台湾ドラマが生んだ台湾アクション映画。
新人刑事は熱烈で自分で事件を呼び寄せる!というのは国を問わずにトラブルメーカーの共通点らしい。
犯人を捕まえるのに、後先を考えない新人刑事英雄は、あまりに強引故、停職になるも、偶然チンピラのケチな小遣い稼ぎの取引に遭遇。
ダイヤの取引で小金を稼ぎ、やくざ稼業から身を引こうと思っていたチンピラなのに、突然第三者乱入。何が何だか分からないところを英雄に助けられたのだが、相手が悪かった。
英雄につかまりながらも、事件解決の糸口を握っているのは、ケチなチンピラ。チンピラが刑事に使われるのか、それともチンピラが刑事を使ってダイヤを取り返そうとしているのか、とにかく事件を解決しようとする二人だが、関係者多数。大体誰が犯人なのかも、何が目的なのかもさっぱり分からないまま話は強引にどんどん進んでいくのだ。
カーチェイスあり、爆破あり、銃撃戦あり、さらには飛行機のハイジャックから、飛行機事故寸前まで。そして事件の本当の目的は。。。。話もてんこ盛りなら、アクションと使う火薬の量も半端ではない。
導入部分、新人刑事がどれだけ熱血か?ということを表すだけに使われた火薬の量と壊された車の数。ハリウッドアクションのように洗練されてはいないが、数で勝負だという心意気だけはビンビン伝わってくる。
アクション好きとしては、その心意気を買わないわけにはいかない。さらに休む気が全然なく、火薬もストーリーも登場人物もてんこ盛りなのだ。(特に登場人物は、テレビシリーズの関係で兎に角沢山紹介したいらしい。)
ストーリーはてんこ盛りだが、登場人物達は非常に分かり易く、お話も終わってみれば単純明快という非常にすっきりしたアクションもの。
熱血刑事のマーク・チャオと図らずもコンビを組むことになったチンピラのホァン・ボー(お笑い芸人を連想させる風貌)二人のやり取りも結構面白く、ドラマを見たいと思わせる楽しい2時間だった。
主人公の新人刑事は「
モンガに散る」のマーク・チャオ。