日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

ウクライナ侵攻から1か月が経った。

2022-03-24 08:07:52 | 私の雑感あれこれ
ウクライナの方々にしてみれば、この上なく悲惨な状況です。
世界中に戦争の一部始終が配信されているのに、止めることができない。
なんという世界なのかと、絶望しかかってしまう。
命を落とす人が一人でも少ないように。はやく停戦になってほしいと願うばかりです。

昨日は、ゼレンスキー大統領の日本の国会議員向け(当然日本国民にも向けて)にオンライン演説が流れた。
G7の各国の議会での演説があったことも周知しているので、格別衝撃的なトーンでもなく、アジアにおいての経済封鎖に最初に立ち上がったこととウクライナへの経済援助への感謝がおもな内容だったと思う。
もちろん、民主主義という共通基盤が通じる国であることの連帯の大事さもある。

彼のこれまでの発言、演説に含まれているメッセージは人々を引き付ける。
小さいころから話術が得意な子供だった、という。
お話し好きが社会人になるときはコメディアンの道を選択し、その人気コメディアンによるドラマが視聴率80%を超える大ヒットしたそうです。
そのドラマのタイトルが「国民の僕(しもべ)」。
彼は主人公の大統領役。
シーズン3まで制作された大人気ドラマの主人公の大統領が、本物の大統領に立候補して当選を果たした、という経緯です。
実際の政治家としての経験はゼロなのです。
選挙運動の経験もありませんから、人気番組の主人公の彼の取った作戦というのは、あたかもシーズン4のような、大統領になったら、、、という広報映像を流すことで選挙運動としたそうです。
2019年の当選直後は支持率も高かったのですが、次第に支持率は20%台にまで低下していたそうです。
そんな中での、プーチンの攻撃なのです。
支持率の低い素人政治家の国を瓦解させるのは簡単、と判断したのかもしれません。

違いました。
彼は、ドラマ作りで「国民は何を望んでいるか」を考える経験を積んできていたのです。
民主主義国家では、大統領は「国民のしもべ」(タイトル名であり、実際に立候補したときの政党の名前でもある)というスタンス。
だから、彼が発信するメッセージは効くもののココロをつかむのでしょう。

(我が国の首相はどうだろう?  と連想しないでもありません。)

随分前に、アメリカのドラマ「ザ・ホワイトハウス」というのを観ていました。民主党大統領の政府という設定でした。大統領には超有能なスピーチライターもついていました。政治、政策の厚みを感じたものです。
所詮ドラマはドラマでしかないのですが、視聴者を説得するメッセージがこもっているかどうかは、この手の作品には必須です。

「民主主義」という旗を掲げているウクライナの大統領へ、だから私たちは応援をしたいという気持ちも起こってくるのでしょう。
言論統制している専制国家との戦いの現状をまざまざと見せつけられて歯ぎしりするしかない立場ですが、よい着地点が見つけられるように思うばかりです。

それにしてもプロパガンダ情報で判断してしまうって、怖いですね。




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