鐘の下を通りふと考えた。
何の鐘だろう?管理している人は?突くにしては梯子もない。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
半鐘から視線を下におろしながら見ると小さい板塀に黒字で「第7分団 資材置き場」と看板が出ていた。あぁ・・・そうだったのか、と一人納得して久しぶりになのでありありと見つめた。
そうなんです。ほとんど見かけなくなった半鐘。櫓から切り離されて資材置き場の軒先に掛けられていたのです。屋内には消防ポンプやホースが格納されていた。
きっと長老が、保存するのに考えあぐねた末軒下につるしたのだろう。
その昔多少なりとも半鐘の音を聞いたものは懐かしい想いとともに見上げ
るが、若者はもちろん知るよしもないから通り過ぎる。
江戸に火事、メ組にトビ、火事に半鐘。
幼少の頃深夜聞こえてきた半鐘の音。近いと早突き、遠いと遅突き、今では考えられない火事の合図。ある地方では大きな2本の丸太を梯子上に上に立て、てっぺんに鐘、あるところ
では鉄塔に火の見を兼ねたやや高級な火の見櫓とさまざまであったがその姿も消え失せた。
目覚しい通信機器の発達で(110番110番、自動車無線、携帯電話、災害情報伝達拡声器など)一変した。
ジャンジャン鳴るのが火事の鐘♪♪ゴーン、ゴーン、ゴーン鳴るのがお寺の鐘♪♪とバナナのたたき売りが大道で声を張り上げていた。
何の鐘だろう?管理している人は?突くにしては梯子もない。
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半鐘から視線を下におろしながら見ると小さい板塀に黒字で「第7分団 資材置き場」と看板が出ていた。あぁ・・・そうだったのか、と一人納得して久しぶりになのでありありと見つめた。
そうなんです。ほとんど見かけなくなった半鐘。櫓から切り離されて資材置き場の軒先に掛けられていたのです。屋内には消防ポンプやホースが格納されていた。
きっと長老が、保存するのに考えあぐねた末軒下につるしたのだろう。
その昔多少なりとも半鐘の音を聞いたものは懐かしい想いとともに見上げ
るが、若者はもちろん知るよしもないから通り過ぎる。
江戸に火事、メ組にトビ、火事に半鐘。
幼少の頃深夜聞こえてきた半鐘の音。近いと早突き、遠いと遅突き、今では考えられない火事の合図。ある地方では大きな2本の丸太を梯子上に上に立て、てっぺんに鐘、あるところ
では鉄塔に火の見を兼ねたやや高級な火の見櫓とさまざまであったがその姿も消え失せた。
目覚しい通信機器の発達で(110番110番、自動車無線、携帯電話、災害情報伝達拡声器など)一変した。
ジャンジャン鳴るのが火事の鐘♪♪ゴーン、ゴーン、ゴーン鳴るのがお寺の鐘♪♪とバナナのたたき売りが大道で声を張り上げていた。