そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

軍拡競争の時代に逆戻りの防衛予算

2016-09-09 | 集団的自衛権
安倍晋三が二度目の首相になってから、防衛予算は右肩上がりを続け減額することはない。来年度の概算要求は5兆1685億円である。かつてはGDP比1%の上限枠があって、自民党政権と言えども憲法を背景に節度ある予算組であったが、2013年の安倍政権が決めた新たな防衛大綱からその枠が外された。
来年度概算要求は、新型3000トン級潜水艦(1隻、760億円)、F35戦闘機(6機946億円)、悪名高い垂直離着陸輸送機オスプレイ(4機393億円)など巨額の兵器の購入を盛り込んでいる。朝鮮の核・ミサイル開発に対応し、ミサイル防衛関連経費1872億円も計上している。潜水艦は、中国の海洋進出活発化に伴い、周辺海空域や島しょ防衛の強化を目的としたものということである。

安倍政権にとっては都合がいいことに、北朝鮮が今年に入ってミサイルらしきものも含めて20回も飛ばしているし、2回も核実験をしている。極めて横暴な国家であるが、彼らにはそれなりの理由がある。韓国とアメリカの合同訓練を中止せよと言って、駄々っ子のようにミサイルを飛ばすのである。合同訓練を中止するか規模縮小すればいいのに、全く無視しているのは挑発と思われても仕方がなかろう。金正恩に核やミサイルの口実を与え続けて、国連決議も経済制裁もないだろう。
日本の軍事産業にとってはまたとない儲け話を作ってくれる、北朝鮮はありがたい存在である。北朝鮮は無謀な独裁軍事国家であり、個人崇拝による恐怖政治をやる戦前の日本に酷似はしている。しかしながら、この国は侵略国家などではない。
核もミサイルもしんりゃくもくてk委ではない。そんな実力もないし理由もない。北朝鮮は暴発国家であるが侵略国家ではないと以前に書いたが、アメリカや日本(安倍政権であるが)は挑発し続け、中国はアメリカに逆らう都合の良いカードになっている。国連の制裁決議は全く機能していないし、経済制裁を決めてはみても裏で中国が何をやっているか分からない。
結果として、周辺の軍事産業は格好のビジネスチャンスが訪れたということになる。安保法案は可決されたし、武器輸出もほとんど自由にできるようになった。そうした危機を作り出すことで、防衛予算は軍拡時代に逆戻りし、拡大の一途をたどるのである。

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2 コメント

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Unknown (きなこ)
2016-09-13 03:54:07
「稲田某はアホでござる」と以前書かれていましたが、その時は「そう?」と思っていましたが、
テレビや動画を観る機会が増えるにつれ、「その通りですね」と思うようになりました。
ですので、上のような写真は、愚、げんなり、暗澹とします( ̄_ ̄|||)
防衛相だった頃の小池さんは知りませんが、小池さんとは、全然、違うでしょうね。稲田さんは先日の池上彰さんの番組=女性政治家特集でも相手にされていなかった、さもさもありなん。
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Unknown (とろ)
2016-09-11 09:40:47
軍事費拡大の理由は中国でしょ。
アメさんが引き気味だから、自国で自衛のためにはある程度金使わないといけませんしね。
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