ、平和憲法を持つ日本は非軍事による外交をするべきなのである。
皇室という特殊な立場から多感な時期に戦争を体験し、忘れられないとする沖縄慰霊の日、広島原爆投下の日、長崎原爆投下の日、終戦記念の日を強く意識する天皇は平和憲法を今年ほど強く意識したものはない、最後の言葉と言える。


14歳の少女に詩が素晴らしい<平和を創造する努力を厭わないこと>

2018-06-24 | 平和
中学三年生の14歳の少女の詩が素晴らしい。下の動画は、7分30秒の相良倫子さんん慰霊の日の詩の朗読です。しっかりと前を見据え一言一言を、しっかりとした口調で少女の精いっぱいの力強い声が心を打つ。自分の言葉を述べるときには、これがまともな姿である。
安倍晋三が、官僚のペーパーに目を落して読むのと大きな違いである。晋三君もこうありたいものである。
https://www.youtube.com/watch?v=cNVS7ctD1G
見れなかった人に全文を乗せる。「平和を創造する努力を厭わないこと」が胸に突き刺さる。

私は、生きている。/マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、/心地よい湿気を孕(はら)んだ風を全身に受け、/草の匂いを鼻孔に感じ、/遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。
私は今、生きている。
私の生きるこの島は、/何と美しい島だろう。/青く輝く海、/岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、/山羊の嘶き、/小川のせせらぎ、/畑に続く小道、/萌え出づる山の緑、/優しい三線の響き、/照りつける太陽の光。
私はなんと美しい島に、/生まれ育ったのだろう。
ありったけの私の感覚器で、感受性で、/島を感じる。心がじわりと熱くなる。
私はこの瞬間を、生きている。
この瞬間の素晴らしさが/この瞬間の愛おしさが/今と言う安らぎとなり/私の中に広がりゆく。
たまらなく込み上げるこの気持ちを/どう表現しよう。/大切な今よ/かけがえのない今よ
私の生きる、この今よ。
七十三年前、/私の愛する島が、死の島と化したあの日。/小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった。/優しく響く三線は、爆撃の轟(とどろき)に消えた。/青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった。/草の匂いは死臭で濁り、/光り輝いていた海の水面は、/戦艦で埋め尽くされた。/火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声、/燃えつくされた民家、火薬の匂い。/着弾に揺れる大地。血に染まった海。/魑魅魍魎の如く、姿を変えた人々。/阿鼻叫喚の壮絶な戦の記憶。
みんな、生きていたのだ。/私と何も変わらない、/懸命に生きる命だったのだ。/彼らの人生を、それぞれの未来を。/疑うことなく、思い描いていたんだ。/家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。/仕事があった。生きがいがあった。/日々の小さな幸せを喜んだ。手をとり合って生きてきた、私と同じ、人間だった。/それなのに。/壊されて、奪われた。/生きた時代が違う。ただ、それだけで。/無辜の命を。あたり前に生きていた、あの日々を。
摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。/悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。/私は手を強く握り、誓う。/奪われた命に想いを馳せて、/心から、誓う。
私が生きている限り、/こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。/もう二度と過去を未来にしないこと。/全ての人間が、国境を越え、人種を越え、宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。/生きる事、命を大切にできることを、/誰からも侵されない世界を創ること。/平和を創造する努力を、厭わないことを。
あなたも、感じるだろう。/この島の美しさを。/あなたも、知っているだろう。/この島の悲しみを。/そして、あなたも、/私と同じこの瞬間(とき)を/一緒に生きているのだ。
今を一緒に、生きているのだ。
だから、きっとわかるはずなんだ。/戦争の無意味さを。本当の平和を。/頭じゃなくて、その心で。/戦力という愚かな力を持つことで、/得られる平和など、本当は無いことを。/平和とは、あたり前に生きること。/その命を精一杯輝かせて生きることだということを。
私は、今を生きている。/みんなと一緒に。/そして、これからも生きていく。/一日一日を大切に。/平和を想って。平和を祈って。/なぜなら、未来は、/この瞬間の延長線上にあるからだ。/つまり、未来は、今なんだ。
大好きな、私の島。/誇り高き、みんなの島。/そして、この島に生きる、すべての命。/私と共に今を生きる、私の友。私の家族。
これからも、共に生きてゆこう。/この青に囲まれた美しい故郷から。/真の平和を発進しよう。/一人一人が立ち上がって、/みんなで未来を歩んでいこう。
摩文仁の丘の風に吹かれ、/私の命が鳴っている。/過去と現在、未来の共鳴。/鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。/命よ響け。生きゆく未来に。/私は今を、生きていく。


朝鮮半島の和平の動きで武器を購入しなくて済むので、安倍晋三以外の世界は歓迎しているのだ

2018-06-23 | 平和

米朝首脳会談後の情勢変化、和平への動きにもかかわらず、安倍内閣は地上配備型迎撃システム(イージス・アショア)の導入を進めるというのである。老若男女の民間に頭を抱えさすミサイルの避難訓練はお金がかかっていないのでやめるというのである。こうした防衛整備は、半島の動きに逆行するだけでなく、敵視政策として刺激を与えることになる。時にロシアや中国とは、これまでの外交姿勢が問われることになる。
安倍晋三は昨年12月19日海上自衛隊の護衛艦に搭載する従来のシステムに加え、地上に配備する「イージス・アショア」を二基導入する方針を閣議決定した。秋田県と山口県にある陸上自衛隊の演習場に配備、日本全域をカバーするというというのである。
導入理由は北朝鮮による核・ミサイル開発による恐怖であった。北朝鮮が重大な脅威になっているというのが、導入の理由であった。安倍晋三は、「国難」という言葉で総選挙までやったが、少なくとも現在はこれを理由に、一基1000億円と言われるイージス・アショアを導入する理由はなくなった。
情勢は大きく変化しているのに、菅義偉官房長官は「北朝鮮の脅威は、緩和されたが存在する」と述べている。担当の小野寺五典防衛相は秋田、山口両県を説明に訪れ、「脅威は変わってない」と述べている。
つまり、武器の購入理由が北朝鮮の脅威などではなく、ましてやでっち上げられた国難などでなく、アメリカの貿易赤字の緩和のためであるという事を自ら語っているに過ぎない。それを説明するには、日本がアメリカから武器を購入するシステム、FMS(対外有償軍事援助)のなにかを知るだけで十分である。
1、契約価格、納期は見積もりであり、米政府はこれらに拘束されない。2、代金は前払い。3、米政府は自国の国益により一方的に契約解除できるというものである。つまり代金はアメリカの提示通りで前払いで、アメリカが気に食わなければ、いつでも解除できるというおのである。
オスプレイが80億円イスラエルに提示されているが、日本は200億円で購入するなど、この武器取引は、不平等であるのは見の通りであるが、アメリカの貿易赤字解消の一つとして存在しているのである。
朝鮮半島を巡る和平への動きに逆らっていることがもう一つある。辺野古の新基地建設である。今日は沖縄で戦闘の終わった日である。辺野古建設も中止するべきである。それが出来ない、やらないのは、軍事産業の振興を進める安倍晋三の思いの一つであるからである。

こいつらノーベル賞欲しくて外交やってるのか

2018-05-03 | 平和

トランプが米朝会談の前の支持者の集会で、「ノーベル賞、ノーベル賞」とコールされ、上機嫌で見たことのない笑顔で照れていた。トランプは本気でノーベル賞が欲しいのだ。アメリカ共和党が推薦状をノーベル賞委員会に提出した。中間選挙に向けったパフォーマンスであるが、ブラックジョークも良いところだ。第一米朝会談すらまだ開かれていないし、どうなるかもわかっていない。
今起きていることは、北朝鮮の金正恩が中朝首脳会談と朝鮮南北会談の結果を受けて、朝鮮半島の非核化へ動き出しているに過ぎない。経済制裁の結果ではない。仮に、安倍晋三やトランプが盛んに言う経済制裁の結果なら、ノーベル平和賞の精神に反するし、受賞対象にそぐわない。
トランプは、地球温暖化には無関心であったり、移民を平気で詰り排斥する。世界平和など見向きもしない。トランプにとっては何がなくても、アメリカファースト実際はアメリカオンリーの外交を続けている。
国内的にはいまだ半数の幹部官僚が空席のままだし、選挙期間中のロシアエージェントの接触疑惑は真っ黒けである。ポルノ女優に提訴されているが、どうも暴力と金で封じたようである。
シリアへの空爆を二度も行っているが、それこそトランプの口にするフェイクニュースを根拠にしていることが、否定されていない。ウクライナの介入も、兵器販売のためである。
ましてや国連決議を何度にもわたって無視して、核実験と数多くのミサイル発射を繰り返し、国民の生活に無関心であった、金正恩までもが対象になるなら、平和賞の精神と真逆の行為を対象にすることになる。金正恩は核実験やミサイルを飛ばしながらも、国内的には自由経済を導入し、経済成長は順調なのである。核とミサイルが一定の政治成果が得られたことを背景に、周辺各国に経済支援をお願いすることであろう。それもこれも金体制の維持が前提だろう。
金正恩がノーベル平和賞の対象になるなら、トランプ以上にブラックである。2000年の金大中と金正日との南北会談では、韓国の金大中だけがノーベル平和賞を受賞している。北はこれに反応せず黙したままである。今回仮に対象になっても、金正恩は受賞はしないであろう。個人崇拝の最高位の人物が上から何らかの物を渡されるのを嫌うはずである。
過去幾度となく疑問視された人物へのノーベル平和賞がある。佐藤栄作が非核三原則で受賞したのはお笑いであるが、オバマは反核を演説しただけで受賞している。武器を手にする人たちを平和賞の対象にするべきではない。トランプはいかにも馬鹿げた話でである。

21世紀は平和の世紀にどうしてならないのか

2018-02-17 | 平和
単純に、極めて単純に、幼いころから、21世紀は平和の世紀になると信じていた。20世紀が戦争の世紀であったことを教訓にし、21世紀は科学が人々の幸福に貢献し、互いを慈しみあう、そんな社会を人間は築くと信じていた。
それを私の頭に叩き込んだのは、手塚治虫と湯川秀樹である。鉄腕アトムの”アトム”とは、アトミック即ち原子力に由来している。手塚治虫も、原子力の平和利用を信じていた。吉本隆明すら原子力に妄想を抱いていた。
手塚治虫が設定したアトムの誕生から15年も経ったが、一向に平和になるどころか、人々は国家や宗教や経済を盾に互いを威嚇し合い、けん制する。武力が新たな武力を生むことになるのを、国益や宗教的教示を理由に武力を増強する。
情報が極端に増えてその拡散速度が高まった以外、20世紀を戦争の世紀にした人類の愚かな行為は何ら教訓化されず、また同じ道を歩み始める。
科学は驚異的な進歩を遂げているが、戦に貢献する。科学は人々の欲望に利用されるようになったのである。
同郷の日本初のノーベル賞受賞者湯川秀樹は、平和憲法を心から歓迎した。自らも関わっていた原子力爆弾を冷戦の核兵器開発競争に貢献していることを、科学者として悔やみ、晩年は科学者仲間で反原子力の活動をしている。科学は平和の側に置かなければ、意味がない。
20世紀の戦争の教訓から、国家間の戦争は殆ど影を潜め、宣戦布告をする戦争はなくなった。しかし、地域間紛争や宗教戦争は絶え間なく発生している。
21世紀は、局地紛争とテロの際限ない戦争が絶えることがない。アメリカは世界の軍事力の半部を持つと言われているが、中国が空軍では上回ったいわれている。海軍と地上軍が間もなく追いつくと言われる。遅れてきた中国に軍縮の考えなどない。
科学は発展したが、その有効利用は権力者の欲望の傍らに置かれたままである。21世紀はテロと紛争の世紀のままでいるのだろうか。

朝鮮通信使に学ぶ平和の手法、話し合い文化交流こそが平和への道

2018-01-22 | 平和

NHKBSの、「平和の使節”世界記憶”に 朝鮮通信使登録への道」を見た。安倍晋三はNHKに慰安婦問題は報道しないように圧力をかけている。杉原千畝の千畝(ちうね)も読めない無学な男は、朝鮮の他のことについては良く解っていない。NHKもこうした報道、ドキュメント番組は何とか頑張っている。時には安倍晋三の無学はありがたい。目が届かないのである。
番組は日韓(韓日)共同学術会議が根気よく何度も開催され、討論の重要内容に説いては丁寧に日韓の学者の主張の違いを追っていた。特に韓国王が江戸幕府に送った親書が、朝貢と過去日本側に利用されていたことが取り上げられ、登録に難色を示した。韓国側にその本物が残っていなかったが、写しをつけることで登録にすることで合意した。
また対馬を治めていた宗義智について、朝鮮通信使への道を開いた人物とする日本の評価に対して、豊臣秀吉の朝鮮侵略に手を貸した人物という韓国側の見解が根強く登録から外すことになった。
こうした両国の共通点を確認する作業を重ねて、共同学術会議は2016年3月にユネスコに登録を申請した。昨年2018年10月31日に「世界記憶」に登録されることになった。登録に関わったのは日韓の学者のほか、釜山と対馬を中心とする地方である。中央政府を動かす力が地方から生まれることの証明にもなった。ユネスコ認定後には観光として、青少年の教育の場として特に韓国側での動きが活発になっている。
朝鮮通信使は室町時代からあるが、ユネスコ遺産に登録されたのは江戸時代の、1607年から1811年までの12回の朝鮮通信使である。「韓日の平和構築(Peace Bluiding)と文化交流(Culture Exchenges)の歴史」と学術交流会は評価した。1回の通信使はおよそ3000名の大使節団である。この大きさが文化交流にに大いに貢献したのである。200年間全く戦火を交えることなく、平和の中で文化交流を重ねた関係は極めてまれなことである。20世紀は戦争の世紀であった。21世紀は人権を取り戻す世紀である。話し合いによって平和を回復する手法を、朝鮮通信使の学ぶべきである。私たちの先陣はそれを成し遂げてきた。西郷隆盛に始まる隣国を見下し、その後の韓国併合を日本は、負の資産として再度認識する必要がるというものである。安倍晋三には無理であるとしても。

恥ずかしくてノーベル平和賞受賞団体にも会えない安倍晋三

2018-01-15 | 平和

ノーベル平和賞を受賞した非政府組織「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長は、一昨日長崎市の爆心地公園を訪れ献花した。原爆資料館で被爆の爪痕を示す写真や品々を見学し、「核兵器が人類にもたらす惨禍を改めて思い知らせてくれる。長崎を最後の被爆地にしなければならない」と語った。
ところで、昨年の核兵器禁止条約批准を拒否している、唯一の被爆国の日本の政府であるが、昨年から、来日に合わせて会見を2度申し入れていたが、外務省から拒否されていることが解った。菅官房長官は日程が合わなかっとかまるで唐突の申し込みの印象の説明をしているが、嘘である。恥ずかしくて会うことができないのである。安倍晋三に羞恥心が残っていればの話である。
被爆者たちに、「あなたはどこの国の総理ですか」といわれ、言葉もなくすごすご引き下がった安倍晋三である。
カズオイシグロ氏の文学賞受賞に官邸は喜んだ。早速コメントを出している。ところが、ICANの平和賞受賞にはだんまりを決め込んだ。都合が悪いことには死んだふりする。本来ならカズオイシグロ氏は、文化勲章の対象いなるはずである。それを死んだふりするのも、ICANをどうするか問われるのを嫌ったからに他ならない。
ICANの活動こそ、日本の被爆者が懸命に取り組んだ結果である。本来なら日本は大歓迎するべきであるが、安倍晋三にはそんな度量はない。
フィン事務局長はその後広島も訪れた。被爆者にとっては、待ちに待った核兵器禁止条約を足蹴にした、安倍晋三にとってアメリカ追従しかないのである。核の傘とか日米安保条約の元とかという事など、理念と関係ないのである。小渕恵三はアメリカの妨害を振り切って、地雷禁止条約を締結した。核兵器はそれ以上の無差別殺人兵器である。これを禁止することもアメリカの顔色を見る体たらくである。被爆国の日本が、核兵器の使用を容認する愚かな国家として日本は妻で安倍晋三を首相の場を与えておくのだろう。原発再稼働が、核保有国としての隠然とした姿を実質的に示しているからに他ならないからである。

”異次元”の圧力を北朝鮮にかけても何も変わらない、無条件対話こそするべきである

2017-12-19 | 平和

国連が北朝鮮について動いている。米朝の対立の緊張がさらに高まる中で、フェルトマン国連事務局長が今月5日から9日まで平壌を訪問している。北朝鮮は戦争回避の重要性に同意する一方、「現時点ではいかなる約束もしなかった」と述べた。ただ、フェルトマン氏の「方向を転換し、対話する準備ができているとのサインを送るべきだ」との説得に対して、北朝鮮側は「注意深く耳を傾け、精査し、質問や反論をした」という。 北朝鮮の弱者の姿勢の威嚇を外さなかったということであろう。金正恩とも話し合いが持てなかった。外相とは会談できたきょうであるが、結局北朝鮮から姿勢を崩すこはなかった。
また日本には、グレーテス事務総長が対話がを模索する形で14日来日している。ところがまずは報道がほとんどされることがない。安倍晋三と国連のグテーレス事務総長と会談している。安倍晋三は記者発表で「朝鮮半島の非核化に向けた意味ある対話でなければならないとの認識を共有した」と述べ、北朝鮮との対話を否定した。圧力によって政策が変わることを強調し、対話を否定している。安倍晋三にとって、北朝鮮危機はなくてはならないものである。うかうか対話などしてもらっては困る。これを一番忠実にま守っているのが、トランプである。閣内から条件なしの対話案が出ても即座に否定している。日本の報道も政権に忠実のこれらの報道を抑えている。
しかし、仮に北朝鮮が折れた場合でも対話することにはなるのである。それすら否定しているのは、現政権の崩壊を目指しているとしか思えない。それは現実的には訪れないだろうから、結局は危機を煽る事しか、安倍晋三もドナルドトランプもないのである。日米の軍事産業の株価は上昇するばかりである。
更に韓国康京和外相が訪問したが、これも話し合いを前提に大統領になった文大統領に、慰安婦問題もあり冷たい対応である。首脳会談や冬季五輪などの懸案事項が数多くあって、北朝鮮問題の進展は期待できるようなものではない。
安倍晋三にとって、北朝鮮との対話する気などさらさらなく、国連の目指す平和解決などどこにも存在しない。国家間の紛争は大きな国が折れなければ絶対に解決できない。アメリカは日韓と揃って、北朝鮮を威嚇し経済制裁を繰り返すしか策がない。おかげで、木造の古い船で漁に出る人たちが、ボロボロ日本にたどり着く哀れな様を見せている。
先日国連では北朝鮮の人権問題、国民の困窮による問題が真剣に行われたが、それっきりである。本来ならば、国民救済が先行されるべきであるが、日米韓の制裁こそが問われるべきである。
巨大なアメリカの核をもってしても、北朝鮮の核開発を抑止することができない。武力制圧の無力、経済制裁がさらなる暴力、さらなる不幸を生むことを私たちは学ぶべきなのである。


羅臼港

春誓い羅臼港