そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

公式見解に従う日本の報道、政権寄りの見解しか持てない

2023-03-05 | 報道
福島原発が爆発した。明らかに噴煙が上がっているのにもかかわらず、報道は何時まで経っても「爆発しているように見える」という表現に留めていた。
福島原発は地震の翌日、ほぼ24時間後に1号基が、三日後に3号基が爆発していたが、いつまで経っても爆発という言葉は使わなかった。
放射線量がどんどん上がっているのに、人体に影響はないレベルを繰り返し、相当な期間「爆発」という言葉を使わなかった。

最近では住宅が全焼しても、明らかに行方が解らない一人住まいの住人であるにも関わらず、報道は公式発表まで待つ。事件が起きて誰もが死んでいると思っていても、救急車で運ばれた先などの医師の判断を待つが、それまでは心肺停止の状態と表現している。
安倍晋三が銃殺された時でも、明らかに心臓が止まって出血すらしていないのに、6時間先の夫人の到着を待つまで、心肺停止を報道し続けていた。
ロシアのウクライナ侵略が始まると一斉に、キエフをキーウに、かっての首都ハリコフをハリキューに原発事故を起こチェルノブイリも何とかと変えて放送している。戦争でウクライナ読みに、突如変えるのも違和感がある。政府見解に従う日本の報道である。しか見一斉に。

安倍政権時代、武器を「防衛製部品」と呼び名を変えた。1発5億円のトマホークも防衛装備品なのだろうか?少なくともNHKは政府発表の呼び名に変えている。武器という言葉が報道から消える?武器も兵器もないのに、以前よりも巨大なミサイルを持ち、巡行距離が3000キロを超える、防衛装備品で日本は覆われることになる。
兵器を知らない世代、人を殺すための道具を防衛装備品という言葉で、安易に容認する世代ばかりになる日が来るだろう。

どう見ても日本の報道は、公式見解に弱い。外国のメディアはどうして日本御報道は、政権寄りになのばかりなのかと首をかしげる。先日亡くなった、沖縄返還密約を暴露した西川太吉は、毎日新聞から解雇されている。
イギリスの記者たちは、政府が出した紅茶すら口にしないという。日本ではメディアのトップが、高級料亭や寿司店で権力者に振舞われている。政権の番犬どころか、室内犬になって愛玩動物になっている。日本の報道は、政権の広報でしかない。
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