私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

バリでの出来事

2007-02-05 22:22:18 | 韓国ドラマ・映画
韓国ドラマでも日本のドラマでも、誰か登場人物に感情移入して観るのが普通だと思うし、誰も感情移入できるキャラクターがいなければ、そのドラマに何の興味も湧かないのが普通だと思う。

が、何にでも例外はあるものだ。バリでガイドをする女性(演ハ・ジウォン)に出会う財閥の息子(演 チョ・インソン)と何も持たない男(ソ・ジソプ)。そして財閥の息子の婚約者でありながら、何も持たない男と偶然付き合っていた女性。

このバリでの出来事は、バリで出会った4人の男女の、これでもかこれでもかの愛憎劇が20話も続くのだが、本当に誰にも感情移入が出来ないドラマだった。
財閥の息子は何でも金で解決しようとし、何も持たない男はどこか世捨て人の風情。そして財閥の息子の婚約者は幸せな結婚も捨てられないし、昔の男も忘れられない。そして二人の男性から愛されるハ・ジウォンは最後まで誰が好きなのかはっきりしないのだ。特にハ・ジウォン演じる女性は、天然でありながら二人の男を破滅させるというなんとも不思議な役だ。とても普通の女性が感情移入出来るような役ではない。

があえて感情移入できるような安易なキャラクターを作らず、どこまでもどこまでもドロドロな恋愛模様に徹したことがこのドラマの麻薬のような魅力かもしれず。たとえ高価な麻薬でなくても、その妖しい光がちょっとまぶしく思えるとでも言ったらいいのか。

「結婚する以外だったら、お前になんでもしてやる」
ドラマも終盤、自分では何も出来ない財閥の息子(演 チョ・インソン)がハ・ジウォンに向かってこんな風にいう台詞があるのだが、こんな台詞をなんとも安っぽく、でもとても魅力的に口にするチョ・インソンが非常に印象的なドラマだった。

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昨日の映画の感想を読み返すと、あまりにもそっけない感じだったので、今日はチョ・インソンをちょっと誉めてみようと、昔見たドラマの話を思い出しながら書いてみたりする。


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