世界で唯一軍隊を持っていない国家コスタリカでは、国会議員の再選を禁止している。現職は立候補すらできないのである。権力の集中と腐敗を防ぐためである。
コスタリカの軌跡という映画を、九条の会で上映したことがある。一般の人には大変好評であった。コスタリカは日本に倣って、戦後間もなく大変な議論や大国アメリカの圧力の元、論争を繰り返し、軍隊を放棄した。警察官だって拳銃を所有していない。原発の排除は勿論のこと、全ての電力を再生可能エネルギーにするとのことである。後数年で達成しそうである。産業は農業と観光を主体とする。
見倣われた本家の日本は、軍隊は持つし、攻撃能力は高めるし、国会議員は言いだけ腐敗するし、半世紀以上議員はするし恥ずかしい限りである。
国政選挙であるが、選挙区などなく、完全比例代表制となっている。国の規模や環境などもそれほどの変化はないので、この方が解り易い。
日本はたった有権者の30%程度の得票で国政を握ることができ、しかも少数意見や野党の意見など取り上げることなどない。ほとんど独裁国家になっている。
ところで選挙に”コスタリカ方式”という名で、落選議員を救済する制度を小選挙区に切り替えた時に導入している。「これは議員が入れ替わる」という言葉尻だけを聞いた、アホの森喜朗が名付けたもので、コスタリカとは縁もゆかりもない関係ない、非民主的な奇策である。
日本では議員の席を世襲というヤクザ方式を、特に自民党は導入している。跡目相続と言って良いが、国会議員の席は家業として継がれている。上記のバカ息子どもはいずれ、家督の議員席を引き継ぐことになるのだろうが、彼らは何よりも出世が速い。そしてほとんどが嫡子で男である。
日本の国会議員は先ず人数が多く給与が高すぎる。人口は無視し環境を考慮してせいぜい7から9ブロックに分割し、議員定数をせいぜい200人の一院制にして、再選を禁止し給与を上限1500万円程度にすれば、国会議員の質も向上するだろう。
彼らは自らの首を絞め、甘い汁を放棄することなど絶対にやらないだろう。