日々是好日・スローライフ(寅さんの柴又から発信)

・日常・創る・彩る・考え・綴る
・フジノ会・探検団・かめの会(俳句)
・家庭菜園 ・ めばえ・成長・収獲

8月18日、セミを追う少年(40)

2005年08月18日 | 自然  植物(木、花、苔を含む)
 蝉取り網を自分で作る(昔)
竹ざおの先に円形の丸を細い枝で作った。それに蜘蛛の巣をぐるぐると巻きつけて粘着力をつけた。粘着のハエ取り紙の大きいものを竿の先につけたと同じようである。


セミを追う 子らの姿に 立ち止まる


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昼下がり、白い防虫網を持った少年に出会う。自宅近くでセミを追う子供たちを見たのは今年初めてで少年時代にスライドしてしまった。

子供たちの遊びも室内でパソコンゲーム、塾通い、習い事など子供の環境もあわただしくのんきに遊んでいる時間がないのかもしれない。それに

しても屋外で夏の太陽の下で真黒くなった子供を見かけない。いまどきにしては珍しい、子供らしい子供、貴重な存在(虫取り少年)と思い心を揺り動かされた。
 
 =通りがかりの人が=
「僕。隣のケヤ木にいるよ!」と言いながら指を差して教えてくれた。
少年は、すぐその木の下に移動して見上げたセミがどこか見当が付かない。

「ほら、ほら、あのコブの二股の下!」と横からアドバイスした。
しかし少年が網を差し伸べたが高くて届かない。

『ヨーシ・・・おじさんが背が高いからとってあげる』と網を受け取り、竿を伸ばした直後、オシックをして飛び去った。

『おじさんでも取れないんだね・・・』といいながら、少年は別の木の下に移動していった。少年に済まない思いと、これから何匹捕まえることが出来

るだろう・・か・・宿題はどうなっているだろうかなど思いを巡らしながらうしろ姿を見送った。

セミは7年、土中で成長し、やっとシャバに出て羽化する。暑い暑い日に朝から夜まで鳴きつづけてほんの2週間を経つとシャバから去って、あの世に行く。
はかないセミの生態である。


コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする