ベンチャーズのオリジナルフォー(ボブ・ボーグル、ノーキー・エドワーズ、メル・テイラー、ドン・ウィルソン )の最後の一人ボブ・ボーグルが1月22日に88歳で亡くなった。結成が1959年とされているから63年目になる。
インスツルメンタルバンドであるから、人が代わりながら伝統を引き継ぎ今も演奏活動を続けている。
時あたかも池田内閣が国民の所得を伸ばし、戦後教育を受けた世代が大人になり始めたころである。学校ではエレキは不良のやることと強いお達しがあったが、若者たちは怯まずテケテケテケとやっていた。聞いているだけで解放された気分になったものである。
ベンチャーズは単純で一本気な曲が多く、特にその曲調が日本の明るい歌謡曲に似たところがあり、日本には早くから受け入れれた。ベンチャーズが長年演奏できたのは、日本のフアンの支えが大きい。「二人の銀座」(和泉雅子&山内賢)や、「北国の青い空」(奥村チヨ)、「京都慕情」渚ゆう子)、「雨の御堂筋」(欧陽菲菲)など、ベンチャーズ歌謡と言われる歌謡曲が、すんなりと日本にいついて、全く知らない若者も少なくない。日本公演は4000回に迫るということでもわかるように、いかに日本人に愛されたかがわかる。
ベンチャーズサウンドが当時の若者たちに開放感を与えた。何しろ、権威のない指導者、教え込まない指導者の音楽は心地よかった。
時あたかもビートルズが世界を席巻していた。格下に見られていたベンチャーズは日本では意気軒昂であった。
最後のベンチャーズ結成さやがなくなり、ひと時代が終わった感がある。
https://www.youtube.com/watch?v=8BHvcGfBh5g
それにしびれた日本の高校生の青春活劇が大林宣彦監督の『青春デンデケデケデケ』として世に出ています。
私とは時代が違うので当時の雰囲気はわかりませんが、こんな感じだったのでしょうか。