そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

深刻な状況であるプラスチックごみの汚染をどこまで対処できるかである

2024-11-30 | 環境保護と循環

この20年余りでプラスチックごみは、およそ2.5倍に増えている。(下図)
その一方、リサイクルされたのは僅か9%程度で、20%以上は廃棄されるだけで2200万トンが海や陸など放置され、800万トンは海に流れ込んでいるとおもわれる。各国の報告が建前報告の傾向が強く、実際はこれ以上深刻であると思われる。
海に流れ出たプラスチックは、分解されマイクロプラスチックからより小さなナノロプラスチックにまで小さくなり、海洋生物の体内に取り込まれ細胞レベルまで侵入していることがわかってきている。ナノロプラスチックは行方不明にもなっていて、その存在は不明である。実際は海洋には、800万トン以上放出されている可能性もある。生態系をはじめ、人の健康への影響も懸念されている。

我々医療や診療の現場では、投薬や検査に関してはいつの間にか一回捨て(ディスポーザル)製品ばかりになっている。診療が終わると、ゴミの山になってしまう。一般製品でも、中毒事件などもあり感染に厳しくなった世情を背景に、既成の食料品はすべて袋詰めになっている。先進国でのプラスチックの規制は、構造的な問題を抱え相当困難である。処理とリサイクルに徹底した対策をする外ないと思われる。
パリ条約を離脱するというトランプが次期アメリカ大統領になることが決まってっから、アメリカの出方がここでも影を落としている。
世界各国が法的拘束力のある、世界共通の措置を条約に盛り込めるかが大きな問題であるが、最終日を迎えても合意点が得られていない。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石丸伸二の善戦に無関心だっ... | トップ |   
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mobilis-in-mobili)
2024-12-02 13:02:43
タラ号を応援しましょう‼️
もう何年も前からマイクロプラスチックによる海洋汚染を調査する活動を続けています。
https://blog.goo.ne.jp/mobilis-in-mobili/e/5ce3047df54fe76c0c3c43bae394ac37
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

環境保護と循環」カテゴリの最新記事