半藤一利さんが亡くなられて一年が過ぎた。半藤さんが亡くなられてからの世界は、ロシアのウクライナ侵略で一変している。こんなみっともない世界を半藤さんに見せたくはなかったが、この11カ月の激変を半藤さんならどう思うであろうか。過去から学ぶところがないプーチンの悪行である。武力で国家が服従する時代は終わった。混乱と殺戮を招くだけである。
ロシアの武力侵略はともかくとして、ここぞとばかり異常な速さで反応した日本政府の、憲法を逸脱し民主主義の手続きさえ無視する姿勢を、昭和初期に重ねて見ることが出来る。
防衛予算の倍増は国債の乱発になるにしても、増税によって埋めるにしても、それはバニシングポイントへ向かう暴走でしかない。高橋是清のように軍事予算の抑制をすれば、226のように暗殺されかねない、そんな時代を迎えているかに見える。統一教会の協力で議席を得た萩生田政調会長は、「いつの時代のこと言ってるんだ」と、全く歴史認識すらない。
政権が独断で決定したことをカバンに入れてて西側世界に行脚する。アメリカが大賛成してくれたと胸を張る岸田である。大量の御用済みの兵器を買ってもらうアメリカが、反対などするわけがない。岸田にバイデンが抱き着き喜びを表すにも当然である。
半藤さんは40年史観を提唱されてる。明治維新から40年で、日清日露戦争を足場に日本は立ち上がり、その40年後に敗戦を迎える。その40年後にバブルを迎えるが、その40年後は2025年ころで衰退の底を迎えることになる。
まさしくその時期を目前にして、国債乱発か大増税をやろうというのである。姥捨て山に向かう、爺婆に100キロの荷物を載せようするのでる。岸田文雄は国の姿を見ていない。
防衛予算の倍増に反対する。