そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

イスラエルへのイランの報復が始まるのか

2024-08-06 | 中東

イラン国内で国賓待遇の要人をゲストハウスで暗殺されては、ハメネイは心中穏やかではないだろう。「報復は義務だ」と就任したばかりの、穏健と言いわれるペゼシキアン大統領を鼓舞する。
2020年11月にも、テヘラン近郊で核科学者のモフセン・ファクリザデ氏が暗殺された。ファクリザデ氏はイランの核開発のトップの人物で、核開発や誘導ミサイルの開発を行っていた中心人物である。 
ファクリザデ の殺害はアメリカが関与していたとされる。イランの国合意を8カ国でようやくたどり着いて、イランも危険な核開発を止めて、経済活動へ大きくシフトができたはずであるが、これをトランプが蹴飛ばした。イランはアメリカを信義のない国と罵って、核合意はおジャンになっている。トランプは核合意ではなく研究者を殺害することで、核開発を阻止しようとしたのでないかという、お笑いのような話さえあるが、いずれもイスラエルは大喜びである。
昨年5月に、イランの革命防衛隊のハッサン・サイアド・ホダイ大佐がテヘラン市内の自宅前で、オートバイ2台に分乗した人物から銃弾5発を受けて射殺された。イランは報復として、五月雨的にミサイル攻撃をやっただけで終わっている。
いずれの場合も、イスラエルの幼児行動に対してイランの大人の対応ともいえる。今回はハマスはほとんど使えずフーシ派には力量がなく、ヒズボラ組織を使うことになるであろう。
ハマスは、ガザの指導者ヤヒヤ・シンワールを、テヘランで暗殺されたイスマイル・ハニヤの後任として、新しい政治責任者に指名した。このことは和平協議には応じない姿勢を示したことを意味する。
しかし、イランは中東諸国外相会議を開催を呼びかけている。気候に主眼を置いた対応になるのではないか。ネタニアフは戦闘を続けなければならない理由があるが、逆にいそれを利用する手もある。イランやレバノンの厭戦気分も高い。外交攻守にシフトするならネタニアフの居場所がなくなろいつこともなる。

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