日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

ドラマ「皇妃エリザベート」を観終わる。

2024-12-10 07:48:57 | 映画・テレビドラマ・音楽
せっかく加入契約しているのだし、、、という、いい加減な思いから、久しぶりにドラマを視聴。
1シーズンが6話で、2シーズンで終わった。トータル12話。
19世紀前半から半ばにかけてのオーストラリア・ハンガリー帝国の王室を描いている。あのヨーロッパで広い領土を持って栄華を誇ったハプスブルグ家です。
15歳でエリザヘートは皇妃となります。夫はフランツ・ヨーゼフ1世。遠くまで領有してはいるけれど、その境界あたりで反乱の兆しがあることが耳に入って、その対策に頭を悩ます皇帝陛下。ニコライ統治下のロシア、ナポレオン3世の統治下のフランス。領地であるハンガリーでも反抗の芽が吹きだしそうです。ボンバルディアでも反乱勢力が勢いを増してきて緊急の対策が、、、、。と19世紀半ばのヨーロッパの地政学はこうだったのかと再認識。ボンバルディアの中心都市はミラノ。当時の北部イタリアはハプスブルグ家の統治下にあったのです。イタリアの統一は日本の明治維新の直前頃ですから、日本が幕末から明治へと大変革のさなかは、イタリアでも動産のさなかだったのです。シチリアにも反ハプスブルクの勢力が勢いを増しているのをくい止めたくてエリザベートのまだ初潮にもなっていない妹を皇妃として送る。まさしく政略結婚。政争の具です。ドラマはそこまで。
幼くして縁組を決めたり、嫁がせたりをして和睦を図り、反乱の芽を摘む、というやり方は洋の東西は違えど、どこにでもあるパターンなんだとつくづく思いました。
あえてドラマでは断ってなかったけれど、宮殿はシェーンブルン宮殿なのでしょうか。王侯貴族の衣装は豪華絢爛です。配下で使えている人たちも、貴族身分だったり、それぞれ格式ばったグレードの高そうな制服着用でした。いわゆる庶民とは別の階層なのでしょう。
ちょっと思ったのです。先日のポーランド旅で宮殿の見学をした時のこと。各部屋の隅にある暖炉。立派です。その暖炉の1メートルほど離れたところに、壁紙も連続していて目立たぬように四角い切り抜き口があるのです。暖炉の薪などの追加の作業をするために裏側に通路がこしらえてあるのだと。暖炉の薪の管理をする人が宮殿の中を歩いて客人の目に入らないように、とのシステムらしいです。
権力があること、財宝が見事なことを来訪者を威圧するかの如く示すのが宮殿なのだから、下っ端使用人に通路を歩かれては困るのです。ふーーん、と。これも、日本の江戸時代に築城された平城と似ているかも、と思ったりしました。
コメント
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