私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

エレクション

2007-02-10 19:14:54 | 映画鑑賞
「黒社会」という原題の方がしっくりくる。
2年に一回、香港の黒社会(ヤクザの世界だ)で行われる会長選挙。
どうしても会長になりたくて、まるで子どものように金で票を買おうとする男ディー(レオン・カーファィ)と、スマートに票を集め会長の座に座るロク(サイモン・ヤム)
駄々っ子のようなディが諦めるわけがない。会長の印である@龍頭棍を手に入れようと本土に渡り、それを守ろうとするロクの部下達とのまるで鬼ごっこのようなバトルが始まるのだ。

権力を目の前にして、欲望を丸出しの男達。今権力を手に入れようとする男と、これから先、恐らく権力を手にする出あろう若い男達。二丁拳銃もなく、白い鳩も飛ばず、暴力はあってもアクションではない、痛い場面が続く。
手に入れた物を守ろうとする男と、奪おうとする男の戦いは、欲望むき出しで、非常にリアルなのだが、手に入れたいという思いが強いせいか、まるで駄々っ子同士の喧嘩のようにも思えている。加減が分からず、手加減しない子どものように、欲望に向かった喧嘩はとどまるところを知らず、どんどんエスカレートしていくのだ。

ラストシーン、明るい音楽の後ろで聞こえてくる、いつまでも続く鈍い音が非常に重い。そして手に入れたものは必ず手放す時が来るはずだ。欲望はパート2に続く。

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大好きな香港映画@ザ・ミッションの監督であるジョニー・トーの作品。
いつも通り、男による男の映画だ。

ザ・ミッション 非情の掟

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