閘門橋からチョイト離れて…。
「コロナ」の襲来は、自分の内側に潜んでいる!!
コロナ菌に不見識
我は、コロナに対して無神経・無学であった。
首都封鎖(ロックダウン)、不要不急、パンデミック(世界的大流行)・詳細を知り得ていなかった。
唯だ、新聞の活字を追い、TVから流れてくる映像を呑み込むだけで、
それを咀嚼しなおもそしゃくし理解と言うことに努めて来なかった。
首都の封鎖(ロックダウ)・感染拡大で(クラスター)等最初のうちはなぜ?どうして?
と戸惑うばかりでした。
Where(どこ),Who(だれ),When(いつ),What(何),Why(なぜ)
と言う基本からを理解していなかった。
いまでもコロナ感染数・死亡と言うことだけが上辺をかじって通り過ぎきた。
コロナの病原菌がどのようであるかを知り得ていなかった。
世界的ベストセラー
あらすじ
はじまりは、一匹の死んだネズミだった。やがて、死者が出はじめ、
医師のリウー(主人公)は死因がペストであることに気付く。
新聞やラジオがそれを報じ、町はパニックになる。死者の数は増える一方で、最初は楽観的だった
市当局も対応に追われるように慌てふためく。 ( 中 略 )
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街の中では、ペスト終息であちこちから喜悦の叫びが上がる。しかしペスト菌は決して消滅することはなく生き延びる。
いつか人間に不幸と教訓をもたらすために、幸福な都市に彼ら(ペスト)が死なせに現れるだろう(2波、3波)
そのことを自分(主人公)は知っている、と述べて物語を締めくくる。
全世界で新型コロノの始まった頃からベストセラーになって、医療関係者をはじめとして、多くの方々に読まれ話題をさらっている。
コロナに対しての”いろはのいの字”が書いてあるからです。
論評抜粋 (高橋源一郎・評)
「緊急事態宣言」の解除の発表で、社会が少しずつ動き出そうとして、人間が縄で縛られたような
窮屈な生活が日毎に解かれていく。
新しい生活様式がコロナ後に様変わりがはじまり、それに枚挙にいとまがない。
ベストセラー「ペスト」によれば
「誰もが自分のうちにペストを持っている。なぜかと言えば、だれ一人、
全くこの世の中に誰一人としてその病気を免まねげる者が無いからだ!!
そうして引っ切り無しに、自分で警戒していなければ、ちょっとしたうっかりした
瞬間に、他の者の顔に息を吹きかけて、病毒をくっつけてしまうようなことになる。
自然なものというのは、病菌なのだ。そのほかのもの―健康とか無傷とか何ら清浄とも言ってもいいが、
そういうものは意志の結果で、しかもその意志は決して緩めてはならないものだ。
立派な人間、つまりほとんど誰にも病毒を感染させない人間とは、できるだけ気を緩めない人間のことだ。
しかしそのためには、よっぽどに意志と緊張を持って決して気を緩めない様にしなければならないものだ。
「コロナの」襲来は我々の内側に潜んでいる。(宮崎峰雄訳)
と、コロナは誰もが持ち合わせているものだと強く戒めている。
(日経新聞・文化欄から抜粋)
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