日々是好日・スローライフ(寅さんの柴又から発信)

・日常・創る・彩る・考え・綴る
・フジノ会・探検団・かめの会(俳句)
・家庭菜園 ・ めばえ・成長・収獲

宝蔵院の記念碑 NO1

2016年06月01日 | 宗  神社・仏閣・著名な建物

鐘楼再建賛歌碑

 

 近くに幾つかの寺があります。

中でも,この寺は緑濃く、参道に咲く彼岸花や、除夜の鐘は多くの人でにぎわいます。

 

 

 

東京都葛飾区奥戸八丁目、宝蔵院

1963年11月3日

いわれは「宝蔵院昔話抜書帖」関谷宣雄編にかかれている。

 

宝暦の頃、国事につ勤むる男女この寺へ逃れしが捕史の襲うところとなりて、
当時の住職と共に討たれしという哀史伝われり。

寺鐘の失われしはその頃のことにして、爾来堂宇荒廃のまま時移り、
世は変わり、今日まで鐘桜建つことなし。

昭和の住職関谷宣雄師、鐘桜再建を発願して、
多歳浄財を得て、昭和三十八年春、和光の鐘桜の建立を見る。

往古迦賦色迦王悪龍の請に依って伽藍を建て、鐘を打ってその瞋心を息むという。

諸々の悪龍の瞋心ここに息むべし、時恰も新中川放水路開鑿に当たり、
宝蔵院はその流れの岸に臨めり。

晨夕の鐘声は水底に没せし農家、耕地のために、
また新しき供養の意味を持つと謂うべし。

 

井上靖

 

 

コメント欄は閉めてます

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする