黄色い花 OR~散る桜の歌に・・・
参考・白いやまぶき
七重八重花は咲けども山吹の
実の一つだになきぞ悲しき
小倉の山荘に住んでいました頃、雨が降った日、蓑を借りる人がいましたので、
山吹の枝を折って差し出したと言う。
七重八重に花は咲くけれども、山吹には実の一つさえもないのがふしぎなことです。
わが家には、お貸しできる蓑一つさえない・・意とか。
サテサテ凡人は、どんな歌を詠んだら・・・・・・・・。
今朝のラジオ体操の帰り、散る桜はすでに緑の葉っぱが枝に見え、新緑のはしりを思わせた。
歩道に散り落ちた花弁は風が吹くと一気に駆け足するように
風と共にコロコロと場所を変えて吹き溜まりやら車道に消えて去った。
桜の季節もthe end。
満と咲き三日見ぬ間や葉桜に
花の名残よ次年に託す(縄)
29日近くの宝蔵院にて撮影
参 考
花咲きて実はならねども長き日に思ほゆるかも山吹の花
ここでは確かに「実はならねども」とありますから、これは間違いなく八重ですよね。
調べてみると、八重以外にも、斑入り山吹、黄すじ山吹、菊咲き山吹、白花山吹など、いろいろあるようです。
モチロン園芸店などではもっと変わった品種もあるようですが…
ところで、「白花山吹」は、山吹の突然変異種で、白とは言っても、少しクリーム色
がかっているとか、花弁は5枚。
「白山吹」は違う品種なので花びらが4枚、秋にはぬばたまのような真っ黒い実が着きます。
面白いことに、江戸時代の富山藩主前田利保が著した『棣裳図説』には、山吹の品種十種が彩色付きで図説されているとか。
(「棣裳」(ていとう)とは、山吹の漢名。)機会があれば是非見てみたいものです。
このように何の気なしに見ているものでも、みな奥が深いですね。
(何時もお邪魔している「ちわきの俳句の部屋」からおかりした)
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