そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

国際法も国際機関も大国の横暴を止めることが出来ない

2024-01-29 | 中東

南アフリカが提起した訴訟で、国際司法裁判所(ICJ)は先日(26日)、イスラエルにジェノサイドの防止を命じた。ただ、南アフリカが求めていた軍事作戦停止の要請にまで言及しなかった。
イスラエルは、「ジェノサイドをしているのはハマスだ」反論している。どういう感覚なのだろう。
ICJはイスラエルは軍事作戦による死と破壊を抑制し、ジェノサイドを扇動する行為を防止・処罰して、人道支援が確実に行き渡るようにするため「全ての措置」を講じる必要があるとの判断を示したが、軍事行動の停止を命じなかった。
南アフリカは、イスラエルがジェノサイド国際法に違反していると主張し、イスラエルにガザ地区での戦闘停止を命じるよう求めていたがそれは叶わなかったということになる。 訴訟の棄却を求めていたイスラエルにとって、今回の判断は打撃となるが、戦闘の停止まで命じられなかった。ICJのドノヒュー裁判長は、「ガザ地区の人道状況は破滅的であり、当裁判所が終局判決を下す前に一層悪化する深刻なリスクがある」との認識を示したにもかかわらずである。
ICJは、ロシアにウクライナ侵攻の即時停止を命じたが、それから2年近く経過した今もロシアの戦争は続いている。イスラエル首相府はで「国際司法裁判所も悪の枢軸も、そのほかの誰も我々を止めることはできない」と表明している。
国連やICJ、それに国際法は何のために存在するのだろう。大国のエゴだけが大手を振ってい歩き、何も誰も咎めるものがない。

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2022年3月16日のICJ暫定命令 (宗純)
2024-02-10 15:11:22
>ICJは、ロシアにウクライナ侵攻の即時停止を命じたが、それから2年近く経過した今もロシアの戦争は続いている<

2022年3月16日のICJ暫定命令の1が、ロシア軍に対する即時撤退だが、
これには続きがあり、
暫定命令の2には、ロシア軍とウクライナ軍双方の即時停戦。そもそも停戦交渉が成立しないままの撤兵は誰が考えても非常に危険です

「ICJ暫定命令は、守られていない」のは残念ながら歴史的事実だが、2022年3月16日のICJ暫定命令は、絶大な威力を発揮して、トルコのエルドアン大統領の仲介でロシアとウクライナの直接交渉でイスタンブール和平合意が成立。3月末には首都キエフ近郊のロシア軍全軍が撤収して、あとはゼレンスキーとプーチンとか調印して終わる予定で、戦争終結の寸前だったのである。
現在の、牛の涎のように今もだらだた続いている、不真面目で腹立たしい「生かさぬように。殺さぬように」のウクライナ戦争は、本来ならたった1カ月で簡単に終結していた。その流れをぶち壊したのがイギリスのボリス・ジョンソン首相のキエフ電撃訪問とブチャ大虐殺の不気味でグロテスクなプロパガンダ。

止まらないガザ殺戮ホロコースト生還者の訴え
2024年02月01日 | 軍事、外交
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