そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

戦争は殺人行為であることを確認して、敵基地攻撃が自衛などではないことを確認せよ

2022-11-28 | 平和憲法

日曜のNHKの討論番組をなんとなく見た。自民・公明・維新は安倍晋三の置き土産「敵基地攻撃能力」を強調するだろうとは思っていたが、立憲・国民民主党までが防衛費の増高を口にする姿を見て愕然とした。唯一共産党の若い山添氏が反論したが、なんとも心もとない。
番組は増やす防衛費の財源確保の話ばかりで、NHKの司会者が増税を前提にしている以上、各党はそれに従うことばかりで、うんざりしてチャンネルを変えた。
敵基地攻撃能力は基地の認定一つとっても恣意的であり、解釈でどうにでもなる。平然と攻撃論を展開すること自体が憲法違反である。
敵国への攻撃は殺人行為である。危険なのは、近代の戦争は全てが、”自衛”行為として行われている。相手が悪い、挑発した、攻めてきたとお互いが主張する。双方が相手が悪いとか先に手を出したとは、表現としてあり得ない矛盾すするものである。
日本にとって北朝鮮を例にとれば、北朝鮮は米韓合同軍事訓練が我が国を挑発すると間断なく主張している。米韓はこれを無視し、北朝鮮は対抗としてミサイルを発射する。私は意味がないと思うが、世界最貧国の精いっぱいの抵抗であろう。
日本の戦争おたくはこの挑発に乗り、世界情勢が変わったと軍事大国を目指す。世界情勢が変わったのであれば、変えないように動くか。変わる原因となるものを除去するように働きかけるべきである。
それが外交であるが、この方が余程困難で複雑な複次方程式が求められる。軍事対抗は一次方程式で終わり簡便であるが、根本的な解決にはならない。
戦争は人殺しであり人権への挑戦行為である。人としての悪行を選択することは、相手国が強く反応する。停滞関係は一層深まるだけである。
日本国憲法はそうしたことを、日本軍国主義が行ったことへの反省から生まれた、戦場で無為の死を遂げた先人の遺産である。
日本国憲法の先進性は下の表を見ればわかる。例えば男女平等(9)は日本国憲法成立時には僅か35%の国しかうたっていないし、信教の自由(1)でも81%であるがそれらはすべて日本国憲法はうたっていて、先進性が解る。
日本が昨日ワールドカップで敗北したコスタリカは、日本国憲法の前文と9条を見倣い、軍隊を廃止し教育に医療に投資し、環境立国として世界で最も幸福な国となっている。
軍事力で日本の安全保障を語ってはならない。それは殺人行為であるばかりか、環境破壊であり国民が幸福になる権利を奪う行為であるからである。


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